日記・コラム・つぶやき

彼岸に思う

 春の光がまばゆいお彼岸がやってきました。
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 昭和36年3月に若干36歳で病死した亡夫のお墓参りに行ってまいりました。
当時 私28才、4才と1才の二人の娘を遺して58年の歳月が光陰矢のごとく流れました。
この間の喜怒哀楽は今は安々と語るべきではありませんが、二人の娘も嫁して早30年、
八十路の坂も後半の昨今、6年余の母の介護をしていた時の母のつぶやきが思い出されます。
「何事も良い方に解釈すれば気持ちも楽になるよ」 
「二人の娘も嫁いで、これからの独居生活は難しいことかも知れないけれど健康でありさえすればどんな場合でも平気で生きる気持ちが肝心かも知れないね」 
「平気で生きる」? そんな事が出来るのかしら?
加齢とともに余生の生き方に不安と怖れを抱き戸惑いを覚えるのです。
 彼岸会、お寺さんからいただいた教えの一枚に、わずか35年の人生だった正岡子規が晩年語った
「悟りと云う事は、如何なる場合にも平気で死ぬる事かと思って居たのは間違いで、悟りと云う事は、平気で生きて居る事であった」『病床六尺』 の一説に深い感銘を覚えました。

十数年前、90才の母の「平気で生きる気持ちが肝心」とつぶやいた一言が蘇ってきたのでした。
 おかげさまでここまで大過なく生きて来られたことに感謝しながら、為せば成る、成るように成る、あるがままに、平気で生きていこう。   
さて? 時折挫けそうに成る気弱な私に、これから先平気で生きて行くことができるでしょうか?
何はともあれ、心身ともに健康であることと平気で生きることに心掛けよう。 

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一期一会

今回の話題は七年前の秋に遡ります。
2012年11月10日
静岡市葵区 安倍川上流山間の温泉地、梅ヶ島の紅葉狩りの日の事でございます。

 近年に無く美しい紅葉、その上天気も上々、風もなく絶好の紅葉日和に恵まれて一時間四十分路線バス利用の独り旅となりました。
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 紅葉の素晴らしさは筆舌に尽くし難く、デジカメ初心者の私は嘆息混じりに撮影を愉しみ、持参したおにぎりでのランチタイムは紅葉が映える渓谷を眼下に、いつものベンチに辿り着いたとき、見知らぬおばあさまから 「ご一緒させていただいてもいいですか?」 「さぁ どうぞ どうぞ」 旅は道連れ、老い二人して絶景を愛でながら素朴なおにぎりの美味しかったこと!

 その方は何と! 御年95歳、しかもおひとりでの紅葉見物だそうです。
目を細め、うなずきながら紅葉を愛でていらっしゃいます。
時折「梅ケ島の紅葉は、永年努めた幼稚園を81歳でリタイアしてから今年が最後かもしれないと云いながらも十数年毎年バスに揺られて来ているんですよ。来年もここでご一緒したいですねぇ」 と、満面の笑顔でおっしゃいました。
95歳でしかもお一人で、、、思わず目頭が熱くなり、私も斯く有りたいとパワーをいただいたのでした。
一期一会、その時撮らせていただいた貴重な一枚の何と!神々しいお顔だった事でしょう。

お住まいも、お名前も知らぬままお別れしたけれど、来年もお会いできるかも知れない。
このお写真を是が非でもお届けしたい。
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 以来毎年この一枚を携えての紅葉見物が何年か経ちましたが、お渡しするチャンスも無く七年が経ってしまいました。

 ところが! 
今年2019年3月某日の新聞訃報欄に眼一点集中したのでございます!
「行年102歳 元○○幼稚園園長」の記事に若しや? あの方かも知れない!  
 直感的にこの一枚をご遺族にお届けしたい、一途の気持ちが抑えきれず、
私のお節介の虫が騒ぎ出したのでございます。

手前勝手を内心詫ながら、某日小雨そぼ降る夕刻4時半、葬祭場へお取り込みを避け、通夜が始まる前を計らって馳せ参じたのでございます。
御遺族お控室前で故人の娘さんにお会いできました。

 「あぁ! 母は梅ヶ島の紅葉に毎年独りで行っていました。 え?その時の、、、」と、眼を潤ませながら感動されながらお受け取りくださいました。
無事にご親族様にお届けすることが叶い、納棺された優しいお顔のNさまに手を合わせ、ほっと胸を撫で下ろしたのでございます。

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勝手に梅びしお

 「梅びしお」にとろけるチーズをトッピングして香ばしく焼いたトーストの朝食は飽きもせず二十年も続いております。

 「梅びしお」と云っても 私のは超簡単に作る「梅ジャムもどき」とでも云いましょうか「勝手に梅びしお」なのです。
本格派の「梅びしお 梅ジャム」は 梅干をたっぷりの水に晒し2~3日水を変えては塩抜きをしたり、生青梅の場合は 種抜きや煮上げの時間など相当な手間暇をかけなければなりません。 
 加齢と共にこんな面倒な作業はおっくうになりました。 

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と云う訳で 私は塩分控え目の紀州南高梅の形の崩れた安価な「跳ね物」で作ります。
紀州南高完熟梅の微妙な風味が、食欲をそそります。

① 種をはずし、包丁でトントンと細かく叩けば簡単にとろりとなります。

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② ホーロー鍋にペースト状の梅肉と 梅肉の30~40%のグラニュー糖を加えてよく混ぜ合わせます。(糖分はご自由に、、) 

③ 木べらで焦がさないように 中火で鍋底から 「のの字のの字」に まんべんなく20~30分ほど煮詰めます。プクプク フツフツ撥ねてヤケドをしますので 必ずゴム手袋を使用します。

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④ 充分冷ましてから密閉容器で保存します。

梅肉に含まれるペクチンの作用で 冷ませばほどよくぽってりとしたゼリー状の硬さになります。 
日本人ならではの梅干独特の風味旨味は 自然食品特有の「いい塩梅」の味わいです。

独り暮らしの私は、1年間5キロほどの「自己流簡単梅びしお」を楽しみます。

   大寒やのの字のの字に梅びしお

【Umeboshi の効用】

 梅干は世界に誇れる日本古来から伝統的な食品です。

 梅干に含まれるクエン酸は、新陳代謝が活発になり 老廃物を排除させて疲労回復に効果的とか、梅干と聞いただけでも唾液の分泌で消化を促したり、殺菌作用とか血液をサラサラにしたり、、、と 枚挙にいとまがありません。

また、梅干を煮ることで心筋梗塞・脳梗塞予防! 骨粗鬆症・便秘解消にも効果がある情報も得ました。

昔から”朝食べる梅干は一日の難を逃れる” と云います。
八十路の坂を喘ぎながらも7合目を元気で目指して行けるのも「勝手に梅びしお」のおかげかも知れません。

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新年あけましておめでとうございます

 【日本平夢テラスより望む富士山】

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  明けまして おめでとうございます

 皆様のご健康と ご多幸をお祈り申し上げます。

 本年も どうぞよろしくお付き合いくださいませ。

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牛肉と舞茸の時雨煮

先日iPhoneの音声アシスタント「Siri」に ”Hey Siri ! 牛肉と舞茸のしぐれ煮の作り方教えて!” 
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の問いかけに即座に答えてくれたレシピは なんと!
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 10月18日放映のNHK総合「あさイチ」 
「みんな! ゴハンだよ  まいたけと牛肉のしぐれ煮」の番組 ゲストは中東久人さん(料理旅館主人)で紹介されたレシピでした。

新鮮なまい茸が手に入って早速作ってみました。

 材料  まいたけ  150g   
     牛肉切り落とし  150g
     しょうが    10g   
     粉さんしょう   少々

 

 調味料 醤油  50ml(大さじ2杯半)
       酒   30ml(大さじ2)
       きび糖(又は三温糖)大さじ2

始めに、キノコ類の私流
のお勧め下処理からご紹介しましょう。
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 常々私はシイタケなどキノコ類は、小房に裂いたり食べやすい大きさにしてから2~3時間天日に干してから使用します。
天日に干すことで、キノコの香り、味、栄養価、食感も更にアップするのです。

* 更に冷凍保存すれば効果も増して無駄なく使えます。
  冷凍されたキノコ類は、解凍せず凍ったまま鍋や炒め物に。

 ① まいたけは手で小さく裂きます。
   牛切り落とし肉は大きければ一口サイズに切ります。
   しょうがは皮ごとすり下ろします。

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② フライパンで①の牛肉を油無しで強めの中火で炒めます。 
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 色が変わったら弱火にして①のまいたけを加え、ゆっくり炒め合わせながら水分を飛ばします。  

 ③ まいたけに火が通ったら強めの中火にして、合わせておいた調味料を加え、時々混ぜながら煮汁がほぼ無くなるまで煮詰めます。 

④ 火を止め、粉さんしょうを振り入れてよく混ぜ合わせ、粗熱がとれたら①のおろしショウガを加えて出来上りです。

* 私からのお願い 
粉さんしょうは、入れすぎるとかえって邪魔になりますから少々でお試しください。
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 熱々の 白いご飯で、、 お茶漬で、、 
おかかをふりかけた小松菜のお浸し、わかめと豆腐の味噌汁を添えていかがですか?
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 粉さんしょうの香りとピリッと効いた大人向けに最適で、独り暮らしの私は多めに作り、常備菜として冷凍保存します。 

 

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ペパロッチに呼び止められて

今やシニア族もパソコン? スマホ? と敬遠してはいられない必要不可欠、便利で面白おかしく暮らす時代になりました。

先日、とある温泉ホテルの玄関先で誰かに呼び止められたのです。
近頃テレビなどで見かける人型ロボットです。

何事か?と、ためらいながら近づいてみると
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専属カメラマンのペパロッチと名乗っているではありませんか!
写真を撮ってくれると云うのです。

「へぇ~???」

身長1,2m程 体重28kgのペパロッチ君は、世界初の一般家庭向けの人型ロボット(Pepper)だったのです。

 人の表情や声からその人の感情を察知して、励ましたり一緒に遊んだり はたまた最新のニュースや天気、株価を教えてくれる機能なども備わっているロボットです。
全身に数種類のセンサーを備えて、人とのふれあいの中で、人の表情や声から その人の感情を自律的に反応しながら話に応じてくれる
のです。

半世紀前一般家庭には固定電話もなかった昭和一桁生まれは、目を白黒させながら コンピューターネットワーク時代に遅れまじ 溶け込みスマホを操りながら生きなければならない時代になりました。
やがて余儀なくキヤッシュレスの生活もやってくるのですから「ボーッと生きてんじゃね~よ!」なんてチコちゃんに叱られませんように。

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残暑お見舞い

 3年前2015年(平成27年)8月のある日のブログ「パソコンは老いを知らない」に、 毎年真夏になると「今年の暑さは格別ですねぇ」と通り相場のような合言葉が交わされ、全国的に連日第一級の酷暑が続いていますと記録されておりました。

 その年 2015年8月15日は、静岡市内も37度7分、全国1位の猛暑に見舞われました。
新聞紙上にも、地球規模の猛暑が取り上げられて、2015年ついに世界の平均気温最高! とか、観測記録が残っている1880年以降で最も高かったと言う分析結果は 私達を驚かせ恐怖感を掻き立てられました。

今年の夏は 国内でもあちこちで41度を上回る記録破りの猛暑や、記録的短時間大雨に見舞われ 自然災害が何時何処にでも襲うと言う危険が孕んでいるのです。

 地球上のあちこちで、乾燥と高温に依る何時消えるとも知れない山火事が発生したり、豪雨による大洪水で村が水没したり多くの命が犠牲になるなどのニュースに心が痛みます。

地球は病んでいます! 来夏も覚悟しなければなりません。
まだまだ、厳しい残暑が続きます。 

 京都五山送り火が無事に終わった翌朝、肌に感じた「新涼」にほっとしましたが、反面夏を惜しむ一抹の寂しさを覚えます。

江戸時代の俳人 上島鬼貫の句に
  冬はまた夏がましじゃといひにけり   

とは云え、日中の厳しい残暑はまだまだ
続きます。

 以前収録した動画ですが、水にちなんで動物たちの妙技をたっぷりと せめてもの「残暑お見舞い」としてお届けしましょう。
 ごゆっくりお楽しみください。

【日本平動物園ロッシーとバニラの遊泳】

【アクア・パーク品川のイルカショー】

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戦場カメラマンの講演

 「増え続ける見捨てられた土地と境界問題を考える」と題して 元総務相の増田寛也氏の基調講演のもと 第9回しずおか境界シンポジウムが、7月31日静岡市葵区のユーフォニアで開催されました。
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概要は、所有者不明土地問題に対する取り組みとして、制度の見直しや増加させない仕組み、真の所有者が分かる社会をつくることの重要性や、国土を守る使命などの講演のようでした。 
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財産も無い門外漢の私ごときが事もあろうに「土地と境界問題を考える」ジンポジウムを受講するには相当の勇気と羞恥心を抱いて望まなければなりません。 
と言うのは、、、、何を隠しましょう!
基調講演の後は 「戦場カメラマン」 渡辺陽一氏の講演拝聴が目的の受講だったのです。

 受講申し込み時には門外の私達にも寛大に接していただいたことは有り難いことでした。
Sさんと二人して平身低頭座席に着きました。
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 物腰低く柔らかい語り口、トレードマークの縁無し帽子姿の独特な存在感の戦場カメラマン渡部陽一さんの講演が直に拝聴できる絶好の機会です。

 1972年静岡県富士市生まれの渡辺さんを戦場のカメラマンとして駆り立てたきっかけは、大学1年の時、アフリカでチンパンジーと会話ができる民族の講義を受けた時、そんな生活をしている民族に興味を持ったことから話題は佳境に入ります。

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 初めてアフリカへ旅した時、折しも1994年に始まり 100日の間に80万人が殺害されたルアンダ虐殺のフツ族とツチ族の対立のど真ん中に立ち入ってしまったのです!
年端も行かぬ少年らがゲリラとなって銃を構えている戦場を目の当たりにしたのです。
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民族衝突のルアンダ内戦の目の前で、血だらけになった子供に助けを求められたにも関わらず、助け出すことも出来ず命からがら帰国しました。

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 その時咄嗟に、傷つき泣いている子供をカメラに収め、世界に報道すれば子供たちを助ける一助になるのではないかと、「戦場と平和の境界線」 戦場カメラマンとなることを決意、アルバイトで貯めた30万円の資金で現地へ赴き、地元の人間になりすまし、戦場と日本を行き来して25年間命がけの撮影を続けていることなどを 戦場での様子が次々と大きく映し出される映像を説明されながら 独特の語り口とジェスチャーよろしく マイクを手にステージ狭しと熱演の90分の講演に引き込まれました。

 戦場カメラマンとしての講演の中枢は 未来を築く子供は国の宝でることに生々しくも心に響くものがありました。

 

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チキンソテー

 暑さのせいで、食欲も落ちて夏痩せになる人が多いと聞きますが、恥ずかしながら私は元来 夏太りに成りやすいタイプでしたが、 よる年波には勝てず近頃はめっきり食が細くなりました。

 今年の夏は想定外の酷暑続きで、この夏を無事に乗り切れるのかしらと不安です。
しっかり食べて この暑さと戦わなければなりません。
高齢者も肉類を摂るようにと提唱されて、玉子や魚介類は
もちろん 牛・豚・鶏とローテーションを組んでバランスの良い食事をしたいものです。

 鶏肉は安価でいろいろな料理に大活躍です。
鶏ムネ肉は、脂肪が少なく締まった肉質でタンパク質や旨味成分のイノシン酸が豊富ですが、水分が逃げやすいのでパサパサになるため、塩、砂糖、水少々で胸肉を揉み込んで酒蒸して しっとりした食感を楽しみます。

 近頃はまっているのが実に簡単な「鶏もも肉のソテー」です。

 材料  鶏もも肉1枚 (約300g)

 塩 小さじ半分   粗びき黒胡椒適宜

おろしニンニク少々  

オリーブオイル 大さじ1   酒 大さじ1


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 もも肉は火の通りを均等にするために厚い処は包丁を入れて、塩、おろしニンニク、黒胡椒します。 

フライパンにオリーブオイル大さじ1を入れて、鶏ももは皮のほうから中火で 皮に美味しそうな焦げ目がつくまでパリッと焼き、身の方に返して5分ほど焼き、鍋肌から酒大さじ1をジュジュッと入れ蓋をして焼き目をつけます。
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 包丁で一口大に切り分け、それぞれ千切りにしたキャベツ、キウリ、玉ねぎに 蒸し煮とうもろこしをたっぷり添えて完成!

 【蒸し煮とうもろこし】
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フライパンに水1センチほど入れて、甘皮を付けたままのとうもろこしを約10分蒸し煮にします・・・栄養も逃さず甘味があって美味! これはご近所の○○さんに教えていただきました。 
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 リンゴ果汁、大根おろし、醤油ポン酢をブレンドした万能おろしだれをふりかけていただくのがこの夏の私流のいただき方です。 

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俳句を楽しむ会

 十数年続いた私たち八十路の俳句同好会も、寄る年波には勝てず、十数人の会員も年ごとに減少し 一昨年にはとうとう四人がかろうじて とどまると云う自体になってしまいました。

 ご指導戴いた選者の先生も米寿をすぎて、ご利用いただいていた乗り換えの路線バスも 時節柄次第に減少し 昨年三月で「俳句同好会」は解散となりました。

 人生百年の時代、健康で長生きをモットーに試行錯誤しておりますが、残された句友「どんぐりの背比べ」四人は、俳句づくりに余生を過ごす折角の楽しみを失ってしまうことを憂慮し、相談し合い 師匠、選者を持たない 自撰、互選の「俳句を楽しむ会」を発足させたのは昨年の四月のことでした。

 俳句は季語を入れて五・七・五音の短い独立した抒情詩ですが 俳句独特の「切れ」やリズムは大事な要素です。
 お互い俳句で競い合う事では無く、季語を重視して自由闊達な俳句を作り 披露し合っておしゃべりを交えながらの会にしましょうと、平成二十九度四月に満場一致の発足となりました。

 四人ともいずれ劣らぬ年金生活者。
会場は地元の生涯学習センターの最小の会議室を利用させて頂き、指導者・選者も居ませんから謝礼もなく、部屋代とコピー代のみ超格安・安定会費で、自撰・互選・推敲を旨として 出来るだけ原句を尊重して一句に仕上げる事がモットーです。
 楽しむ俳句会がお互いの余生の大切な心の友となってきました。

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 毎月一回、各自俳句五句を用意し、原稿用紙に書き連ね、人数分コピーします。
 折角詠んだ俳句が、選者に拠って 全く違った情景や感情に添削されて 「あれ? 私の句では無い!」 という事もあります。
如何に正調俳句らしく 何処へ出しても恥ずかしくないように添削されて、自分の俳句では無くなっていることをよく聞きます。


 そこで私たちは 各自一句ずつ詠み上げながら どんな情景を どんな心情を詠んだかを簡単に説明します。
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四人だからこそ 実にまとまって良いのです。 
この時間が結構楽しく、四人寄れば◯◯の知恵?とやら、、、
話題も時々脱線しながらも 齢八十にして新しい事柄も智慧も真実も授かるのです。 
 例えば、、、

  新茶季の才取りも絶え問屋街

 静岡はお茶の産地ですから 以前は五月の新茶季ともなれば静岡市葵区茶町通りの問屋街は、周辺に新茶の香りが漂って、朝早くから「才取り(さいとり)」と言われるお茶の売買の掛け声で賑わったそうですが、近頃では 全てが機械化され、流通機構の為でしょうか? お茶の香りも そんな声も聞かれなくなってしまった 句友Tさん作です。
恥ずかしながら 「才取り」という語彙を初めて知ったのです。

   飢餓救うアントワネットやジャガの花

 フランスの飢餓を ジャガイモで救ったマリー・アントワネットは ジャガイモの花をこよなく愛して、ブローチや帽子飾りにジャガイモの花を装飾にした逸話を詠んだのは 句友Sさんの句です。
こんなお洒落な逸話を初めて知った私も この俳句会からでした。

  海の日の引く波海底えぐりけり

 八十路にして これほど力強い俳句に出会った句友Mさん作。


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 積み重ねとは尊く そして嬉しいものです。
平成二十九年度一年間の集大成「俳句作品集」が出来上がりました。 
それぞれ個性的な佳句揃いです。

 三月俳句より抜粋

 春愁や薬頼みの老い夫婦      

 ついばみつ瓢湖の白鳥田に遊ぶ  

 若棋士の「飛翔」と高らか春動く   

 天満宮の牛の目赤し杉の花     


 四月から四人の「俳句を楽しむ会」平成三十年度が始まります。

 

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