心と体

百歳詩人柴田トヨさんの詩に励まされて

 一昨年の暮れに Tさんから、百歳詩人 柴田 トヨさんの詩が載せられた2012年のカレンダーをいただきました。
 その1編1編の詩は やさしい表現で素晴らしい感性に満ち溢れている感動溢れる12ヶ月でした。
月ごとに入れ替わる詩に 時には涙し、こころぬくもり パワーもいただきました。 以来トヨさんの詩にすっかり魅せられ、励まされ、ファンの一人となりました。

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  カレンダーに載せられた詩を 私なりに大きめのフォントでパソコンに書き移し手に取りやすい形に印刷して 一日何回か大きな声で朗読することが、私の日課となりました。
 朗読しているうちに、傘壽の私にパワーが甦ってくるのです。 
 皆さんにも 是非お薦めいたします。 
    元気が出ますよ~
先日も軽い脳梗塞で引きこもりの友人に 柴田 トヨさんのお話をして、ご自分に言い聞かせるように ゆったりと朗読をお薦めしたところ 「元気になれたよ」と大変喜ばれました。

一部をご案内いたしましょう。

「頁」 私の人生の頁をめくってみると、、、  あと一頁で百頁、 
                         、、、、鮮やかな色がまってるかしら

「自分に」 の詩には、今のご自分はヘルパーさんや看護師さんに助けられているけれど 言葉を紡いで誰かの心に、、、  さぁ顔をあげて空を、、、

「「百歳」の詩には 百年を振りかえって、、、 奉公、戦争、貧しい生活、いじめられ、辛く哀しい時も、、、でも、仰ぐ空、優しい花、、、 周りの親しい人はみんな逝ってしまったけれど、、次の世は笑顔で、、 百歳のゴールは胸を張って、 と明るく高らかに謳いあげています。

「がまぐち」の詩に至っては、感涙にむせぶばかりでした。
 当時小学生の息子さんが、白いを吐きながら、かじかんだ小さな手で 納豆売りをして 母ちゃんへお年玉だよって買ってくれたがまぐちは 今でも優しさがいっぱいはいっているトヨさんの宝物。 素晴らしい親子の情愛に涙・なみだの感動です。

 トヨさんの詩には、苦労した人生が優しい言葉で凝縮され、俳句を作るにも似て 余分な言葉は省略され、総ての詩の終結は必ず 顔を上げ 空を見て、微笑んでいらっしゃいます。
 今の世相にも厳しく さりげない批判に思わず「同感!」  読み終わるごとに癒され、心に勇気を与えられ、深く考えさせられるのです。

Cimg0037  詩集としては異例の大ヒット中の 既に百六十万部突破の42編の詩集「くじけないで」。 26編の詩とトヨさんの心からの「ありがとう」には 子供時代の思い出や 裕福に育ったはずの生家の倒産で10才のトヨさんが 「私がしっかりしなくては、、」と奉公先での辛かった経験、一世紀を生き抜いた間に遭遇した小説にもなるような事柄など 人生の最後に 夢にも思わなかった詩集を世に出して 花を咲かせた喜びを綴った詩集「百歳」 (株式会社 飛鳥新社)は
  私の座右の書となりました。

 一世紀を生き抜き詩作への熱意が絶える事も無く 柴田 トヨさんは今年1月20日老衰のために101歳で逝去されました。 
90歳で異例の詩人となって 出版した詩集は 数ヵ国語にも翻訳され 多くの人々の心を篤く感動させた トヨさんの半生 「くじけないで」が 深川栄洋監督で トヨさん役を八千草薫さん、一人息子さんの健一さん役を武田鉄矢さんで映画化され この4月から撮影が始まり、今年秋には公開されるそうです。 
  再び多く人々が励まされることでしょう。   

   

 

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