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「やぶきた」母樹

 巷の華々しい喧騒を離れ、黄金週間のなか日の5月1日は穏やかな晴天に恵まれて 静かな県立美術館へのプロムナード散策を楽しみました。
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実は「県立美術館」は3月から6月まで内装工事で本館は休館中ですから、ここを訪れる人は殆ど皆無で、ゆったり散策には申し分ありません。
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静鉄路線バス シニア特権の「しずてつ大御所パス」を利用して、始発新静岡より「県立美術館行き」30分ほどで、小高い丘の上の終着停留所に到着。
小一時間ほどかけてゆっくり下りながら新緑のプロムナード散策を楽しむのです。
 ゴールデンウィーク中でありながら 「県立美術館」終着停留所で下車したのは私たった一人 バスのドライバーさんにはお気の毒の閑散さです。 
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 これより小鳥のさえずりも聴かれる緑豊かな なだらかな坂道をのんびり下りながらの散策を楽しむのです。
木漏れ日の下、フィトンチッドを浴びながらの散策は 五月ならではの最高の条件が整っているのです。

【百十余年のやぶきたの原樹】
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 五月といえば新茶の季節 バス停「プロムナード入り口」の傍らには、見逃してはならない「やぶきた」の母樹が 老木となっても萌え始めた新芽は耀くばかりです。

 「やぶきた」は、1908年(明治41年)に静岡県安部郡有度村(現静岡市)の篤農家、杉山彦三郎さんが在来種の中から見つけた品種です。
ヤブを切り開いた茶畑の北側で発見された為に「やぶきた」と名付けられたそうです。
、、が、発見からしばらくは表舞台に出ることはなく、静岡県立農事試験場で始まった茶樹の育成試験でようやく光が当てられ、1955年(昭和30年) 
・・・(あれッ!私が結婚した年ではありませんか! (*´∀`))・・・ 静岡県の奨励品種となりました。

 現在、日本にあるヤブキタは全てこの樹から分かれたものだそうで、春先の遅霜(おそじも)にあいにくく、芽の伸びが良いことなど優れた特性をもって爆発的に普及し、平成11年には静岡県における茶園の90%以上を占めるようになっているそうです。

 日本茶の80%を占めるほど有名な品種「やぶきた」の母樹がここに在ることが誇らしく 繁々と見入ってしまいました。

 誇らしいと云えば、駿河区丸子赤目ヶ谷にある、「日本紅茶」の原木をご紹介しましょう。

【丸子は日本紅茶発祥の地】
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【丸子に茶園を開いた多田元吉翁の碑】

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 旧幕臣の多田元吉が、徳川第15代将軍慶喜によって払い下げられた静岡市丸子に移住して、明治初期に紅茶の技法を根付かせました。
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静岡市駿河区丸子赤目ヶ谷の「長源寺」の傍「起樹天満宮」境内に日本紅茶の原木と吉田元吉翁の石碑が見られます。

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コメント

ぽちさん、おはようございます~
県立美術館の散策路はすばらしい所ですね。
春も秋も行ったことがあります。
が、「やぶきた原樹」があるなんて全く知りませんでした。
「丸子は日本紅茶発祥の地」とはこれも全くしりませんでした。
ただ、丸子の紅茶は美味しいことは知っていました。
「やぶきた」は日本茶の代表ですね。
日本紅茶が丸子で生まれ、その原木があるなんて静岡市民
としては何と誇らしいことでしょうか。
ぽちさん、教えてくれてありがとう!!

投稿: ひろ | 2018年5月13日 (日) 11時04分

ぽちさん
静岡市は、お茶に関係する歴史がある所なんですね。
県立美術館の散策路に「やぶきた原樹」があったなんて。。

それに紅茶の発祥の地が丸子に。。。
本当に静岡市民として、嬉しくてお茶を大事にしたいなぁって
心から思いました。
お茶がこの地に根付いたってことは、温暖な気候も
関係しているのかもしれませんね。
益々、郷土愛を深める事柄です。

ぽちさん、いろいろ教えてくれてありがとうございました。

投稿: みず | 2018年5月13日 (日) 12時23分

♪ ひろさん
 県立美術館へのなだらかな遊歩道の散策は、真冬以外は私にとって格好の散歩道ですのでよく出かけます。
大御所パスを利用して、当地まで行けますから、懐が寂しい時でも、満足感が得られます。\(^o^)/

新緑、夏木立、金木犀などいつも うっとり気分です。
「やぶきた原樹」には、毎回ご機嫌伺いに立ち寄るのです。

投稿: ひろさんへ ぽちより | 2018年5月14日 (月) 09時28分

♪ みずさん
 静岡と云えば、、「お茶にみかん、富士山」と言われるように、筆頭に挙げられるほど静岡のお茶は日本一ですね。
しかも、わが町に「やぶきた」の原樹が百有余年の今も、萌黄色の新芽も初々しく耀き、どっしりと構えていることに、パワーをいただきました。

 日本紅茶の原木を2年前にたまたま見つけた時も、ドキドキ胸が高鳴りましたよ。 (^o^)

投稿: みずさんへ ぽちより | 2018年5月14日 (月) 09時55分

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