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2018年5月

静鉄路線バスの「ナビタイム」

 ややこしい文面ですが、ご一読いただければ嬉しゅうございます。

2~3年前までは苦にもならずに歩いた名所旧跡巡りも、寄る年波には勝てず、体力や脚力と相談しながら計画しなけばなりません。

【静鉄路線バスの座席の背もたれ裏側に貼られたステッカーImg_3388

 「NAVITIME 新検索サービスSTART!」が気になっていた矢先、このたびパソコンサロンゆうらくさんでの講座で使い方を教えていただいて 先日興津の清見寺さんへは マイカーに縁のない私は このトータルナビ検索を活用して気軽に行って参りました。

 日本最大級のナビゲーションサービス「NAVITIME」との連携により、バスの移動だけではなく、徒歩や鉄道など複数の移動手段に対応した「トータルナビゲーション」が2018年3月12日から利用出来ることになりました。

 

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 目的地まで 最適なルートを 迷わず気楽に利用できる IT時代の最先端 パソコンやスマホで検索すれば、バスや電車の移動手段、所要時間、乗り換え回数、のりばの地図、ルート、運賃、発車時刻から到着時刻等など即座に把握できると云う 誠に便利なナビゲーションなのです。

 まずパソコンやスマホで 「静鉄バス」を表示させ、出発バス停、到着バス停、出発日と出発おおまかな時刻を入録して検索。

例えば、興津の清見寺へ行く場合、
自宅近くのバス停から、清見寺前バス停までを検索します。

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即座に バスや電車利用の所要事項が確認出来るのです。

下図は JR静岡駅から清見寺まで 電車とバスを利用して検索の場合 JR静岡駅13時20分の電車に乗れば JR興津駅前からはバスで13時53分には清見寺前に到着。料金は電車バス共で490円。

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路線バスから鉄道への対応、 
もちろん帰りの必要事項も確認できるのです。
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*1時間に1~2本のバス運行地域では、是非利用したい項目です。
 
これは便利です! 早速先日の興津清見寺までは 静鉄バスナビタイム検索で 予めバス・電車の発車時刻の把握が出来て 大いに役立った事は云うまでもありません。

ところが、、、

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 今まで便利に利用していた バス停でのイライラ感解消の なかなか来ないバスの現在位置を示してくれた バス接近情報 たとえば3っつ前の停留所を出ましたとか、ひとつ前の停留所を出ましたなどのバスロケ標柱のサービスは これを以って終了してしまいました。 

ナビタイム新検索サービスシステム開始で ごもっともな事ですが、バスが頼みの高齢者の一人として寂しいです。
   
これに反映して、イライラしながらバスを待つ方には、

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バスの現在位置をスマホで確認できる QRコードが標柱にあります。 

 こうして世の中すべてがスマホ優先時代になって行くのです。

婆のつぶやきブログをご高覧いただきまして、ありがとうございました。

 

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五百羅漢さま

  爽やかな日和に恵まれて、清見寺さんの五百羅漢さまにお会してまいりました。
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「清見寺」さんは静岡市清水区興津地区にあり、JR東海道本線 興津駅から西へ約3キロ、旧東海道に面しております。
清水港や、三保の松原を望む高台に在る清見寺(西暦650年創建)は、「臨済宗妙心寺派」でご本尊は釈迦如来さま。

【扁額に「東海名區」と書かれた総門】
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清見寺さんへは、石段を登るも良し、なだらかな坂道を歩くも良し。

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 明治22年頃には清見寺の境内を横切って東海道本線が開通していたそうですが、

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石段を登り総門を潜り 左手にJR東海道線のなだらかな高架橋を渡って入場いたします。

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 境内は、約6千坪、遥かに駿河湾・・・今は当時の面影は全く見られませんが、昔は清見潟と呼ばれ 私の幼い頃は、この辺りは「袖師海水浴場」となって広い砂浜が開け 毎年海水浴を楽しんだ思い出が蘇ってまいります・・・が望めます。
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 国の名勝に指定された美しい庭園には、徳川家康公お手植えの「臥龍梅」があり、 
 【臥龍して法の教えへを聞くほどに梅花の開く身となりにけり】 
と昭和12年にご来遊の折に詠まれた与謝野晶子の詠歌はこの「臥龍梅」です。

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 本堂左手奥の「後生車」を回しながら懺悔を済ませて 羅漢さまを拝観することにしました。

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山の斜面には皆一様に 遥か清見潟の方に向かって鎮座まします五百羅漢さま。天を仰ぐ人、笑う人、読経の僧、楽器を爪弾く人、読書の人、様々のお姿の中に亡き人を偲び、供養し冥福を祈ります。

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 ここからは江戸中期仏教の興隆を祈って彫像された 苔むした五百羅漢さまの石像群との対話をゆっくりと楽しむのです。
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 対話を楽しむと云えば、明治26年清見寺を訪れた島崎藤村の小説「桜の実の熟する時」の最終場面にも登場するように 誰かしら知った人に会えるのです。
祖父の顔が、父や亡夫の顔が、走馬灯のように甦ってくるのです。

ムービープロジェクトをお楽しみ下さい。
(流れるBGMは、マスネの歌劇 「タイスの瞑想曲」です)

さわさわそよぐ薫風の中 心洗われたひとときでした。

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「やぶきた」母樹

 巷の華々しい喧騒を離れ、黄金週間のなか日の5月1日は穏やかな晴天に恵まれて 静かな県立美術館へのプロムナード散策を楽しみました。
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実は「県立美術館」は3月から6月まで内装工事で本館は休館中ですから、ここを訪れる人は殆ど皆無で、ゆったり散策には申し分ありません。
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静鉄路線バス シニア特権の「しずてつ大御所パス」を利用して、始発新静岡より「県立美術館行き」30分ほどで、小高い丘の上の終着停留所に到着。
小一時間ほどかけてゆっくり下りながら新緑のプロムナード散策を楽しむのです。
 ゴールデンウィーク中でありながら 「県立美術館」終着停留所で下車したのは私たった一人 バスのドライバーさんにはお気の毒の閑散さです。 
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 これより小鳥のさえずりも聴かれる緑豊かな なだらかな坂道をのんびり下りながらの散策を楽しむのです。
木漏れ日の下、フィトンチッドを浴びながらの散策は 五月ならではの最高の条件が整っているのです。

【百十余年のやぶきたの原樹】
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 五月といえば新茶の季節 バス停「プロムナード入り口」の傍らには、見逃してはならない「やぶきた」の母樹が 老木となっても萌え始めた新芽は耀くばかりです。

 「やぶきた」は、1908年(明治41年)に静岡県安部郡有度村(現静岡市)の篤農家、杉山彦三郎さんが在来種の中から見つけた品種です。
ヤブを切り開いた茶畑の北側で発見された為に「やぶきた」と名付けられたそうです。
、、が、発見からしばらくは表舞台に出ることはなく、静岡県立農事試験場で始まった茶樹の育成試験でようやく光が当てられ、1955年(昭和30年) 
・・・(あれッ!私が結婚した年ではありませんか! (*´∀`))・・・ 静岡県の奨励品種となりました。

 現在、日本にあるヤブキタは全てこの樹から分かれたものだそうで、春先の遅霜(おそじも)にあいにくく、芽の伸びが良いことなど優れた特性をもって爆発的に普及し、平成11年には静岡県における茶園の90%以上を占めるようになっているそうです。

 日本茶の80%を占めるほど有名な品種「やぶきた」の母樹がここに在ることが誇らしく 繁々と見入ってしまいました。

 誇らしいと云えば、駿河区丸子赤目ヶ谷にある、「日本紅茶」の原木をご紹介しましょう。

【丸子は日本紅茶発祥の地】
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【丸子に茶園を開いた多田元吉翁の碑】

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 旧幕臣の多田元吉が、徳川第15代将軍慶喜によって払い下げられた静岡市丸子に移住して、明治初期に紅茶の技法を根付かせました。
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静岡市駿河区丸子赤目ヶ谷の「長源寺」の傍「起樹天満宮」境内に日本紅茶の原木と吉田元吉翁の石碑が見られます。

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丁子屋 Before After

  静岡でとろろ汁と云えば、真っ先に丸子の「丁子屋」があげられます。
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歌川広重の浮世絵 東海道五十三次にも描かれている「とろろ汁屋」としても有名です。
 創業は慶長元年(1596年)ですから今から422年前という長い歴史を誇る老舗です。

 梅若菜まりこの宿のとろろ汁   

     芭蕉(1644ー1694)

 芭蕉の門弟 大津の俳人 乙州(おとくに)が江戸に発つ時 餞別として詠んだ芭蕉も ここでとろろ汁を賞味されたのですね。
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 浮世絵に描かれた丁子屋を再現した建物 築350年余りの茅葺屋根の古民家は、昭和45年(1970年)に移築されたものだそうです。
上の画像は、2014年に撮影した「丁子屋」です。

 「丁子屋」のシンボル 茅葺屋根は、江戸初期の古民家をここ丸子に移築して40年余り経過し、茅の傷みが進んだ為、修理費用の一部をクラウドファンディングに拠って募ったそうです。
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 御殿場市の茅葺屋根職人によって、1束2~3キロの茅を2000束使用して約4ヶ月掛けて平成30年4月13日に葺き替えが完了しました。(4月17日に撮影)

茅葺屋根の葺き替えなど この辺りでは皆無です。
こんな珍しい風景を見届けておけば良かった~ と思っていた矢先 
静岡新聞4月25日(水)朝刊に Cimg1431スマホのアプリをかざして動画で葺き替え作業の一端を見ることが出来ました!

 

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40年ぶりの茅葺き替え作業ですから、貴重な映像です。

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 障子戸をガラリと入れば往時を物語るにふさわしく 重厚な「梁見せ天井」には 黒光りの梁に貼られた護符や、屋根裏の仕組みと言い 収納されている駕籠や調度品も垣間見られ必見です。
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 展示場に鎮座している十返舎一九さんの像にも出会いました。

東海道膝栗毛の作者 十返舎一九さん(1765~1831)は 現在の静岡市葵区両替町1丁目に生まれ、国内で初めての文筆業で生計を立てた職業作家です。
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 十返舎一九さんの 「東海道中膝栗毛の碑」
【けんくハ(喧嘩)する 夫婦ハ口をとがらして 鳶(とんび)とろろに すべりこそすれ】 風刺の効いた歌碑が 庭先に見られます。

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 素朴な名物「麦とろ」の定食は私の定番です。

自然薯は、秋が旬ですが、山笑うこの季節も中々風情あるご馳走です。
巷の喧騒を逃れて 丸子路を散策し、こんな素朴な茅葺屋根や食材に接することは、日頃の怠惰のリセットにもなるのです。

 



 
 

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