« なんじゃもんじゃ | トップページ | 「やぶきた」母樹 »

丁子屋 Before After

  静岡でとろろ汁と云えば、真っ先に丸子の「丁子屋」があげられます。
4d0a60206e48abd460cebcf4e3a4af45698
歌川広重の浮世絵 東海道五十三次にも描かれている「とろろ汁屋」としても有名です。
 創業は慶長元年(1596年)ですから今から422年前という長い歴史を誇る老舗です。

 梅若菜まりこの宿のとろろ汁   

     芭蕉(1644ー1694)

 芭蕉の門弟 大津の俳人 乙州(おとくに)が江戸に発つ時 餞別として詠んだ芭蕉も ここでとろろ汁を賞味されたのですね。
Photo

 浮世絵に描かれた丁子屋を再現した建物 築350年余りの茅葺屋根の古民家は、昭和45年(1970年)に移築されたものだそうです。
上の画像は、2014年に撮影した「丁子屋」です。

 「丁子屋」のシンボル 茅葺屋根は、江戸初期の古民家をここ丸子に移築して40年余り経過し、茅の傷みが進んだ為、修理費用の一部をクラウドファンディングに拠って募ったそうです。
Cimg1386

 御殿場市の茅葺屋根職人によって、1束2~3キロの茅を2000束使用して約4ヶ月掛けて平成30年4月13日に葺き替えが完了しました。(4月17日に撮影)

茅葺屋根の葺き替えなど この辺りでは皆無です。
こんな珍しい風景を見届けておけば良かった~ と思っていた矢先 
静岡新聞4月25日(水)朝刊に Cimg1431スマホのアプリをかざして動画で葺き替え作業の一端を見ることが出来ました!

 

Img_1032

40年ぶりの茅葺き替え作業ですから、貴重な映像です。

Cimg2174_3
 障子戸をガラリと入れば往時を物語るにふさわしく 重厚な「梁見せ天井」には 黒光りの梁に貼られた護符や、屋根裏の仕組みと言い 収納されている駕籠や調度品も垣間見られ必見です。
Photo_2
 展示場に鎮座している十返舎一九さんの像にも出会いました。

東海道膝栗毛の作者 十返舎一九さん(1765~1831)は 現在の静岡市葵区両替町1丁目に生まれ、国内で初めての文筆業で生計を立てた職業作家です。
Cimg1378_2


 十返舎一九さんの 「東海道中膝栗毛の碑」
【けんくハ(喧嘩)する 夫婦ハ口をとがらして 鳶(とんび)とろろに すべりこそすれ】 風刺の効いた歌碑が 庭先に見られます。

Photo_3

 素朴な名物「麦とろ」の定食は私の定番です。

自然薯は、秋が旬ですが、山笑うこの季節も中々風情あるご馳走です。
巷の喧騒を逃れて 丸子路を散策し、こんな素朴な茅葺屋根や食材に接することは、日頃の怠惰のリセットにもなるのです。

 



 
 

|

« なんじゃもんじゃ | トップページ | 「やぶきた」母樹 »

旅行・地域」カテゴリの記事

コメント

ぽちさん
私も、丁子屋さんのファンです。
麦飯にとろろ汁、食欲をそそりますね。
丁子屋さんの建物が、古民家を移築したものだということと
屋根の吹き替えが最近行われ修理費の一部を
クラウドファンディングに拠って募ったことも初めて知りました。

恥ずかしながら、みずは「クラウドファンディング」なる意味を
知りませんでしたので、ネットで調べました。納得です。
以前、白川郷の家の屋根の吹き替えをテレビで
見たことがありました。それこそ、ご近所の人々の協力や
ボランティアの方々を募ったりして行う、一大事業なんですね。
今度、丁子屋さんに行ったら、屋根をまず見なければ
なりませんね。

故郷に歴史あるとろろのお店があるって、自慢ですね。
いろんなことを学びました。有難うございました。

投稿: みず | 2018年5月 6日 (日) 13時58分

ぽちさん、こんにちは~
私もとろろ汁が大好きです。
私が子供の頃、とろろ汁の日には父親がすりこ木を持って
手伝っていたのを思い出しました。
以前は丁子屋には何回か行きましたが、最近は行っていません。
あの茅葺屋根を葺き替えたことも知りませんでした。
大勢の人たちの協力がないとできないことなのですね。
黒光りした立派な梁、昔の建築はすごいですね。
ぽちさんの写真も絵葉書のように素晴らしいです。

投稿: ひろ | 2018年5月 6日 (日) 14時20分

♪ みずさん
 クラウドファンディングの事は実は私も最近パソコン検索で知りました。
横文字や専門用語が余りにも多く、時代の流れに中々付いていけません。
独居の私はPCの検索に頼るしかありません。
丁子屋さんの麦とろは絶品ですが、建物や展示品の見学も必見です。

投稿: みず さんへ ぽちより | 2018年5月 7日 (月) 10時13分

♪ ひろさん
 そうそう、大家族だった私の子供の頃、とろろ汁の日は、大きなすり鉢を押さえる役目でした。
懐かしい思い出です。

 丁子屋さんへは、静鉄路線バス藤枝行で「丸子川入り口 丁子屋前」で下車すれば簡単に行けますので、屋根の葺き替え工事を見ておけば、、と、悔やまれます。

 東海道膝栗毛の作者 十返舎一九さんも静岡市葵区の出身ですから「丁子屋」さんとのご縁も静岡の誇りですね。

投稿: ひろさんへ ぽちより | 2018年5月 7日 (月) 10時39分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/213648/66624769

この記事へのトラックバック一覧です: 丁子屋 Before After:

« なんじゃもんじゃ | トップページ | 「やぶきた」母樹 »