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2017年10月

箱根元宮参詣

 箱根ガラスの森美術館の庭園散策、「ベネチアン・グラス2000年の旅展」を堪能して、箱根園での昼食後は
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 駒ケ岳ロープウエーで箱根元宮へ始めての参詣です。
駒ケ岳は箱根山地のほぼ中央にある海抜1,327メートルの火山です。


 山頂までは箱根園から1,800メートルを7分のロープウエーで到着です。
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 運行中のロープウエーから 芦ノ湖や周囲の山々など息を飲む大パノラマが楽しめました。

いよいよ山頂箱根元宮を目指します。
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  ↓  箱根元宮の由来
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 箱根駒ヶ岳山頂の元宮は、箱根神社の奥宮として1964年(昭和39年)に建立されました。
芦ノ湖畔の箱根神社には何度かお参りしたことがありますが、霊験あらたかな駒ケ岳山頂の本宮様参詣を果たすことが出来ました。

絵葉書にもある 芦ノ湖畔に見える箱根神社里宮の赤鳥居

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立派なお社 箱根里宮神社
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芦ノ湖畔の美しい社殿は里宮として現在の箱根神社です。

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 ロープウエーを降り、本宮までの足場の悪い小石混じりの山道は私のような老体には少々険しく 不揃いな段差の急勾配を 息も絶え絶えに何とか辿り着きました。

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山頂は平坦で火山特有の瓦礫剥き出し 荒寥とした凄まじさです。

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神様に最も近い中空のパワースポット、点在するケルンに私も小石を一つ積み上げて旅の無事を祈りました。

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ヴェネチアン・グラス二千年の旅展

 箱根ガラスの森美術館 ガラスのオブジェが飾られキラキラと光を放つ庭園散策のあとは、2017年4月29日~11月26日開催中の
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 古代ガラスの源流に見るロマン溢れるヴェネチアン・グラス二千年の旅展の鑑賞です。

 今から約二千年前古代ローマ帝国時代にガラスの製法が急激に発展しましたが ローマ帝国衰退の後は 水の都ヴェネチアのガラス職人たちの情熱と高度な技術で復活を遂げたと言われます。
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 創意工夫を施し、繊細で華麗な作品の数々は、ガラスでここまで出来るとは! 
  目を見張るばかりです。

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 ここはヨーロッパかしら?と思わせる瀟洒な館内は 幾部屋もの展示室が入り組み その天井画に至るまでが西欧芸術を思わせるのです。

古代ガラスの源流に見るロマン
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アッ! 触らないで~!  
いまにも折れてしまいそうな繊細さ!

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 「ガラスは文明のバロメーター」と云われるように、壊れやすい繊細なガラスを扱うには 心のゆとりがなければ洗練された文明は生まれないと、先にここを訪問された 古代ローマを精通されている漫画家ヤマザキマリさんはおっしゃっております。

 ロマン溢れる繊細華麗なヴェネチアン・グラスの撮影を許されて 撮影した十数点のスライドショーをご楽しみいただきたいと思います。

ほんの一部ですがご案内しましょう。

 流れるBGMはパッヘルベルのカノンです。
  ごゆっくりご鑑賞ください。

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箱根ガラスの森美術館庭園散策

 恒例の花を巡る9月のバス旅は、箱根は大涌谷の眺めも美しく箱根らしさを満喫できる箱根ガラスの森美術館の庭園散策からでした。
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 仙石原エリアにある箱根ガラスの森美術館に入ってすぐ目の前に広がる西欧風な建築物や広大な庭園には 
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 仙石原の風物詩でもある ”ススキ” をモチーフとしたオブジェ 丈約1.5mに100粒のクリスタルガラスの花穂

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 200本が秋空の下で7色に輝いています。
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 庭園の人気者のマガモが遊ぶ池には 高さ約9m 全長約10mに 約16万粒のキラキラと光を放つクリスタルガラスの回廊が そよ吹く風に輝くばかりです。
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 池の中央には ヴェネチア市立ムラーノ・ガラス美術館との姉妹提携のシンボル パッツオ・ドゥカーレ・シャンデリアがでんと構えています。
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 庭園からは 今なお煙を吐く大涌谷が目の前に見えます。

 

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誰もが興味深く見入ってしまうのが、不思議や不思議のオーナメントです。
西欧では幸せを呼ぶインテリアとして愛用されているマジックスパイラルは いつまでも見飽きることはありません。

これらの庭園散策をボッケリーニのメヌエットのBGMに乗せた動画でお楽しみください。

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中秋の名月回想

 平成二十九年の中秋の名月は十月四日でした。
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 過去の中秋の名月を遡ってみれば 平成二十三年は九月十二日、二十四年は九月十一日、二十五年は九月三十日 昨年は九月十五日 そして来年平成三十年は九月二十四日という具合に天文学的に満月は太陽、地球、月の位置関係で決まりますが、中秋の名月は必ずしも満月とは限りません。
因みに今年の中秋の名月は十月四日で 満月は二日後の十月六日でした。

日本人は事を始める時 特に冠婚葬祭には、大安とか仏滅など六曜を大変気にしますが 興味深いことに毎年中秋の名月は「仏滅」なのです。

それを解くカギは

陰暦の月と日付を足した数字から六を引いて割り切れれば「大安」 余りが一つなら「赤口」 二つなら「先勝」 三つは「友引」 四は「先負」 五は「仏滅」 と云うような方程式があるそうです。
それでは計算してみましょう。

  2017年10月4日の旧暦(陰暦)は8月15日ですから
  8+15ー6-6-6=5  余り5は「仏滅」  なるほど!

それはさて置き 去る年の中秋の名月を再現してみましょう。

数年前撮影した 静岡市駿河区丸子の吐月峰柴屋寺の名月へお供えの画像です。
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 「月々に月見る月は多けれど月見る月はこの月の月」 
詠み人知らずですが 
有名な歌にあるように 中秋の名月はたとえ仏滅と云われても 断乎決定的名月の鑑賞詩です。

 近頃我が家の周辺は高層ビルの林立で 自宅からのお月見はままならなくなりました。
今年の名月は たまたま旅行と重なって 折角の名月を愛でる余裕は残念ながらありませんでした。
おまけに、六日の満月はあいにく雨でした。

 八十路も五合目 寄る年波には勝てず、夜道は危険もあって、今後も名月鑑賞は期待できそうもありません。  そこで
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 次の二題の動画は 数年前静岡市駿河区の吐月峰柴屋寺 暗夜の庭園で次第に昇る名月と、その夜に収録した中秋の夜にふさわしい琵琶法師さながらの名演奏の動画です。




 10分間の琵琶演奏をごゆっくりお楽しみください。

 茶菓のご接待をいただいた後、暗夜の庭園のあちこちに揺れる 燭の灯りや虫すだく中 「祇園精舎の鐘の声、、♪、、」の琵琶の調べ延々十分間を撮影した動画を何度も何度も再生しては回想にふけるのです

  過去のブログ記事や、アップしたYou Tubeに保存されている私にとって貴重な動画を、いつでも何度でも見ることが出来る幸せは、パソコンとの触れ合い無しでは語ることができません。 

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掛川特産の葛布

 秋の七草の一つでもある葛(くず)は日本の各地に分布し、やせ地など放棄畑や道端に しつこいほど繁茂し 大群生をなしているのがよく見られます。
絡みつくようにびっしりと群生する葛のバイタリティには驚くばかりです。
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  盛夏には一日で一メートルも伸びて ともすれば 折角植林した若木に巻き付いてしまう 厄介な害草として嫌われる植物でもありますが、根っこからはデンプンが採れ葛粉となり 風邪を引いた時の葛湯とか京都の葛切りや料理など漢方薬にもなり食用にもなり、特に奈良県の吉野葛は有名です。


 葛は六月から九月にかけて その年に伸びた新しい蔓から採れる繊維の利用価値も高く、これからお話する「葛布」の原材料になることから 花は秋の七草のひとつに、根や蔓まで殆どが役に立つのです。
 害草と云われても「葛」は「屑」ではないのです。
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 私が「葛布」のことを最初に知ったのは、五十年ほど前 当時俳句を余生の楽しみとして、大野林火主宰「濱」同人だった伯父大石白夢の句集「」の装丁に 掛川特産の「葛布」が使われていた事に新鮮なカルチャーショックを覚えたことからでした。
以来 襖の張替えに、手織りの簾、色紙の掛け軸などを愛用してきました。
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 一昨年静岡市教育会館で開催された 俳句「藍四人展」で葛布に書かれた仲田藤車の句に目を奪われたことでした。
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 九月二十日の地方新聞に、静岡市駿河区の駿府匠宿で、掛川特産の葛布(くずふ)を使った伝統工芸品の「葛布展」が二十三・二十四日開催の記事を見て早速拝見してまいりました。
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 下の図 葛布老舗の川出幸吉商店さんのトレードマーク「葛布」(くずふ・かっぷ)は、掛川出身の江戸中期を代表する儒学者・書家でもある 細井広沢の書に依ります。

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 明治初期、初代川出幸吉さん考案の「襖地用葛布」の好評から 明治・大正・昭和・平成と葛布の老舗として のれんを守り続け、今回の展示会には五代目の川出英道さんが手掛けた座布団、草履、ハンドバック、財布など160点が並び、
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 特設された葛布織機での実演もつぶさに拝見することが出来ました。

おや! この写真は?
川出さん所蔵 蹴鞠の写真です。
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 蹴鞠袴や乗馬袴、裃や道中合羽など鎌倉時代から掛川の葛布が使われているのです。

 【葛布の蹴鞠奴袴】
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 肌感触のしなやかさ、履き心地の良さから葛布は古くから 蹴鞠の奴袴にも使われていた話や、織機に掛ける時は葛の繊維を水で湿らせてから織るとか、繋ぎ方の「葛結び」の説明など、五代目川出英道さんは 知識の浅い私の質問にも快く丁寧に説明してくださいました。
 
 お許しを戴いて動画収録をさせて頂きました。

 世界に誇る日本の伝統産業は 安価な外国産に圧されながらもその伝統を 後世に伝えて掛川の葛布は脈々と絶やすこと無く守られております。

葛布は無限の可能性を秘めているのです。

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