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2014年10月

冬支度 ~毛糸編む~

  

数十年も利用していた呉服町にある老舗 M手芸屋さんが 今年4月にとうとう店じまいしてしまいました。 

 世相の波に圧され、何代も続けてこられた有名老舗が次々と姿を消して、昭和一ケタ生まれにとっては 随分寂しくなりましたが 横文字看板の新店舗が連なって 葵区の名店街も随分と様変わりしました。

 老いの手遊びにこの数十年 M手芸店には随分と通いました。

 元来私は「回遊魚」 例えば 一日中自宅に巣籠っていても、じっとしている事も出来ず 何か手遊びに興じていなければ 夜も日も送れないのです。   
 貧乏性と云うのでしょうか?  
 つまり、家事の後とか、パソコン遊びの合間や読書に疲れた後など 間髪を入れず編み物に興ずる と云う具合に、ただ何もしないでいる事が苦痛な性分なのです。
 私にとって退屈する時は 心の隙間に 魔が忍び安いので 手遊びに夢中になる事で 魔の刻から免れながら 発想の転換にもつなげると云う塩梅です。

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 と云って特別編み方を習ったわけでもなく、傘寿も越えて 目数を数える根気も失せ、単調な編み目を ただひたすら自己流に編み進めるだけで 満足な作品は何一つ出来たことも無く、今は退屈しのぎの独り遊びと決め込んで、気掛かりだった早春に始めた編みかけのセーターや小品が このたびやっと仕上がりました。  
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 二年越しの二目ゴム編みのオフホワイトのセーターは 不足分の前身頃は 有り合わせのベージュ糸をストライプに編み込んで間に合わせました。
 若い人向きに袖丈は長め、これは介護に専念中の姪にプレゼントです。
下の毛糸は M手芸店閉店間際に駆け込み購入しました。
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 うだるような猛暑中は 流石の私も毛糸編みは中断。
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 秋も一気に深まって、気になりだした編みかけのセーターは 単純なメリヤス編み 裾にはポケットを編み込んだりして仕上げました。
    少々若作りかしら?
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残り毛糸でマフラーを編みました。
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     毛糸編む老いの手すさび夜もすがら

  こんな手遊びで余生を楽しんでいる昨今です。

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冬支度 ~障子貼り~

 季節の変化がめまぐるしく 暑い寒いも行きつ戻りつ、相次ぐ大型台風襲来にあたふたしているうちに、夏日あり 突然の寒気あり、日替わりの著しい寒暖の差に狼狽しながらも冬支度が気になり出しました。

先ずは手始めに 気懸かりの障子の貼り替えをいたしました。

最近の障子紙の種類の多様さには驚きます。
 ベーシックな巻紙状のもの、情緒ある透かし模様の入ったもの より丈夫にコーティングされたもの、アイロンで貼るもの、プラスチックのもの、一枚貼りのものなど ライフスタイルに合わせて選ぶのに四苦八苦してしまいます。

私は迷わず従来からあるオーソドックス巻紙タイプです。(28cm幅×18,8m) 
 築うん十年 終の棲家 草の庵には これがぴったりマッチするのです。

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* 今は便利な障子紙剥がし剤も市販されておりますが 先ずは障子を外して、ほこりを払い、霧吹きで桟全体に たっぷり水分を含ませ、2~3分於いて障子紙を下から上へゆっくりはがし、桟をきれいに拭き 陰干しします。 

一昔前 田舎道で さらさら流れる小川に 障子が何枚もつながれ漬けてあったことを思いだします。 のどかな日本の原風景でした。

     筏つなぎに浸し障子を洗いをり 

と云う訳で 私流にジョウロでピシャピシャっと水分を含ませれば、、と考えましたが、障子が変形する恐れありと云う事で、お手柔らかに霧吹きにいたしました。

* 私の場合 障子紙は あらかじめ必要枚数を 障子幅キッチリ83cmにカットしておきます。 貼ってはカット、貼ってはカットは 不器用な私は自信がありません。

* いよいよ桟に糊付けをするのですが、以前はご覧の刷毛で 

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ゆるめに溶かしたノリをぺタペタと桟に付けておりましたが、近ごろは便利になりました。
お手軽なチューブタイプの障子のりを使えばスピーディーに貼れるのです。
原則として障子は下から上へと貼って行きます。
  (貼り合わせにホコリが溜まらないため)

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障子の桟の幅ぴったりのガイドを ノリ1~2mm程度づつ出しながら 桟に押し付けつつ糊付けをします。

* 障子紙を桟にきっちり合わせ載せ 軽く押さえて貼り終えます。

 今は亡き夫唱婦随の両親が 息を合わせて障子貼りをしていた光景がまざまざと蘇ってまいります。

夫婦で息を合わせて貼ればよいのですが、夫亡き私には結構緊張する瞬間です。

     障子貼る八十路の息をととのえて

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* 何とか貼り終えましたが、私の肌のように 大皺小皺が波打っております。
こんな時は 全体に軽く霧を吹き 乾けば 、

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 はい! この通り皺も取れての張りの良さ!

障子貼りも無事に完了して 気分も一新 ほっと安らぎを覚えます。

     爪弾けばデンデン太鼓よ白障子

     障子貼り終え心機一転旅プラン

     貼り終えて障子明かりの夜なべかな

     障子貼り替え草の庵もかがやけり

     白障子終の棲家のいとほしき

     白障子いまさら隠しごとなどありません

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ハクセキレイ

 近頃 馴れ馴れしくやって来る小鳥の事が気になっております。
と云うより、すでに小さな友だち付き合いのような関係を楽しむようになってきました。

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 全長21センチ 白い頬、黒いつぶらな瞳、チュチュンチュチュンと澄んだ鳴き声、ヒョイイヒョイと尾を振って歩く姿が実に可愛いのです。

 初めは 気にも掛けてはおりませんでしたが、私が玄関を出ると決まって この辺りでは余り見かけない小鳥が何処からともなく パタパタッと目の前に舞い降り 私を見上げるような仕種をしたりして、植え込みの周辺をチョコチョコと行ったり来たり、「ここまでおいで 甘酒しんじょ、、」 とばかり、目で追う私をからかっているようで、私も誘われるままに童心に還り 後をつけてみるのです。

 ある日のこと、いつもコメントを戴くひろさんと オシャベリをしていると 例の小鳥が舞い降り ちょうどタイミング良く 植え込みのレンガの隙間にいた1匹のコウロギを あっという間にゲット! 
  「いただき~!」とばかり、飛び去って行きました。 
 いつものように屋根の上から このタイミングを狙っていたのでしょうか。

 そう云えば この植え込みには コウロギが昼間でも良く鳴いているのです。
春先から、ギイギイ、コロコロと鳴きはじめるのです。
 
 時々私の居間にも のそのそやって来ては 私に捕まえられて この植え込みに放されるのです。
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その様子をお向かいの屋根から じっと見ていたのでしょうか? 咄嗟にヒュ~っと舞い降りて見事にゲット!  まさか小鳥の獲物になろうとは思ってもみませんでしたがそもそも これがご縁の始まりかもしれません。

 ひろさんから「ハクセキレイ」と聞いて、早速ネットで調べてみました。
水辺の小鳥と思いきや? 近頃街なかでも見かける方が大勢いらっしゃいました。
セキレイは巣作りの場所は こだわらないそうで 水辺から離れた かなり大胆な場所に巣を掛ける事もあるそうです。 

 以前TVで 自動車のバックミラーに映る己が姿に驚いて、闘争心が湧き 派手な喧嘩に挑む何ともユニークで面白い映像を見た事がありました。
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大胆にも 道路の真中で車や人が近づくまで平気の平左衛門です。 

 英名は Wagtail と云って tailは尾、wagは振り動かすから来ているそうで、
尾を振り振りヒョイヒョイ歩く可愛い姿は実に可愛いのです。

ハクセキレイの1分足らずの我が家の前での動画です。

 

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富士山麓伝説めぐり~続編~ 完

 今回の旅は、富士山麓伝説 富士の巻狩りと曽我兄弟の仇打ちにまつわる史跡を訪ねる事がメインでしたが 前回掲載の、富士山麓に祀られている「若獅子神社」参詣と、激戦に散った尊い若い命と 帰還戦車の拝観には大変な衝撃があり 昭和一ケタ生まれの切なる思いを込めた記事となりました。

 旅はこれが終わりではありません。
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 富士山からの恩恵は多々ありますが、何といっても富士山の超軟水伏流水と、酒蔵に自生する微生物とのコラボレーションによって生まれる銘酒 「富士高砂酒造」の蔵見学と相成りました。

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 私は元来お酒は呑めません。 
お料理以外では、お酒とは縁遠い門外漢でしたが、熱心な見学者に交じって 「高砂山廃仕込み」が特徴の技に感銘 
それぞれ好みの銘酒の試飲を楽しみました。
 
 Shizufan022_r7 初めて味わった雛祭りの白酒のようなヨーグルトとのコラボ酒は、下戸の私も美味しくいただけて ほんのり頬を染めながら楽しみました。

「蔵出し限定ヨーグルト酒」 これは女性に大人気のようです。


 薄暗い酒タンクの蔵の奥にある失礼ながら古めかしい二階へ10人が一組制限で 木造の階段を軋ませながら上がると、そこには何と! 薬師如来像が祀られているではありませんか!
 この薬師像は、富士山信仰で、山頂に祀られていたものが ここに安置されているのです。
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 ご覧の薬師如来像は いづれも江戸時代中期の作で、保存状態も良く、資料的価値も高く、明治時代の神仏分離に従い、富士山は神の山として仏像取り除きの神事が執り行われ 多くの石仏は廃棄されました。
20㎝~90㎝の立像8体がここ安置され酒造工程を見守っていらっしゃいます。
「しずおかの文化」体感ツアーならではのお取り計らいでした。

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 多少時間の余裕もあって、旅程には無かった 全国浅間神社総本宮 富士山本宮浅間大社を参詣。
 平和な日本、私たちの健康息災を祈り 無事に終えた旅に感謝し
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 華麗な朱塗りの社殿を映す湧玉池に泳ぐ鱒の群に驚嘆しながら 帰路の人となりました。
 日帰りのバス旅でありながら 4回に亘り 長々のお付き合い有難うございました。

 順を追って画像を動画に編集してみました。
    ごゆっくりご笑覧ください。

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