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富士山麓伝説めぐり ~前編~

 

表題の「富士山麓伝説めぐり」のご報告の前に、ここに至るまでの経緯と このツアーを企画された財団法人のことをお伝えしたいと思います。

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 8月上旬 とある生涯学習センターのロビーのご案内棚に、日帰りツアー「富士山麓伝説めぐり」のパンフを偶然目にして、早速申し込みの電話を掛けたものの、定員40名はすでに満杯、キャンセル待ちとのご返事に愕然といたしました。
遅きに失し、諦めかけた実施日1週間前に キャンセルがあって参加出来ると云う嬉しい電話がありました。

  ♪~ 「果報は寝て待て 待てば海路の日和あり」
 旅案内のパンフをよくよく見れば、主宰は グランシップ 公益財団法人 静岡県文化財団と云う お堅いイメージに、無学な私は一瞬たじろぎましたが、緊張な面持ちで 独り参加と相成りました。
 公益財団法人 静岡県文化財団は、静岡県の自然、歴史、民族、生活文化等を紹介し、静岡県の文化を掘り起こしをする団体で、静岡県内の文化にまつわる様々な事柄を 一つのテーマとして取り上げ、記録し保存する「しずおかの文化」新書を編集し発行しております。
 なお、グランシップ自主企画事業と連携した「しずおかの文化」の講演会や 体感ツアーを実施しているそうですが、こんな大層な企画であったとも露知らず さぞや博学な参加者が多いだろうと 内心怖れを感じながらも 大胆不敵に参加させていただいたと云う次第でございます。
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 9月7日 日曜日は、あいにく時折小雨の芳しくない天気でしたが 富士山麓伝説研究にはことのほか造詣深い八木洋行講師の解説と 3人のスタッフの きめ細かい先導で快適な旅となりました。
 富士山麓に伝わる伝説と云えば、源頼朝の富士の巻狩りの舞台となり、曽我兄弟が父親の仇である工藤祐経を討った富士の宮の「音止の滝」をはじめ、
曽我兄弟にまつわる故事来歴や 毎年9月に子供奉納相撲が行われている「上井出天満宮」などを探訪と云う、歴史にうとい私も 大きな期待を持って参加したのでございます。
 定刻9時にバスはJR静岡駅南口を出発。
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 走行中バス内では 随行講師の八木洋行さん(フォトライター、編集工学、環境民俗学)の解説を聞きながら、期待に胸を弾ませました。
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 まず訪れた「曽我寺」(富士市久沢)は、江戸時代から曽我兄弟の墓がある寺として知られます。
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 山門を潜れば、松明を掲げて仇打ちに向かう 若き曽我兄弟の雄姿像が人目を引きます。
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 寺の周辺には ほの暗く寂しい川の流れがあり、曽我兄弟が親の仇である工藤祐経を討ち、本懐を遂げたものの、兄十郎は仁田四郎忠常に討たれ、弟の五郎は捕えられ、後に祐経の息子に恨みで討たれ 五郎の首は この辺りに湧き出す「首洗い井戸」で洗われ 川の水が赤く染まり 「曽我寺」に葬られたとの 随行講師八木さんの生々しい解説に鳥肌立つ思いでした。

 幸い雨は上がっておりましたので、源頼朝が富士の巻狩りを見たと云う天神山にある「上井出天満宮」を詣でることにしました。
と云うのは、雨さえなければこの時間帯に 「子供奉納相撲」が見られるかも知れません。
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 境内には日本一高い富士山型の土俵があり、毎年9月には、子供奉納相撲が行われ、今日は開催日だったのです。 
 雨は上ってはおりましたものの この辺りは 昨夜から今朝にかけて激しい雨が降ったらしく、今年の奉納は中止との事 土俵はブルーシートで覆われ一同残念無念。 
 せめて八木講師の解説を聞きながら土俵の周囲を一巡したのでございます。
 富士山を模した土俵の高さは富士山の千分の一 つまり、3メートル70センチもあります。
「まさか~! こんなに高い処から転がり落ちるなんて~!」 
呼び出された子供はパンツの上に六尺フンドシを〆て 階段を駆け上り直径3メートルの土俵で取り組むのです。
 押し出され、3メートル70センチもの高さから転げ落ちるのですから、命がけです。 
 観客もハラハラの連続でしょうね。
観客席からは、土俵越しに本物の富士山が見えるはずですが
今日は残念ながら雲の彼方です。
 この日本一高い土俵と、子供奉納相撲は富士山麓の貴重な民族文化です。
「富士山世界文化遺産に加えられたらいいのにねぇ」と 異口同音つぶやいたのです。
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 気を取り直して一行は 曽我兄弟の親を思う心と その勇気に心打たれた源頼朝が建立したと伝えられる「曽我八幡宮」と、
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八幡宮東の小高い丘辺りで 兄十郎が討たれたと云われる 「曽我兄弟の霊地」を詣でました。
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 雨にぬれ、しっとりとした空気に鬱蒼と生い茂る杉木立の霊地  曽我兄弟の無念の死を悼みました。
 
 杉木立秋霖けぶる霊地かな

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コメント

ぽちさん
歴女が好むツァーにされましたね~
恥ずかしながら、歴史には疎い「みず」ですので、
曽我兄弟の、このように壮絶な最期をぽちさんのブログで
初めて知りました。
ぽちさんはいつも、アンテナを高くしていらっしゃるので
このような企画にたどり着いたんですね!
一人で何でも、参加されて、勉強するって私達年代の
人達が見習うべき姿勢です。

子供たちのお相撲は見られなくて残念でしたね。
3メートル70センチもある土俵の上から投げつけられるって
経験は、今の子供達には、きっとないことですよね。

ぽちさんのブログから、少しはこの近辺の歴史には
詳しくなりたいと思った次第です。
ありがとうございました。

投稿: みず | 2014年9月14日 (日) 15時39分

ぽちさん、おはようございます~
富士山麓は時々歩いているのですが、曽我兄弟の伝説は知りませんでした。
昔の人はすごいですね、このような仇討があったのですね。
講師の方の素晴らしい説明を聞けてぽちさんラッキーでしたね。
それにしてもこのツワーに参加できたことは、ぽちさんの学ぼうとする真摯な心がけからだと思います。
富士山は世界文化遺産なのですから、登山ばかりではなく、いろいろな伝説も広く伝えてほしいですね。
さて、後編はどんなでしょうか、楽しみにしています。

投稿: ひろ | 2014年9月15日 (月) 08時13分

♪ みずさん
 歴史に疎い私のこの旅行は、
願っても無い嬉しい旅でした。

 源頼朝の富士の巻狩り 霊験あらたかな
富士山にまつわる伝説の旅。
同行講師の解説を賜りながらの旅。

 こんな旅に参加できた事。
まして、キャンセルの方あっての
ラッキーチャンスには、しびれましたよ (v^ー゜)ヤッタネ!!

今回の旅 惜しむらくは、子供奉納相撲が
悪天の為中止で見れなかったことです。
ブルーシートに覆われた土俵を見学していても
何故か? 私の脳裏には、その光景が
残像のように 浮かんでおりました。
八木講師の解説が素晴らしかったのです。

投稿: みずさんへぽちより | 2014年9月15日 (月) 10時27分

♪ ひろさん
 負け惜しみでも
「富士山は遠くから眺め敬う山」と
思っているぽちであります。

 富士の裾野 広ーい草っ原での
数々の伝説を、知っているようで
実は 詳しい事は何もわかっていなかった!と
痛感しております。

そんな意味でも今回の旅は
実にラッキーな旅でした。
下手な写真でも ブログに載せて
お届け出来た事も 静岡県人として
嬉しく思います。

 ここしばらく富士山の姿が見られなくて
寂しいですね。

投稿: ひろさんへ ぽちより | 2014年9月15日 (月) 10時40分

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