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柿田川湧水と三島のうなぎ

 7月12日のS新聞に 静岡県駿東郡清水町の国の天然記念物に指定されている柿田川で、外来種の影響で激減していた希少な在来水生植物の「ミシマバイカモ」が、復活したと云う明るい記事が載っていました。

7月21日梅雨が明け 思い立って22日に柿田川湧水を見に行って参りました。

 方向音痴 独り旅の婆~ばのこと、前夜のうちにに公共交通手段などネットで調べ メモを片手に、JR静岡~三島へ、南口駅前バス停4番線サントムーン経由バス15分ほどで「柿田川湧水公園前」で下車 徒歩2分 目指す柿田川の原点に到着しました。 
   案ずるよりも順調な道程でした。

 柿田川は、狩野川水系の一級河川で、清らかな流れとして有名で, この柿田川湧水公園の「湧き間」から始まり、名水百選にも選ばれた全長1,2kmの清流です。

 柿田川公園は昭和61年4月「自然の保護・安全でコミュニティ広場の確保」を目的で地元の人々の憩いの場として開園されたそうです。

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 交通量の多い国道1号線沿いに 癒しの空間があるなんて信じられません。

徳川家康公も ここを第二の隠居の場として、構想を練っていたらしいと 小耳にはさみました。 
   むべなるかなですね。  

 公園内に入ってみましょう。

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往来激しい 国道から一歩公園内に入ってみれば 別世界です。
右手に鬱蒼と生い茂る雑木林 標識に従って、60段ほどの石段を下れば、「第一展望台」に到着です。
60段の石段は思いのほか勾配もなだらかで、第一展望も第二展望も こんな婆~ばでも楽々一気に上り下り出来ました。 
  目の前に展けた幻想的な世界に夢心地です。

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 展望台から数mほど下を覗けば 数か所の「湧き間」からは こんこんと湧き上がる様子が見てとれます。
  水の色は真っ青で、息を飲むほど神秘的です。

 名残りの「ミシマバイカモ」が わずかに ちらほら水中に揺らいで見えます。  私のカメラでは撮る事が出来ませんでしたが、ガイドさんの望遠鏡を拝借して はっきりと観賞できました。  

「わぁ きれいねぇ~ 流れの中でこんなに美しく咲いて~!」

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  まぎれも無く 雪解けの富士山からの約10年前の水が 地下を通って約45億トンの恵みが地上に湧きあがるドラマチックな世界! 
   ここが原点です。 
 まばたきする間に 絶え間なく 14トン  ドラム缶70本分の水が湧きあがり 一年を通して15度の水温の天然ミネラルは世界一を誇っているのです。

  富士山世界遺産には「柿田川湧水」も含めて欲しい!  
と思わずにはいられません。

  梅花藻の揺れて湧き間の砂躍る    

     湧水にこころ奪われ朱夏の旅

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  沼津市水道取水施設より 地元清水町、沼津、三島市への水道供給はもちろんのこと、箱根を越えて熱海市までも供給されているとか。 

  地元ガイドの下河原さんの 流暢なご案内をご覧下さい。

 

 すぐ近くの第二展望台 60段ほどの石段を下れば 
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眼下には 昔紡績工場が井戸として利用された痕跡が何とも不思議な存在です。
 真っ青な色をした川底には 紡績工場の井戸だった大きな筒状の湧き間から 湧きだす水で 底の砂が躍る様子も摩訶不思議で神秘的です。

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公園内芝生広場には湧水から引き込んだせせらぎもあり 子供達も大はしゃぎです。

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傍らに建つ若山牧水の高弟 大悟法利雄(だいごぼうとしお)の 柿田川讃歌の碑と 利雄の自然からの恩恵 自然への想いを物語る石碑に しばし足を止めました。

 石碑にはただ「利雄」とのみ、、 
後日☎で「駿東郡清水町都市計画課」に尋ねて作者の来歴を知りました。

 時計の針は11時半を指しております。 
   お腹も空きました。

 三島に来たからには「うなぎ」ですね。
帰りのバスは 途中広小路で下車して うなぎ屋さんへ直行です。

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安政2年江戸大地震の翌年 安政3年(1856年)創業の立派な佇まい 格子戸からは、うなぎの蒲焼のいい匂いと 煙りが食欲をそそり、長蛇の列ができています。 
 歴史ある老舗では 富士の雪解けの水で〆たうなぎを 備長炭で ていねいに焼き 秘伝のタレで仕上げた蒲焼は  しつこくもなく 香ばしくやわらかで 「本来のうなぎの蒲焼」と評判が高いのです。  

 11時45分 煙りにあおられながら 順番をとって、座席に案内されたのが12時20分 お茶を飲みながら待つこと30分 やっとありつけたのが12時50分。
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  あぁ 何年ぶりの鰻重でしょうか! 
  美味しさは格別です。 堪えられません。

日頃いただく貧相なうなぎの小串に比べれば 遠路はるばる長蛇の列も ご尤もであります。

  うなぎ屋のうの字くねくね客の列    

    うなぎ屋の列に並んで旅の贅  

思い付きの日帰り独り旅 実りある楽しい旅でした。

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コメント

ぽちさん
おはようございます。
猛暑が続いておりますが、お元気そうで何よりです。

先ずは、ぽちさんの「素晴らしきかな一人旅」に拍手!です。
思い立っても、実行するのは、誰でも出来るものでは
ありません。

柿田川の湧水は有名ですね。私は国道を走っている時に
柿田川の看板を見たことはありますが、行ったことは
ないのです。ガイドさんの名調子もさることながら、
ぽちさんのレポートで、いかに柿田川が素晴らしいかを
知ることが出来ました。
「ミシマバイカモ」は可愛い花ですね。
外来種の影響で、元々の自然環境が変わってしまう事は
良く聞きますね。この環境が続くことを祈らずには
いられません。

最後に「鰻重」の美味しそうな写真!私はもう何年も
このような、お重を見たことがない。。。。
あ~ よだれが出てきてしまいました。

投稿: みず | 2014年7月27日 (日) 10時12分

♪ みずさん
 30年前はじめて湧水を見た時の感動が
いまだに私の心に残っておりましたが
年々外来種に圧されて自生のミシマバイカモ
絶滅寸前、地元の環境保護団体が外来種の駆除
の効果の甲斐あって回復した新聞記事を見た瞬間
私の心を揺さぶりました。

 聞きしに勝る! 天下一品の鰻重でした。
東京ナンバーも多く、私の後に50人ほどの
行列です。 3連休の翌日ウイークデーですよ。

日頃はけちけち財政の我が家ですが 
又のチャンスを夢見ております。

投稿: みずさんへ ぽちより | 2014年7月27日 (日) 15時53分

ぽちさん、こんにちは~
この暑さの中でぽちさんのブログを拝見して私もしっかりしなくてはと思った次第です。
一人旅はそうそうできるものではないですもの。

ミシマバイカモはまだ見たことがありません。
こうして復活してきたことがうれしいですね。
富士山は不思議な山で川がないのですね。
地下水が柿田川湧水になるのですね。
しかも10年前の水なんてなんとも不思議ですねえ。
3000メートルを流れてくるからあの勢いなのですね。
そして鰻重のおいしそうなこと...
先日私も安くて小さな鰻を食べました。
こんな立派な鰻をいつかきっと食べるぞと誓いました。

投稿: ひろ | 2014年7月27日 (日) 16時46分

♪ ひろさん
 昨日は37度の猛暑 暑かったですねぇ。
梅雨明け翌日の22日に思い立っての
独り旅でした。

 当日はまだ猛暑一歩手前で、心地よい
風ににも恵まれて、旅も暑さによる苦悩は
ありませんでした。

 こんこんと湧き上がる澄みきった川底と
青々と流れに任せる水草を眺めていれば
浮世の憂さも忘れます。
柿田川湧水は真夏に見るのが最高ですね。

 何年ぶりかの鰻重、生涯何度食べられるのかしら?
一口一口充分に味わいました。

投稿: ひろさんへ ぽちより | 2014年7月28日 (月) 10時00分

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