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2014年6月

サクランボ狩りと清春白樺美術館へ 

 恒例のサクランボ狩りの旅の今年は、先ずは八ヶ岳ロイヤルホテルでのランチの後 目前に雄大な甲斐駒ケ岳,八ヶ岳を仰ぎ、自然環境に恵まれた清春芸術村(山梨県北杜市長坂町中丸)を訪れました。

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  今は廃校になった清春小学校の跡地に造られた芸術村に入ると、1981年に芸術家育成のために建てられた16角形のアトリエ(ラ・リュージュ)を囲むように 大正14年3月小学校の校舎落成を記念して当時児童たちによって校庭に植樹された30本の今は葉桜となったソメイヨシノが出迎えてくれます。
1979年山梨県天然記念物に指定され 桜の名所となっているそうです。1cimg1393

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 芸術村の6月、白樺の若木の緑も美しい美術館のプロムナードに入ると 突然目にするセザールの彫刻に あッ!っと声を上げるほど驚かされます。

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   「指圧の心は母ごころ♪、、」
えいっ! と立てた親指 後側に回れば 指紋までくっきりと。   

 清春白樺美術館では 『白樺』の運動に参加した芸術家の諸作品や 『白樺』関係の書簡・原稿などが展示され、ジョルジュ・ルオーコレクション(1871-1958)代表的なキリストのお顔「聖顔」をはじめ、キリスト像や聖書風景など、所蔵作品を観賞いたしました。

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 清春美術館は1983年(昭和58年)に 白樺同人が建設しようとした夢を 銀座吉井画廊の吉井長三氏が実現され、ルオーその生涯に制作された作品の全貌を観賞することができます。

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 夏うぐいすの谺する白樺林に佇む「ルオー礼拝堂」から 微かに流れるパイプオルガンの敬虔な音に誘われて 「叩けよさらば開かれん」とつぶやきながら ノックしてみました。
  たまたまパイプオルガニストの練習中だったとは、、、失礼いたしました。

     老鶯のいざなふルオーの礼拝堂

     梅雨晴れの絵ガラス燿よふ礼拝堂

     楽の音のかそけき白樺若葉風

     老鶯の一声高しルオー展

     老鶯の白樺林のしじまかな

     首夏の旅白樺林の美術館

     ピカソ・クラーベ臨む皐月の自然光    

 20世紀最高の宗教画家であるジョルジュ・ルオーを記念して建てられた礼拝堂は この村を訪れる芸術家たちの瞑想の場となっているそうです。
 入口扉の上部には ルオーがエベール・ステヴァンのアトリエで制作されたと云う ルオーステンドグラス(花束)が梅雨晴れの緑輝く白樺との調和も美しい景観に すっかり心を奪われて仕舞いました。  

「光の美術館」

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 2011年に世界的建築家 安藤忠雄氏に依る設計のコーティングされたコンクリート造りの『光の美術館は、日照時間日本一の山梨県にふさわしく、自然光のみで作品を楽しむ趣向で設計され、ピカソやアントニ・クラーベの作品が展示されております。
 ガラスケースに展示された ピカソ独特のユニークな顔が描かれた陶器の大鉢は 楕円形で小ぶりの盥ほどの大きさです。
この大鉢が清春美術館創設の吉井長三氏のお孫ちゃんの産湯に使わている 愛らしい写真が添えられておりました。
 ピカソの作品で産湯を楽しんだ赤ちゃんは おそらく世界にたったお一人でしょうね。 沐浴中の赤ちゃんの写真 撮影が出来ないのが残念でした。

 芸術村見学のあとは、いよいよ一博農園での4年連続食べ放題のサクランボ狩りです。

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 今冬の
山梨地方の大雪で、如何ばかりかと案じておりましたが、サクランボの巨樹を覆う頑丈に備えられたハウスのお蔭で 「ルビーの妖精」の名にふさわしく、光沢、果肉、果汁のバランスは例年にも勝る出来栄えとのこと、一博さんは 私たちの為に 特に日当たりのよい甘味ののった「佐藤錦と紅秀峰」1本づつを確保して下さっていたのです。
感謝感激!16名の乙女たちは満面の笑顔で 小鳥のようについばむのでした。

     小半時おちょぼ口してサクランボ

     さくらんぼ四、五十粒をむさぼりぬ

     さくらんぼ狩り樹下に寿ぐ八十路旅

 小1時間 存分に堪能した私たちは この日が「一博農園サクランボ狩り」観光の今年の最終日と聞いて 一博ご夫妻共々記念の集合写真に収め 良き旅と一博農園さんのサクランボ今季有終の美を飾りました。

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当世街なかのホタル狩り

 今年もやってきました! ホタルの季節!

 今から70数年ほど前の子供の頃、この季節になると 安倍川橋を渡り東新田辺りまで行けば ホタル狩りが楽しめたものでした。
大人に付き添われ、大はしゃぎの私たちは 虫籠や笹の小枝を手に手に 川縁のホタル狩りを楽しんだものです。
「二つ並んで光るのは、ヘビの目玉だから気を付けるんだよ!」と 口々に怖々草むらを覗きこむのでした。

 笹の小枝を振り振り 夜空を乱舞するホタルを追いかけたり 小半時もすれば、しっとり濡れた蛍草が入った夫々の虫籠には十数匹の光りの点滅を誇らしげに凱旋するのです。
 灯りを消して ホタルを蚊帳の中に放し 大人も子供もしばらくは幻想的な世界を楽しんだものでした。

 やがて戦争に突入、大空襲で焼け野原に、終戦を迎え食糧難に、農薬使用の増産から高度経済成長へと 世の中目まぐるしい変遷に、気がつけば「ホタル」の光は幻となりました。 あれから数十年が経って

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 近年恒例となった、「駿府城公園 紅葉庭園のホタル観賞会」へ、6月1日 期待に胸を弾ませて行ってきました。

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 7時半開園と云う事で、少々早いかな?と思いながら 夕暮れ迫る駿府城公園 紅葉庭園まえに到着した私は 長蛇の列に驚いたのでございます。
(私はこの列のまだ10人ほど後ですよ~)

 定刻、既に500人は並んでいるのでしょうか? 100人づつの時間差で入園の時がどれほど待ち遠しかったことでしょう。

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庭園内 光りに敏感なホタルは撮影禁止、せめてもの夜の菖蒲です。

 日中に何度か訪れて園内の様子は分かっていても、闇夜の庭園の足許も覚束なく ゆるいベルトコンベアの如き列の歩みに添って 摺り足気どりで、茂みのホタルを探るのです。 

 「あッ! いた!いた! あそこに! あそこに!」 
よ~く目を凝らした先にやっと見つけた貴い「ほたる様」 
一匹見付けただけで皆一様に感嘆の声が上がるのです。

 
 浄化センターの遊水池で大切に育てた数匹のホタルも加えてと云う情報もありました。
 夜空を ふんわり行き交うホタルを、2匹ほど溜息混じりに見送り 20分ほどで 順路は出口の標識に従って ぞろぞろと園外へと促されるのです。
今宵は5~6匹垣間見て 今年のホタルはこれが最初で最後の見納めとなりました。
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 8時 庭園を出た私は まだまだ待ち続ける長蛇の列にビックリ仰天!

数匹のホタルの光を求めて この人たちの想いが果たせるのは何時の事やら?
  まだまだ貴重な 「当世街なかのホタル観賞」事情でした。

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城北公園の七つの子ガモと母ガモ

 今年も子ガモたちは無事に誕生しているかしら?と、
5月28日静岡市は葵区にある城北公園の池を訪ねました。 
 緑豊かな庭園には未だ人影はまばらで、池の水面も鏡のように静まっておりました。
昨年の今頃は確か11羽のヒナが誕生していたのに、、、、。

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 東屋で見守るご常連のお年寄りに聞けば 「あの浮島の茂みに確か抱卵中の鴨が居る筈だよ。待ち遠しいけど孵化はあと1週間だね」 と、待ちあぐねています。   

 6月4日の午後 期待に胸をふくらませて行って参りました。
先ずは いつもの回遊式日本庭園 東屋のある池に、、  いました! いました!  11羽の子ガモが孵ったのは4~5日前との事ですが、眼を細めて見守るご常連や 母ガモを無視するかのように 孵化したばかりの子ガモたちの勝手気ままな単独行動には、カメラ目線も追いつけない有様でした。

 親から口移しに餌を与えられる鳥と違って、水鳥は生まれてすぐに自分で餌を探して生きなければなりません。
 柔らかい藻をついばんだり、水面を電光石火の如く滑走して ミズスマシ(アメンボ)を追いかける あれよ!あれよ!の疾走に 見守るギャラリーから 「わァ~! 凄い早さ~!」 感嘆の声も上がるのです。 
 生まれたばかりの子ガモの早や技には 可愛いくもあり驚くばかりです。

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 ベストショットも果たせないまま、大岩通り側の池に廻って見る事にしました。

 梅雨晴れの陽を受けて きらきらと燿よふ若草色の藻が一面に映えるこの池に、7羽の子ガモの育児に励む母ガモの姿が見られた時の 小躍りするほどの嬉しさをご想像ください。  

 おもむろにデジカメを構えてシャッターチャンスを見逃すまいと、下手な横好き俄かカメラ婆~ばの奮闘ぶりは カシャカシャ撮りの150枚もの画像から 幾枚か順を追って選び 末尾に載せた 8分49秒に編んだムービープロジェクトをご覧いただければ ご想像がつくと思います。 (-。-)y-゜゜゜

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 この日、その時 野生の子育て母ガモのパフォーマンスを つぶさに見守ったのは ご近所にお住いで ここ数年鴨を見守り続け、野良猫から守るネット張りや 無頼なカラス はたまた生態系を乱す外来の亀の駆除など 鴨を守るボランティアの一人とおっしゃる初老の紳士と カメラ婆~ばの二人きりでした。

1羽2羽と母ガモの翼に入ったり出たり、隙を狙って潜り込む子ガモ、弾き出されて戸惑う子ガモたち、、、 
 やがて7羽の子ガモを翼下に抱え込み 安堵して満足そうな母ガモ。
 固唾を飲んで見届けたのでございます。

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4日後の6月8日 子ガモたち7羽は、お母さんの翼の中に潜り込むのは もう無理かもしれない成長ぶりです。

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 ボランティアの献身的な取り組みで、お硬いお役所を動かし 池の清掃や外来種の亀の駆除で 甦った美しい池に毎年鴨が子育にやって来て 人々の癒しの場となってきた事が嬉しいと 初老の紳士は篤く語って下さいました。  

 静かに目を細めて見守るボランティアさんと ベストチャンスを見逃すまいとデジカメ婆~ばの小一時間  二人だけの話題で終わるのは勿体ないですね。


 私にとって今まで経験したことの無い野生鴨の目前のラッキーなパフォーマンス。 このムービーをご覧いただいて、思い思いの物語りを描いて戴ければ嬉しゅうございます。

 

     七つの子羽に隠して鴨の母

軽鳧(かる)の子の不意に水脈(みお)引く速さかな

     日暮れてもカルガモ母子を見て倦まず

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鈴木邸(静岡市)のさつき盆栽とアート展

 パソコンメートのKさんから 静岡市葵区中ノ郷 に佇む古民家「鈴木邸」で「さつき盆栽展」をはじめ 分野の異なる5人のアート作品展のご案内をいただき、Kさんと行って参りました。

 鈴木邸では、年に数回 探書会や異分野作家の展示即売会を数日間解放されるそうです。 今回は、5月23日~5月25日の貴重な3日間です。

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 5月の最終日曜日 しずてつジャストライン 美和大谷線バスで美和団地下車、山の手に徒歩5分で鈴木邸に到着します。  

 鈴木邸は知る人ぞ知る 国の登録有形文化財(2010年に登録)

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 小高い山懐 こんな処に歴史的建築物があるのかと、いぶかしく思いながらも 恥ずかしながら私は初めて知ったのでございます。

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 長屋門をくぐると、山裾に広大な敷地 当時のままのレンガ造りの米蔵に往時を偲ばせます。 
「さすが~! 大地主さん!」 思わず感嘆の声が上がります。
庭木戸の先には泉水のある庭園があり、鬱蒼と茂る雑木林には三光鳥でも飛んできそうな雰囲気です。

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 長屋門内側には、静岡さつき同好会による見事な「さつき盆栽」や山野草がずらりと並び、一鉢に一本の盆栽から これほどまでに見事な斑入り グラデーションの美しさに しばし見惚れてしまいます。

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末尾ムービーで ごゆっくりご覧いただく事にしましょう。  

 曲屋風の築80数余年の母屋の静かな佇まいは 訪れる人を優しく迎え入れてくれます。

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 母屋では 光後明人さん(Canary 104)のトンボ玉 柿沼てる子さんの帽子  「糸と針の会静岡教室」の繊細で華やかな刺繍も壁に飾れば一幅の絵画です。

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曾根綾野さんの螺鈿など県内外の作家さんによる見事な作品に、感嘆の声を上げながら見入ってしまいました。

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 螺鈿に至っては、主材料の「アバロン貝」(写真上)を念入りに拝見 自然界の美しさに魅了いたしました。
 このアバロン貝や 白を基調とした「白蝶貝」等は 板状に加工され極薄く割れやすい為 日本紙が裏打ちされ 色合いを選びながら 文様に剃刀風の刃でカットして ピンセットや つま楊枝などで 漆地の面にはめ込み、漆を塗り 砥ぎ出す技法を「螺鈿」と云うのだそうです。
 気が遠くなるほどの繊細な作業 正に日本の伝統芸術の極みです。
これほど豪華な螺鈿作品に直に接した事は私にとって初めてで、感無量です。

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 写真でお気づきかも知れませんが 額のガラスに写るお部屋の様子は 失礼ながら これが古民家の部屋かと思われるほどモダンな造りで 鳳凰の舞う豪華な螺鈿細工作品が見事にマッチしております。

 撮影のお許しを得て 不得手ながら取り貯めた画像を ムービープロジェクトに編んでみました。一点一点を ごゆるりとご覧戴きたくて、16分30秒のスローテンポに仕上げてあります。

      長屋門くぐれば斑入りのさつき展

     古民家の樹林鎮めてほととぎす

     五月光いよよ際立つトンボ玉

     余生にも爽やかのありトンボ玉

     螺鈿燿よふ鳳凰の舞ふ夏館

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黒田とみじさんの似顔絵「25人展」

  この方を覚えてますか?

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 一昨年8月、昨年7月と既に2度に亘ってご紹介しました静岡を代表する似顔絵はもちろん 風刺マンガ、水彩画、ステンドグラス、陶芸などマルチアーティストの黒田とみじさん(本名富士雄さん)です。

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 今年も昨年と同じ会場 静岡市葵区新伝馬の静岡秋山郵便局のロビーで 「新作25人展」が6月18日まで開催されております。
 ご案内をいただいて、早速楽しんでまいりました。

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待合ロビーでは 手持無沙汰の大勢のお客さんも、「わぁ~!これは〇〇さんねぇ~  わっはっは~  うっふっふ~~! よく似てるねぇ~ おっほっほ~!」と大人気です。

 黒田さんの画法は 写真を見ながら小気味の良さ 鮮やかなデフォルメ 幾重ものレイヤーを屈指して パソコンで描く独創的な技法は天性なのです。

 今回の25人に加え、メール添付でいただいた最新作には
有吉弘行、武井壮、蛭子能収、南原清隆、東ちづる、太宰治、千原ジュニア、山口智充、三遊亭円楽、坂上忍、今田耕司、高畑充希、高見沢俊彦、ベッキー、ナイツ、ケネディ駐日大使、サニー千葉、石破茂自民党幹事長 等々面白可笑しく ムービープロジェクトに編んでみました。 
    黒田とみじさんの世界 クスクス わっはっはぁ~の世界をどうぞ!

 秋山郵便局での展示は 土・日・祝はお休み6月18日午後5時までですよ~

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