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2014年4月

中勘助の復元された「杓子庵」

 静岡市は葵区に住みながら もう随分前から気に掛かっていた「銀の匙」の作者 中勘助の「杓子庵」の見学に行って参りました。
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 しずてつジャストラインバス 新静岡センターから藁科線で約20分「見性寺前」(けんしょうじ)で下車  エンドウ豆の花咲く畑を眺めながら 山側に歩いて2分で「中勘助文学記念館」に到着です。

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 「中勘助文学記念館」は 平成7年 中勘助生誕110年(没後30年)の6月に開館した 勘助さんの文学作品に触れることができる記念館で、当時は離れの「杓子庵」から 藁科川を眺め 自然の風物に癒されながら 静かに文筆生活をおくられた往時を追懐する事ができる癒しの場所でもあります。

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 中勘助(1885~1965)が戦中戦後3年半 静岡市安部郡服織村新間に転地療養のために過ごされた「杓子庵」は、現在の静岡市葵区新間に1995年に復元されて以来 平成25年(2013年)12月に はじめての茅葺屋根の葺き替え工事が完成したのです。

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 茅葺き屋根の葺き替えと云っても近頃では この周辺には材料となる茅(かや)も まかなうだけの量は無く、広大な富士山麓から調達されたそうです。

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 手入れの行き届いた前庭の 目も覚めるほどに美しい「春もみじ」に迎えられて、文学記念館と、杓子庵を見学いたしました。 

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「良くおいで下さいました さぁどうぞごゆっくりとご覧下さい」と、当時からお近くにお住まいの方だけに、 にこやかに 穏やかな口調で丁寧なご案内をいただきました。

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 終戦を迎えるまでの3年半をここで過ごされた勘助さんの作品の中には、ここ服織(はとり)を題材にした 転地静養中の思い出作品も 空襲を免れた場所ならではの 今でも閑静な処です。

 『籾をまき茶つみ麦刈り初夏の
         はとりはせはし莚をる音』    中 勘助
ちょうど今頃の服織村新間を詠まれたのでしょう。 
 往時が彷彿と甦ってまいります。

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 資料室に入ると 小説「銀の匙」の冒頭 「、、、なかなか開かなかった古い茶ダンスの引き出しから見付けた銀の匙、、、 伯母さんの限りない愛情に包まれて 伯母さんが私の口へ薬を入れる為に使った匙であった」 銀の匙の由来の語り口が鮮明に浮かんでまいります。  

 紛れも無く本物の銀の匙が私の目の前にあるではありませんか!
  「これが本物の銀の匙!!」 
    一瞬 釘付けとなりました。
今でこそ100均でも買えそうなスプーンですが、当時としてはハイカラで 子供心にも懐かしい宝物だったのでしょう。

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 ガラス棚には、ご愛用のフエルトのソフト帽、革製のトランク、別珍花緒の下駄など 昭和一桁生まれには懐かしさを覚えます。

 何点かの画像をムービーに編んでみました。
    ごゆっくりご覧ください。

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布沢の「善光寺と竹の子まつり」

 静岡市清水区 奥清水両河内地区 布沢(のんさわ)に「善光寺」と云うお寺があります。
昔 長野の善光寺詣りに行く途中行き倒れになった方を奉ったとされるお寺です。
 【小高い丘に鎮座する 最近建て替えられたばかりの善光寺のお堂】

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 元々4月に村内で善光寺祭りを行っておりましたが、地域の環境や 竹林の手入れも良く 両河内の筍は「えぐみも少なく柔らかく香りのよいブランド農産物」として お茶同様に 全国から高い評価を得ていることから 毎年4月の第2土曜・日曜に 「善光寺と たけのこ祭り」を開催して今年で26回目を迎えました。  
以前このブログでご紹介の「豊好園」さんの Tさんから「自慢の筍でおもてなし会に是非、、、」と、集いのお誘いをいただきました。 

 80歳を少し過ぎたTさんが腕を振るう ご自慢の筍三昧の集いです。 
「待ってました~」とばかりに、旧友のMさんと 公共交通機関を乗り継ぎして 勇んで出かけました。

  4月12日土曜日 JR静岡~興津 しずてつ三保山の手線バスに乗り換えて興津駅前~但沼まで興津川沿を約9キロメートルほど遡り 但沼からは 1日数本の自主運行両河内線に乗り換え、終点土(ど)で下車してからは 布沢川のせせらぎや 夏うぐいすの鳴き声を聞きながら のんびりと約15分のウォーキングを楽しみます。

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 道すがら、どの家の庭先にも設えた筍竈から よい匂いが漂ってまいります。

 Tさん宅では、10数名の談笑する先客に迎えられ Tさんが腕を振るう数々の筍料理のご賞味に預かりました。
筍ご飯、筍ずし、若竹汁の風味と柔らかな歯触りに一同にっこり!

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 中でも 削りたてのおかかを掛けてポン酢醤油でいただく「筍の刺身」は 素朴でありながら 豊かな風味と柔らかさの 両河内産ならではの贅沢な逸品で もう病み付きです。

 午後は布沢公園での「筍祭り」へ繰り出すのです。

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 一昨年のブログでお伝えした通り 五右衛門風呂のような大釜2基を設えての大掛かりな筍祭です。

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 筍20キログラム入りコンテナ15個分が入る大釜が2基。
筍農家さん数人で早朝5時ごろから2時間かけて茹で上げるのだそうです。

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 折よく 茹であがった筍を まだ熱い湯気の立ち上るなか 竹竿の先にくくり付けた 竹で編んだ大きな杓子篭で掬いあげる 勇壮なパフォーマンスを ラッキーチャンスとばかりに デジカメにキャッチする事ができました。  
 600キロほどの茹で立てほやほやの筍は 1時間足らずで完売するほどの大盛況です。

*「親になった竹竿と竹かごで、釜の中の竹の子をすくう」、、、竹にもこんな因果応報の組み合わせもあろうかと 秘かに思うのは邪道でしょうか?

村の青年達が搗いた「よもぎ餅」の美味しかったこと!

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村人総出の「善光寺と竹の子祭り」と百花繚乱の里山に温もりをいただきました。

 Tさん宅では 筍三昧のおもてなしの上、振り分け荷物のお土産までいただいて、別れを惜しみながらも 来年の再会を楽しみに 帰路の車に乗り込みました

 * 朝掘りの皮付きのままで茹でた筍は 風味が抜群によいのです。
穂先姫皮の部分はサラダや和え物 お浸しに最適で私の珍重する部位です。
 姫皮とは なんと優雅なネーミングでしょう。

 豊好園さんに部位による調理方法も伝授いただきまいた。
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        知己の縁筍づくしにもてなさる

    筍の振り分け荷物の土産かな

    此れやこの筍家風の味自慢   

     たかんなの姫皮楚々と夕厨

    姫皮のそそる味覚の優雅さよ

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つぶれ梅で梅びしお

 以前このブログで「超簡単梅びしお」をご案内して早や5年の歳月が流れました。
毎年自己流ながら作っては 十年一日のごとく 365日飽きもせず 毎日朝食のパンのお伴に楽しんでおります。

 私が作る「梅びしお」は、紀州南高梅の安価な規格はずれの「つぶれ梅」を取り寄せておりましたが、規格外でも 年々単価も値上がり 悲鳴を挙げておりました。

 ところが、消費税アップ前のある日 某デパ地下食品売り場で 「つぶれ梅」の特売があり 思い切って 7パックも買い込んでまいりました。 
500グラムが 7パックで〆て3,500g !  
 独り住まいで こんなに大量如何するの? ですって?

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  前回購入より\3000ほどの節約に我が意を得たり! シメシメ!
   (年金生活者は計算が細かくなりますねぇ、、、、)
  こうまでして「梅びしお」に ぞっこんの私です。(^^♪

 「梅びしお」とは広辞苑に依れば、梅肉をすりつぶし、砂糖を混ぜ加熱して練り上げた なめもの」とあります。 
 云わば私の「梅びしお」も ただそれだけの手順のものですが、一般の「梅びしお」は、高濃度の塩分を抜くために 何日も水に晒して塩抜きをしなければなりませんが、「つぶれ梅」の塩分は5~8%のあっさり梅漬け しかも紀州の南高梅で軟らかく 種抜きの作業は助かります。、、、、が、3,5キログラムの種抜きは、老体にとっては 大変な作業となってしまいました。

 1日目は長時間の種抜きの作業で足腰が疲れて今日はこれまで。

  2日目は 種抜きをした梅肉を 包丁でトントンとペースト状にしてから  ステンレスの大鍋に35%のグラニュー糖を加え、木べらで焦がさないように丹念に丹念に 鍋底をかきまぜながら フツフツと30分ほど煮詰めれば 良い塩梅の「梅びしお」の出来上がりです。 
 甘酸っぱいペクチンの香りが厨いっぱいに漂います。

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 保存容器に密封し、1年分を冷凍庫に保存するのですが、今年も「元気で長生きして食べ尽くすのよ!」と わが身に活を入れるのです。

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 食パンに「梅びしお」をのばし、揉み海苔 とろけるチーズをのせて、オーブントースターで、、、 和洋折衷 これが結構いけるのです。

     

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静岡県立美術館のさくら

 3月31日「静岡市のさくら 満開!」の報道を聞いて、デジカメを携えていつもの隠れた名所 駿河区谷田の日本平山麓を背に建つ 静岡県立美術館裏山の桜を愛でてまいりました。
 穏やかな花日和に誘われて 咄嗟の行動が出来るのは 独り暮らしの気安さからでしょうか。シニア特権の「しずてつ大御所パス」を利用して 思い立ったら吉日とばかりに気負い立つのです。
始発新静岡より しずてつ路線バス「県立美術館行き」30分ほどで 小高い丘の終着停留所が、桜を愛でるにふさわしい プロムナードの出発点です。

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 なだらかな登り道をゆっくりと歩を進めば 目前には満開のさくらが枝もたわわに咲き誇って迎えてくれます。 穏やかな花日和です。

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眼下には静岡市街地が手に取るように展け 小鳥のさえずりに癒されるのです。

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 美しく整備された遊歩道には、観光名所に見る混雑ぶりなどは無く、落ち着いた雰囲気で 三々五々の道連れに出会う程度で 知る人ぞ知る桜名所の穴場の由縁でしょうか?

ふと立ち止まり 見上げれば「何と!たくましい桜!」 樹瘤から分泌した樹液を糧にひこばえたのかしら? こんなところから芽を延ばして咲かせているなんて!!

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 【余談ですが、、、桜の樹液(やに)と云えば、、、 70年ほど前 私が子供の頃 こんな遊びが流行っておりました。
樹瘤から分泌した脂(やに)を親指と人差し指に取って 粘着膜を蚕が糸を吐いて繭を紡ぐように リズミカルに小指の先にからめて その出来栄えを見せあって遊んだ少女の頃を懐かしく思い出しました。 
 こんな遊びは昭和一桁生まれまでの人しか知る由も無く こんな事を思い起こした自分が可笑しくもあり 懐かしくもあり 昭和も遠くなりにけりですね】

 帰りのバス発車時間までの1時間余りは、下手な横好きカメラ婆~ばの至福のひと時なのです。

 ムービープロジェクトの桜を愛でながら、遊歩道の散策をお楽しみください。

 

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