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2013年9月

おおだたらのお不動さん

 28日はお不動さんの縁日です。

大鑪(おおだたら)のお不動さんは 静岡市駿河区丸子二軒家にある誓願寺の門前の不動道を1キロメートルほど奥まった山懐に抱かれた昼なお薄暗い崖を切り開いた場所にあります。

JR静岡駅北口バス乗り場 藤枝駅行きのバスで25分「二軒家」で下車 くねくねした不動道を ふだん運動不足の私には 自然を愛でながら恰好のウォーキングとして、よく出掛けます。縁日ともなれば、お不動さんへの1キロメートルほどの道の両側には、ずらりと並ぶ朝市を覗きながら、やがて鬱蒼とした崖から落ちる滝が目前に現れ,不動王が祀られた祠へと誘われます。

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8月28日猛暑に苦しんだ束の間の30度を割ったご縁日、思い切ってお参りに行ったものの雨不足の8月の滝は 見るもお粗末でした。
こんな水量不足の情けない不動の滝は私にとって初めてです。

     この夏の糸屑ほどにやつれ滝

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 昔からこのお不動さんを 「いぼ取り不動」と云って、この滝の水をイボに付けると不思議に取れると云われております。
私の子供の頃は イボを取るのにイチジクの汁を付けるとかもよく云ったものでしたが 最近はイボで悩む人の話は余り耳にする事は無いですね。

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「暑さ寒さも彼岸まで」 9月28日の不動詣は、実に爽やかな日和に恵まれて善男善女の参詣者で賑わいました。

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 9月は8年前に亡くなった母の祥月です。
20年ほど前の事、この不動道で偶然母と出会ったのも9月のご縁日でした。
あの日の光景が走馬灯のように甦ってまいります。

     遠き日の母と詣でし不動滝

     読経を掻き消すほどに滝の音

 さて、8月の哀れな滝はどうなっているのでしょうか?
今夏 降水量が極度に少なかったこの滝も、他府県に無惨な水害をもたらし 被害に遭われた方々には申し訳ありませんが 台風18号によって この地方に限っては恵みの雨となりました。

勢いを取りもどした不動の滝、大勢の善男善女で賑わいました。

 霊験あらたかな ご本尊の不動明王さまのお参りよりも、滝に打たれるお地蔵さまへの入れ替わり立ち替わり 念入りなお参りの様子 何とも微笑ましく覚えます。

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感動の 「杉山圭二世界の名画模写展」

 世界広しと云え これほどまでの名画模写21点を 杉山圭二さんの80歳に至る4年間と云う短期間で 神業としか言いようのない 原画と見紛うばかりの模写完成度に驚嘆した多くの方々に ごゆるりとご観賞いただきたいと 2週連続のブログ掲載とさせていただきました。

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この力作 実は展示会終了後は 21点のうち2~3点は、お身内に残し、他は友人知人に寄贈する予定と云う情報を得ました。
 我が町の誇り 驚嘆の秀作を もっと多くの方々にご観賞いただきたいと願っておりました矢先 私としては何とも残念至極です。 
 前回載せきれなかった静止画を掲載して 今一度この感動をお届けしたいと思います。
 どうぞごゆっくりご観賞下さい。

【ウルカーヌスの鍛冶屋のアポロン】

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【十字架降下(部分)】

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【陽気なのんだくれ】 ハルス

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【アポロンと詩人】 プーッサン

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【マグダラのマリア】 ティッツアーノ

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【シャボン玉をふくらます少年】 シャルダン

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【マグラダのマリア】 スコレル

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【アヴィニヨンのピエタ】

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【毒杯をあおるソクラテス】 ダヴィッド

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【泉】 アングル

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【マグダラのマリア】 クリヴェルリ

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【アンナ・コデの肖像】

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【ルブラン夫人】

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【ヴィーナスの誕生 (部分)】 ボッテチェルリ

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【新婚夫妻 (部分)】 ハルス

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【椅子の聖母】 ラファエロ

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 この感動を皆様と共有できましたこと、嬉しゅうございます。

 なお この1週間のアクセス解析を見ますと、イギリスの方のご高覧がなんと! 70%に及ぶ日もあり、フランス・ドイツの方のご高覧も恭悦至極、この上ない喜びです。
 拙いながらブロガーとして冥利につきます。

 ご高覧いただきありがとうございます。

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杉山圭二さんの「世界の名画模写展」

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 いきなり ダヴィッドの「ナポレオン一世の戴冠式」の名画をご覧いただきましたが、これは歴然とした日本の 我が町の画工の模写であります。

 芸術の秋に先駆けて、静岡市葵区在住の模写画家 杉山圭二さんの「世界の名画模写展」を ご堪能いただきたいと思います。

ブログ「パソコンは老いを知らない」の今年7月に掲載した 「似顔絵作家黒田とみじさんの世界」でご紹介した黒田さんご本人から 画家を志した若かりし頃の親友でもある先輩 杉山圭二さんの「世界の名画模写展」が 静岡市葵区のアイセル21 2階ロビーにて9月4日~8日開催 一見するに充分な価値ある力作揃いと云うMailを戴きました。

 50余年前 お二人が未だ若かりし頃 印刷業界に専念しながらも お互い画家を志し 励まし合った同志でした。 最近は50年のブランクを経て 再び旧交を温めるようになったそうです。

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 撮影の許可をいただいて、9月7日期待に胸躍らせながら観賞して参りました。

展示会場に入り、あっと!息をのむほどの力作21点に目が奪われます。

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 メトロポリタン・プラド・アムステルダム・エルミタージュ 等の美術館の ハルス・プーッサン・シャルダン・フェルメール・もちろんダヴィンチの名画の模写がずらり展示され 胸の高鳴りが抑えきれません。

【真珠の耳飾りの少女】

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 【静物】

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 杉山圭二さんの現役時代は 絵画印刷に至る「画工」の業務に携わっておられたそうです。「画工」とは? 一般に絵を描く事を職業とするいわゆる 画家を云うそうですが、今でこそパーソナルコンピューターの時代とは違う数十年以前の絵画印刷部門の画工です。 手先の器用さ、優れた模写力の為せる技を屈指しての デザイン画版の原版制作を担当されていらっしゃいました。

 【台所の女中さん】

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絵画の一色ずつを分色して ジンク版(錫と鉛で出来たオフセット用の版)に描き化学液で処理し 描いた部分のみ顔料がかかるようにして製版し、転写して印刷すると云う 絵心の無い私にとって想像も及ばない途方も無い複雑な技を屈指して 素晴らしい仕事をされたのです。

 今年80歳の杉山さんは、現在静岡市葵区のアイセル21で 生涯学習「みのり大学」のデザインクラブで講師をされ、12~3名の受講生を指導されながら 今回展示の21点を驚異の4年間で模写されたそうです。

 黒田さんは「模写画家として静岡No1どころか、全国一の模写力!」と絶賛されていらっしゃいます。
 名画集をひも解き、つぶさに研究を重ね模写に専念されました。
その一点一点は オリジナルそのものと見まごうばかり、フェルメールもダヴィンチも草葉の陰でさぞや驚いていることでしょう。

 【モナリザの肖像】

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水彩用ワットマン紙に鉛筆・透明水彩絵具で これほどの模写を完成されたことも驚嘆するばかりです。
杉山さんは「小学生が使う画材と同じですよ」と さりげなく仰います。 
 この感動は私の胸の内に留めておく事は出来ません。
多くの方々に是非ともこの感動を共有して戴きたいと思います。

 当日の展示会場一巡の動画をご覧ください。

(動画を拡大してご覧いただくには 下段右端の「全画面」の印をクリックいただきます。 終了後は パソコンキーの「ESC」をクリックいただければ もとの画面に戻ります。)

 デジカメ初心者ながら、この素晴らしい杉山圭二さんの21点の作品を撮影し、一点一点のプレビュー方法に穏やかな変化を施し ムービープロジェクトに編んでみました。
 名画にふさわしい曲 バッハのカンタータ第147番「主よ人の望みの喜びを」のBGMを付けた動画に致しました。
 ごゆっくりとご観賞いただければ嬉しゅうございます。

 杉山圭二さん 今回の展示会だけに留めず、もっと多くの方々にご観賞いただく機会を賜りたいと切に望みます。

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五山送り火と竹生島の旅 ~後編~

 京都駅近くのホテル「セントノーム京都」を朝9時に出発。湖西道路をひたに走って1時間半もあれば今津港から琵琶湖竹生島クルーズへの10;50出港に間に合う筈でした。 
 炎天下のお盆休みの真っ最中のこと、心配していた中間地点辺りの渋滞に巻き込まれ「
出港に間に合わない場合は、長浜辺りの散策を楽しみましょう」となかば諦めていた矢先 流石!名ドライバーさんの土地感よろしく 何とか渋滞脱出 余裕の今津港到着で一同安堵の胸をなでおろしました。

 いよいよ日本の中心 琵琶湖に浮かぶパワースポット 緑に包まれた伝統とロマンに満ちた島影を望みながら約30分のクルーズです。

  高速船と思うほど湖面を滑るように 全島が花崗岩一枚岩からなる竹生島の港へ到着しました。

一度は訪れたいと30年ほど前から思い続けた竹生島にとうとうやってきました。

次の画像は、宝厳寺唐門(国宝)・観音堂です。秀吉が建てた大阪城極楽橋の一部で 現存する唯一の大阪城の遺構で 桃山時代を象徴する造りだそうです。

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 西国観音霊場札所(三十番)でもある琵琶湖八景竹生島は、琵琶湖北部に浮かぶ周囲2キロメートル、面積0.14平方キロと小さな島ですが、琵琶湖の最深部104mにあるのです。島に在るたった一つの船着き場以外は ほとんど断崖絶壁 遥曲にも謡われる緑樹影沈の島です。
 上陸すると ♪~ われは海の子 さすらいの、、~♪ 「琵琶湖周航の歌」のメロディーが島全体に流れ観光客を迎えてくれます。

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 上陸すれば いきなり急勾配の167段からなる石段が目に迫ります。
昔から聖なる信仰の島で 代表的神社仏閣として 日本三大弁財天のひとつ 宝厳寺と平安時代からの由緒ある神社 「都久夫須麻(つくぶすま)があります。
帰港までの滞在時間は70分とあって、厳しい残暑の中 無理のない程度にと お互いを気遣い合いながらの参詣となりました。
起伏の多い狭い参道の木々の間から琵琶湖が見え隠れの絶景です。

 じりじり照りつける太陽 心なしか終盤戦の蝉しぐれに 早くも法師蝉のこだまが聞こえ 夏と秋の狭間に哀愁のおもむきさえ覚えます。

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 宝厳寺観音堂と都久夫須麻神社(竹生島神社)本殿を結ぶ渡り廊下は、豊臣秀吉の御座船「日本丸」の船櫓を利用して建てられたと伝えられ 幅約1.8m 長さ30mは「舟廊下」と云い、険しい断崖の狭い土地の有効利用として工夫されているのです。

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この「舟廊下」は 桃山時代の重要文化財として 私たちは慎重な面持ちで渡りました。
滞在時間の70分はあっと言う間に過ぎてしまいました。

惜しむらくは、宝厳寺の一角にある「竜神拝所」の「かわらけ投げ」は 時間に迫られて果たせず 後ろ髪を引かれる思いで船着き場へ急がねばなりません。 
拝所から見下ろす琵琶湖に向かう鳥居に向かって、かわらけを投げ 鳥居の間を通れば願いが叶うという願かけです。

 神秘とロマンあふれる竹生島の事を事前にもっと勉強して臨むべきでした。 

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復路は私たちのバスが待つ長浜港へのクルーズ、遠ざかる竹生島の島影に別れを惜しみながら動画に収めました。 琵琶湖は大きかった~! 広かった~!
 揺れる船べりに身を任せ お転婆船上カメラ婆ァ婆の撮影1
分半の動画です。

 それにしても 琵琶湖は想像以上に広いのです。竹生島は湖の北端 今津港~長浜港の中間点にあり けたたましいエンジン音を響かせながら 片路30分もかかり 遥かに地平線を望むほど大海原と見紛うばかりの広さを再認識しました。

 一泊二日 平均年齢傘寿の19名は 「水に浮かぶ佐川美術館」の三巨匠の作品観賞、義仲寺の芭蕉の墓参 京都五山の送り火 竹生島への琵琶湖クルーズと云う 盛り沢山の往く夏を惜しむ旅となりました。 
お盆休みのUターンラッシュも 難なく交わし 好天にも恵まれ 定刻通り帰路に着いた事も有り難い旅でした。
 誰一人疲れた様子もなく元気溌剌。次の旅を約束しあったのでした。

     炎帝の琵琶湖を統べて竹生島

     晩夏光つるりと撫でておびんずる

     法師蝉はや鳴き交わす竹生島

     167段の急勾配を玉の汗

     舟廊下の桟より湖の風涼し

     かわらけ投げの願い叶わぬ酷暑かな

     後生車回す懺悔に法師蝉

     雲の峰琵琶湖を蹴って遊覧船

     船べりに揺る危うさも夏の旅

     航跡の遥かに青き竹生島

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五山送り火と竹生島の旅 ~中編~

 小一時間の休息をとって、晩餐会と、屋上での「五山送り火」観賞の会場 美濃吉四条河原町店に到着したのはちょうど6時でした。

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 創業290年の京懐石美濃吉 「大文字送り火観賞会 特別お献立」 夏の彩り盛り合わせの前菜から 甘鯛と早松茸のお椀 瀬戸内海の鱧の落とし 琵琶湖産の鮎の塩焼き 夏鴨ロース 冷やし賀茂茄子 万願寺唐辛子の旨煮など流石京都の夏料理にふさわしいおもてなしです。お飲みものは飲み放題ときては いける方はもう堪りません。

大文字送り火特別お献立京懐石を堪能して、7時45分 送り火観賞会場の屋上へ いざ!

五山送り火は、精霊を彼岸に送るとともに、人々の無病息災を祈る盂蘭盆会の行事です。
   「大文字焼き」とも云われております。 
 京都盆地の周囲の山に「大」 「妙」 「法」 の文字と「船」 「鳥居」をかたどった火をともし 厳かな魂送りに人々は固唾を呑んで見守るのです。

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 8時点火の如意ヶ岳の「大文字」から始まって、10分後に松ヶ西山・東山の「妙・法」 15分後には妙見山船山に精霊を載せて送る「船形」と左大文字の「大」 20分後には曼荼羅山に「鳥居形」が点火されました

 さて、私たちの「五山送り火」観賞は、晩餐会場屋上を 今か今かと右往左往しながら 京都の夜空360度を見渡しながらの観賞となりました。

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(五山送り火マップはITからお借りしました。なおお借りした送り火画像は編集しました。
   
http://kyoto.nan.co.jp/knowledge/daimonji.html

と云っても京都盆地は広うござんす。
近年林立する高層ビルの谷間から、辛うじて拝観できる送り火もあり 残念ながら「妙・法」は成りませんでしたが、夜空を焦がして燃え上がる五山送り火に先祖の御霊を送り、無病息災を願い 永い夏の終わりの幽玄の世界を見届けたのでした。

今年は穏やかな好天に恵まれた事も幸運でした。

 今回の五山送り火は、蒸し暑さと人混みの沿道での観賞を避けて、京料理堪能の屋上一ヶ所で 夜風に涼みながら シニア族には打って付けの贅沢を味わう事ができました。

     加茂茄子や五山送り火京料理

     椀種の早松茸とや旅の贅

     送り火を待つ間の晩餐京御膳

     酔うことの楽しさ知らず鱧落とし

     送り火の五山を遥かに左見右見

                                    (とみこうみ)

     送り火の空ふかぶかと目を凝らし

     「大」の字を焦がす夜空を旅すがら

     精霊舟を夜空に灯して盂蘭盆会

     五山送り火これが名残りの旅寝かな

 昔から水やお酒を注いだ丸いお盆に送り火を映して飲むと中風(脳内出血)にならない と云われますが、そんな芸はここでは叶いません。 水鏡ならぬ せめて
カシャット1枚と云いたい処ですが 如意ヶ岳の「大文字」は方角が少しかたより デジカメでは難しい夜空の撮影、、、は云い訳です。

 未熟な私の画像はこんな具合のお粗末なものでした。

     かなた夜空をシャイに写して「大」の文字

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 明日は念願の琵琶湖に浮かぶ竹生島クルーズを楽しみます。

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