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朝比奈龍勢と木喰仏

静岡県藤枝市岡部の朝比奈地区に珍しい「龍勢花火」の試し打ち上げがあると云う情報を 岡部に住むいつもの旅仲間の Iさんから得て 九月二十二日(土) JR焼津駅から 昼食処の送迎バスにご案内いただいて、楽しんで参りました。

   朝比奈の大龍勢は、地元の六社神社の例祭(十月)に併せて、祭神に豊作への感謝と 地域の安全・発展を祈願して奉納される花火で、打ち上げは隔年に行われるそうです。

 今年は、六社神社拝殿の建て替え新築完成を記念して 「龍勢」奉納が執り行われました。1_2

龍勢」の呼び名は 花火が轟音を響かせながら、真っ赤な尾を引いて大空に上がっていく様子が 「昇天する龍の姿」に似ていることから付けられたそうです。

 「龍勢」の起源については 「戦国時代の狼煙(のろし)」とか、「江戸時代の猟師の鉄砲試射」など、諸説あるようですが 私には「のろし」の印象が強かったように思いました。
 朝比奈地区13の龍勢連が それぞれ各連ごと 秘伝の技法で作られ 競うのだそうです。 勢い良く大成功を収めてバンザイ! もあれば、不発に終わる龍勢もあるとか、、、

     龍勢の花火刈田の宙を舞ふ

     龍勢花火技法は門外不出とや

     龍勢の不発もありて赤とんぼ

Photo_5  九月二十二日は、十月の本番に向けての「試し打ち上げ」で、本番の三分の一サイズだそうです。本番は20メートルの竹の先に仕込まれた竹筒の力で300メートルまで一気に駆け上がるそうです。

 先ず、 呼び出し番付口上が、広々とした刈田や コスモス畑に朗々と歌いあげられて、長い竿の先に仕込まれた火薬が、龍が上る如くに煙火を上げながら大空に爆音を轟かせ、やがて落下傘が秋の空を彩るのです。

 

 龍勢花火打ち上げは 全国に四ヶ所しか行われていない大変珍しい花火ですが、静岡県内にはもう一ヶ所 静岡市清水区草薙(くさなぎ)でも打ち上げられます。

話題は変わって

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 今から200年ほど前、江戸時代後期、全国ひなびた村々を行脚した木喰戒を会得した修行僧が 故郷の甲斐の国に帰る途中 二ヶ月に亘って駿河の志太に立ち寄って 刻んだ木喰仏のうち二体が 「梅林院」に安置されていると聞いて拝観いたしました。 子安地蔵と薬師菩薩です。

今回珍しい「龍勢奉納」と、木喰仏さんの画像の ムービー・プロジェクトは、マスカーニのカヴァレリア・ルスチカーナの ゆったりとしたメロディで お楽しみ下さい。

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コメント

ぽちさん、こんにちは~
今、台風の接近で風雨が強くなってきました。
被害がなく早く通り過ぎてくれればいいのですが。

朝比奈龍勢は2年前に見ました。
これは2年毎に打ち上げられるのですよね。
安倍川花火と違って、口上があって、ゆっくりと上がるのですね。
あの刈田の上は広い桟敷が作られて大勢の見物人がお酒を飲んだりお弁当を食べたりして楽しんでいました。
龍が大空に向かっていくような姿は圧巻ですね。
私の知人の龍勢は残念ながら不発だったです。
今年もご案内をいただいたので行ってみたいと思っています。
写真の木喰仏には心が和みました。

投稿: ひろ | 2012年9月30日 (日) 15時24分

ぽちさん
こんにちわ~
私は、今まで龍勢なるものを見たことがありませんでした。
全国に4つしかないと言うのにも驚きました。
家の近くには「草薙の龍勢」があるのは知っているのですが
見たことがないんです。ぽちさんのブログから、こんな風に
打ち上げられるんだということが、分かりました。
本番に行われるものは、きっともっともっと大規模な
ものなんでしょうね。

さて、子安地蔵と薬師如来の二つの像は200年も
経っているとは思えないほど、状態がいいですね。
この像を拝顔すれば心が静まる感じがします。
ムービープロジェクトのメロディーも画像にとっても
良く合っていました。珍しい情報をありがとうございました。

投稿: みず | 2012年9月30日 (日) 15時33分

♪ ひろさん
 恐怖におびえながらも、
被害も無く台風一過。
良かったですね。

 今回の朝比奈の龍勢は十月本番の
「試し打ち揚げ」でしたが、私は初めてでした。
全国的にも珍しい「大龍勢」は、戦国時代の
今川氏家臣の朝比奈氏と岡部氏がつかった
「のろし」が 今に伝承されて、13の地区が
その技を 門外不出で競う合うなんて
面白い伝統ですね。
 十月本番を楽しんできてください。

投稿: ひろさんへ ぽちより | 2012年10月 1日 (月) 10時22分

♪ みずさん
 全国に四ヶ所しかない伝統花火
「龍勢」が、静岡に二ヶ所もあるなんて
凄いですね。
 私は試し打ち上げでも今回初めてでした。
お試しは、本番の三分の一サイズでした。
本番は300メートルまで 一気に駆け上がる
そうです。 
 それに、ひなびた田園地帯の車や
人出は 予想を超える賑やかさらしいですよ。

 木喰上人が二ヶ月に亘ってこの地に滞在して
仏さまを残した事も 初めて知りました。
三十年ほど前、木喰上人の生まれ故郷
下部丸畑のご実家を訪ねた事がありました。
千体もの木彫りの仏さまを刻んで 各地に
残され、荒削りの仏さまに安らぐ思いです。

投稿: みずさんへ ぽちより | 2012年10月 1日 (月) 10時40分

 ぽちさん
 歴史好きなぽちさんに情報提供
戦国時代の天文13年(西暦1543)火縄銃と黒色火薬が伝来、色々と工夫、考究が行われ、城攻めの火矢から転じて火薬を利用した狼煙が考案され、「昼狼煙」は煙や布きれ、旗などを空中に漂わせ、「夜狼煙」は光で合図し合ったと云われ、この情景から昼は「龍勢」夜は「流星」と呼ばれた。
 草薙の両狼煙は技法が口秘伝で受け継がれ、工夫改良が加えられ、元禄年間からは草薙神社の秋季例祭日に五穀豊穣、家内安全、商売繁盛を祈願して打ち上げられてきました。
 昭和59年3月、静岡県選択無形民俗文化財に指定、平成15年4月、静岡県指定無形民俗文化財に指定されました。
 ご参考になれば幸いです。

 

投稿: ライムライト | 2012年10月 1日 (月) 18時32分

♪ ライムライトさん
貴重な資料のご提供ありがとうございました。

投稿: ライムライトさんへ ぽちより | 2012年10月 1日 (月) 20時25分

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