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2012年9月

朝比奈龍勢と木喰仏

静岡県藤枝市岡部の朝比奈地区に珍しい「龍勢花火」の試し打ち上げがあると云う情報を 岡部に住むいつもの旅仲間の Iさんから得て 九月二十二日(土) JR焼津駅から 昼食処の送迎バスにご案内いただいて、楽しんで参りました。

   朝比奈の大龍勢は、地元の六社神社の例祭(十月)に併せて、祭神に豊作への感謝と 地域の安全・発展を祈願して奉納される花火で、打ち上げは隔年に行われるそうです。

 今年は、六社神社拝殿の建て替え新築完成を記念して 「龍勢」奉納が執り行われました。1_2

龍勢」の呼び名は 花火が轟音を響かせながら、真っ赤な尾を引いて大空に上がっていく様子が 「昇天する龍の姿」に似ていることから付けられたそうです。

 「龍勢」の起源については 「戦国時代の狼煙(のろし)」とか、「江戸時代の猟師の鉄砲試射」など、諸説あるようですが 私には「のろし」の印象が強かったように思いました。
 朝比奈地区13の龍勢連が それぞれ各連ごと 秘伝の技法で作られ 競うのだそうです。 勢い良く大成功を収めてバンザイ! もあれば、不発に終わる龍勢もあるとか、、、

     龍勢の花火刈田の宙を舞ふ

     龍勢花火技法は門外不出とや

     龍勢の不発もありて赤とんぼ

Photo_5  九月二十二日は、十月の本番に向けての「試し打ち上げ」で、本番の三分の一サイズだそうです。本番は20メートルの竹の先に仕込まれた竹筒の力で300メートルまで一気に駆け上がるそうです。

 先ず、 呼び出し番付口上が、広々とした刈田や コスモス畑に朗々と歌いあげられて、長い竿の先に仕込まれた火薬が、龍が上る如くに煙火を上げながら大空に爆音を轟かせ、やがて落下傘が秋の空を彩るのです。

 

 龍勢花火打ち上げは 全国に四ヶ所しか行われていない大変珍しい花火ですが、静岡県内にはもう一ヶ所 静岡市清水区草薙(くさなぎ)でも打ち上げられます。

話題は変わって

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 今から200年ほど前、江戸時代後期、全国ひなびた村々を行脚した木喰戒を会得した修行僧が 故郷の甲斐の国に帰る途中 二ヶ月に亘って駿河の志太に立ち寄って 刻んだ木喰仏のうち二体が 「梅林院」に安置されていると聞いて拝観いたしました。 子安地蔵と薬師菩薩です。

今回珍しい「龍勢奉納」と、木喰仏さんの画像の ムービー・プロジェクトは、マスカーニのカヴァレリア・ルスチカーナの ゆったりとしたメロディで お楽しみ下さい。

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自画像再度リニューアル

先日プロフィール 自画像のリニューアルをしたばかりですが、再度差し替えをすることにしました。 「学校のセンセイみたい~!」 「相当若作り??」 私自身もそう思います。  9月22日撮影の画像を下絵にして描きました。

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実はシワもシミもあるのですが、細かい部分はカーソル操作不安定を理由に割愛しました。   
   今度は如何かしら??? 

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子規逝くや、、、

 母が亡くなって早や7年が経ちました。
平成十七年(2005年)九月十七日しずかに九十七歳の天寿をまっとうしたその夜の中天には 月が煌々と 母を浄土に導くように輝いておりました。

  子規逝くや十七日の月明に   高浜虚子

Photo_4  この俳句に 当時は全く気に留める心の余裕すらなかった私でしたが、昨年九月に 母の七回忌の法要の日が 図らずも中秋の名月 しかも六年ぶりの満月とあって、正岡子規の生誕日と命日が、余りにも偶然にしても 亡き母との因果があるのかしら?と 輝く月明かりのもと この句が甦ってまいりました。

 子規の生誕は九月十七日、命日が九月十九日。 一方母の命日は九月十七日、生誕は九月十九日です。無理に故事つけるつもりはありませんが、
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昨年 母の七回忌の日の中秋の名月と、母昇天の夜の 怪しいほどに輝く満月が脳裏に鮮明に焼き付いておりますことから、虚子の詠んだこの句が 心に刻み込まれたのでした。

(↑画像は昨年九月十二日静岡 吐月峰『柴屋寺』月見の宴)

本歌取りを承知で 九月十七日の中秋に逝った母を詠むとすれば、

     母逝けり十七日の月明に となりましょう。

     母は浄土へ煌々たる月に導かれ  

                (2005年9月17日作)

 翌十八日の通夜は その年は たまたま敬老の日と 氏神様のお祭で しかも満面の中秋の名月が輝くなか、祭り太鼓の音が響き渡り、深い哀しみと裏腹に 云い知れぬ賑やかな夜であった事は 強烈に印象を深めました。

 中秋の名月は 必ずしも満月とは限らないのですが、母の没年も、七回忌も満月の中秋の名月が輝いておりました。

     母の通夜祭り囃子と望の月  

                (2005年9月18日作)

 中秋の名月は年々歳々同じ日とは限りません。
中秋の名月は、陰暦八月十五日を差すそうです。
毎年一年に十二度か十三度は満月を仰ぐ事ができますが 
月々に月見る月は多けれど月見る月はこの月の月」 作者不詳、解釈多様とされますが、厳しい暑さからも解放され 虫すだき 澄んだ夜空に煌々と輝く満月を仰げば 感慨にふけり、侘び寂びの境地にひたり 手を合わせたくなるのが 中秋の名月。

 ここでクイズを一つ 「月見る月、、、」の歌の中には moonの月と monthの月と『月』が八つありますが、moonの月はいくつあるのでしょうか? 

 平成二十四年今年の中秋の名月は、九月三十日(日)で満月だそうです。 

      晴天を祈りましょう。
 
 

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がってん!すり鉢茶も良いけれど、、

Photo  一昨年の夏 NHKの 「ためしてがってん!」 で一世を風靡した「すり鉢茶」の効用を知って以来、日夜すり鉢茶を一年ほど続けました。 
 ある日 食器棚を整理しておりましたら、20年ほど前に使っていた懐かしい道具を見付けました。 

 『お茶の粉砕々』(♪、おちゃのこさいさい・・たやすくできるの囃し言葉)です。Photo_2
加齢と共に すり鉢で摺る動作も億劫になって、すっかり忘れていた『お茶の粉砕々』の久しぶりの再会に小躍りして喜びました。

 すっぽり手に収まるほどの 可愛い緑茶用の粉挽き器です。グリンティ・ミルとでも云いましょうか 一回分の茶葉を入れ、ハンドルを10回ほど回して 急須にいれ 適温のお湯を注ぐだけで、すり鉢茶と同じお茶が即座に戴けるのです。
なんとか細かく挽けて、コクのあるお茶が楽しめますが、「すり鉢茶」も 「お茶の粉砕々」も茶殻が残ります。 
 こうしてまた一年が過ぎた今年八月末 「黒田富士雄さんの似顔絵展」会場で見付けた『粉末緑茶』が、今では私の生活習慣に欠かす事ができない飲みものとなりました。

Photo  お濃茶・お薄茶など 茶筅で点てるお抹茶は、玉露を粉末にしたもので、新芽が出る頃から寒冷紗や菰(こも)などで日光を遮り、手厚い保護のもと 萌木色の柔らかい葉に栽培し、蒸した茶葉から繊維を除き 碾茶(てんちゃ)にして石臼で挽くのだそうです。手間暇かけて なるほど! お抹茶は高価な訳ですね。

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                         (茶柱くん?)

竹沢製茶「茶柱くん」の粉末緑茶は、いわゆる普通の煎茶を微粉末にしたもので、見た目は 高価なお抹茶と変わりません。
2 一回分約0,4グラム(添付スプーン山もり一杯)を適温の140ccのお湯又は冷水を注いで撹半して「さぁ どうぞ!」 Photo_4
てな具合で大変便利で美味しゅうございます。

ビタミンやカテキン等々 美容・健康に不可欠な成分が含まれ 生活習慣病に効果的な食物繊維も丸ごと摂取できるのです。
 通常飲むお茶では約30%しか栄養分を摂取することが出来まないそうです。残りの70%は茶殻として捨ててしまうのでは 勿体な~い!

こんなに便利な丸ごと緑茶で

Photo_5 茶飯を炊いたり、ゴマ塩に混ぜたり 「いろいろレシピ」 こんなに勝れたハナマル食品を活用しない手はありませんね。

 すり鉢茶よりも。お茶の粉砕々よりも 簡単で無駄なく重宝している婆~ばです。

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マンガ家黒田富士雄さんの世界

 8月下旬静岡新聞に「著名人の似顔絵 個性的な36点並ぶ」のタイトルで 静岡市で活躍中の 投稿漫画家 黒田富士雄さんの作品展開催の記事がありました。

Photo_4   路線バス安西2丁目停留所で下車した途端、あぁここは静岡を代表する製茶工場の密集地、周辺からお茶のいい香りがただよってきます。  厚生病院近くにある竹沢製茶株式会社前の 「黒田富士雄作品展」の案内板が目に入り 併設のおしゃれな喫茶サロンにいざなわれました。

お茶の香りいっぱいの明るいサロンで 氷を浮かべた緑茶と焙じ茶のおもてなしにほっと一息。

 ペンネーム黒田とみじさんは、「ポイ捨て 困ったもんだ」Photo_7 の漫画で 平成8年 オホーツク国際漫画大賞グランプリや 各種の漫画大会や油絵に入選すほどのすご腕。

 陶芸に至っては、ご自宅に立派な陶芸窯を設えた工房て、無心にロクロに挑む黒田さんの姿を想像してしまうほど、その作品は玄人はだしの逸品揃いです。

また、『まんが友釣りバンザイ』 を自費出版されるほど、鮎釣りを語らせたら止まらないほど 多才で少年のように眼を輝かせて人生を謳歌されていらっしゃいます。

 さぁ展示会場をのぞいてみましょう。

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 Photo_9 左の似顔絵は 展示会場のオーナー

竹沢製茶株式会社の竹沢社長さん (お会いしてみたいなぁ!) 福々しくって包容力のあるお人柄をはじめ 多くの著名人の似顔絵は 手書きした似顔絵のデッサンをスキャナーでパソコンに取り込み、着色して作品を仕上げるのだそうです。

 夏目漱石、浅田真央、パパイヤ鈴木、ほしのあきさん等々、目鼻顔立ち、仕草の特徴を捉えて なんともユニークなタッチで描かれ 可笑しいほど似てる! 似てる!の作品がずらり展示されております。 今回展示されている作品は ほんの一部 多彩な表現力に 思わず顔がゆるんでしまいます。 

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 間髪容れず 展示会拝見の翌日には  

Photo_11  最新作の「川中美幸」や、「将棋の羽生善治名人」の似顔絵を メール添付でいただきました。Photo_12

 画面から歌声が聞こえてきそうな彼女の特徴、将棋の駒を顔の輪郭にしてしまう奇抜な発想はさすが黒田さん。 

美幸さんのマイク持つ手、頸の捻り様、微笑する眼差し ヘアスタイル、名人のぐっと考え込む眼力、どっしりと碁盤に座して対戦に挑む姿など、憎いほどそっくりですね。

 展示の額のガラスの乱反射で、お見苦しい画像ですが、今回はメール添付で戴いた最新作も導入して イタリアの民衆歌謡祭で見事入賞して以来 登山鉄道のCMソングで世界中の人に愛されている 「フニクリ・フニクラ」の調子のよいリズムにのって 動画をお楽しみください。

 

  

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トンネル怪談

 静岡市駿河区の宇津ノ谷集落散策と 十団子で名の知れた慶龍寺の地蔵尊盆のお参りを済ませた私は、哀愁をおびた ひぐらし蝉のこだまに誘われるように、旧東海道峠への石段を登り 東街道中膝栗毛の弥次さん喜多さんも歩いた旧東海道宇津ノ谷峠の登り口をめざしました。

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      膝栗毛夏惜しみつつ峠超え  

残暑もまだまだ厳しい夕刻4時半過ぎ、人っ子一人いない林道は既に薄暗く、老女には足許も危ういと見て早々に引き返し 足早に反対側に在る「明治のトンネル」を目指しました。 今回の宇津ノ谷散策はレトロな屋号と、「十団子」がお目当てで たまたま出会った「明治のトンネル」の道標に興味津々。 後で知った事ですが、この明治のトンネルは 日本最初の有料トンネルとして知られ、2010年に国の史蹟に指定されたと云う事です。
 同市に住みながらこんな事すら知る由も無い私は 予備知識の無いまま独りで臨んだのでした。

 集落周辺は縁日とあって、観光客や地元の老若男女の賑わいも見せ始めた夕刻 人影のない林道の落日までは まだ多少の余裕を持って「明治のトンネル」に到着しました。 

        過客百代百年隧道露気配

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 ひぐらし蝉の寂しげなこだまと、ざわざわと ざわめく竹林を背負った赤レンガ作りのトンネルは真っ暗闇で、不気味なオレンジ色の灯りが唯一頼りの照明。 さささ~っと吹き抜ける風に、竹叢におおわれトンネルより風新た などと 鼻歌まじりに 爽やかさな五・七・五を口ずさんだのも束の間 
 突然鳥肌が立つような肌寒さを覚えました。 暗闇のトンネルから吹き抜けて肌を撫でる風が異様な冷たさに感じたのです。

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  突然恐怖感を抱いて 逃げるように集落にたどり着いたことは云うまでもありません。

     トンネルを吹き抜く風の怜まじや

        秋冷の明治のトンネル灯の怪し

     トンネルの身の毛も弥立つ秋の風

         竹春を背負うトンネル真暗闇

         冷まじや古きいわれを聞きしより

 その夜はまんじりともしせず、パソコンに向かって「明治のトンネル」について資料をあさりました。          なヽなんと!
 「明治のトンネル怖~い話」 をご覧下さい。

 今では国の史跡に指定された観光のトンネルですが、独りで行くところではありませんね。

   トンネル怪談の一席はこれにて、、、

 心霊トンネルも怖いのですが、平成の近代トンネル ビュ~ンビュ~ンと引っ切り無しの車の往来も怖いのです。 『安全運転』をお願いします。

気を取り直して、宇津ノ谷の画像編集 ムービープロジェクトを 懐かしい「七つの子」のメロディにのせてお楽しみ下さい。

 

 

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