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2012年7月

祇園祭山鉾巡行観賞

 一夜を過ごした私たちは 朝7時半には手荷物をバスに積み込み、ホテルでバイキングの朝食を済ませて早々に 祇園祭メインイベント「山鉾巡行」観賞に 四条大通りへと繰り出しました。 

大混雑での昨夜のアクシデントの事もあり  「山鉾巡行観賞は 単独行動をさせてね」とあらかじめお断りして 午前9時前ホテルをあとに、四条烏丸通りへと急ぎました。

 17日の朝は、懸装品を飾った各山鉾が、四条烏丸に集結するのです。 午前9時には長刀鉾を先頭に巡行がスタートいたします。

  今年は142年ぶりに しんがりの大船鉾が加わって33碁の山鉾巡行の動く美術館が楽しめると云うことで 十数万人が四条沿道に繰り出すのです。
4  云わずと知れた真夏の太陽が容赦なく照りつける京都四条大通りは 既に人の波が延々と続いております。 行く手に「♪、、コンチキチン」のお囃子が響きはじめれば 人の波も大きく動き出すのです。

 四条麩屋町で 観衆の視線を一身に集める 神の使いとなった長刀鉾の生稚児が 〆縄を切り落とすシーンをひと目見たいと その一瞬をめがけて 物凄い人の渦です。
 いや~ こんな人混みでは、か弱い婆~ばは、生きた心地もしないと思った私は 長刀鉾観賞はあきらめて、四条烏丸交差点の最前列に陣取り、次々と終結する動く山鉾美術の観賞となりました。 
 交通信号が変わるごと、「ピッピ~! 歩道に上がって下さ~い!車道に出ないでくださ~い!」 優雅なお囃子も掻き消されるほど 厳しい交通整理のポリスマンが我鳴り立てる合間に デジカメシャッターを押す私も真剣そのものです。

Photo  巡行の中には 青い眼のイケメン外国人も かみしも姿でカメラを向ける私ににっこりと応えてくれました。

「あッ! 11時出発のバスに戻らねば、、」とホテルに戻る途中の事でした。
 いきなり耳元で 「ピピ~! ハイッ! ここで通行ストップ!」と ホテルまで目と鼻の先で通行止の憂き目に遭遇したのです。 
どうやら 目の前で 山鉾の辻回しが行われると云う事です。 
重量感たっぷりの山鉾の車輪が 水で湿らせた青竹の上で方向を転じるのです。目前で見られる辻回しとは もっけの幸い。もはや私はホテルに戻らねばならない時刻を気にしながらも,2台のデジタルカメラを 手に汗をにぎりながらスタンバイ。

    

     山鉾の青竹軋む辻回し

     山鉾を回す男の競いかな

     辻回しの鉾したたかに軋みをり 

そんなこんなで 夢中で収めた動画をどうぞご覧下さい。
  男衆の気魄を感じます。

 交通規制が解かれ、脱兎のごとく無事定刻ホテルに戻る事が出来ました。

ムービープロジェクトは マスカーニの「カヴァレリア ルスチカーナ」のメロディでご覧ください。

 地元の人々、全国からやってきた私たちのような観光客に加え、外国からのお客さまも目立ち、その夜のニュースでは、15万人とも16万人ともの群衆が四条大通りを埋め尽くし、いきなり襲った気温36度のまとわり付く暑さで、10数名の熱中症患者が続出したと報道されました。
  
山鉾巡行も終り、今年も無病息災 京都の梅雨も明けました。

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祇園祭宵山観賞 顛末記

Photo  日本の三大祭りのひとつ、京都八坂神社の「祇園祭」は 平安時代869年に京都で疫病が流行した際、広大な庭園だった神泉苑に当時の国の数にちなんで66本の鉾を立てて祇園の神様(スサノオノミコト)を迎えて災厄を取り除かれるように祈った事からはじまったと云う事です。 
7月1日から31日までの一ヶ月の間行われる多彩な行事のクライマックスとなる 「宵山と山鉾巡行」の観賞に いつもの旅仲間13名は いつもの名ドライバーのバスで堪能して参りました。

Photo_2  旅を企画してくださるYさんの 並々ならぬお取り計らいで、祇園祭り山鉾巡行のメッカ京都四条の中心地 「三井ガーデンホテル京都四条」に宿泊できる事は実に幸運なことでした。

 昼食の「おばんざい」のバイキングで充分に満足した私たちは、逸る気持ちを押え切れず チェックインを済ませ早々と4時前には「宵山」観賞へと いざ!出陣!

梅雨末期には珍しく真夏日の青天に恵まれての夕暮時 人波に揉まれながらの 宵山見物とあいなりました。

 

各山鉾町の町屋では、格子をはずして、通りから見えるようにして、
 Photo_7
家宝の屏風やお道具、中国やペルシャ、ベルギーなどからもたらされたタペストリーなどの観賞は目を見張るばかり 宵山ならではの素晴らしい目の保養をさせていただきました。Photo_5

 それぞれの山鉾町では 祇園祭の厄除けの「ちまき」が売られておりますが、食べ物ではなく、1年の厄除けとして家の門口につるすのです。

 宵闇せまれば 山鉾提灯に灯も入り、四条通りは ♪、、「コンチキチン」のお囃子が響きはじめるのです。気持ちは逸るばかり、私たちは四条大通りの宵山を練り歩きました。

     灯り初め祇園囃子に人流る


 夕食は各自自由にと云う事で 当初は「錦小路で優雅に夕食ね」の思いはこの混雑ぶりでの実現は甘く 仕方なく宵山を観賞しながら一行は デパ地下目指してまっしぐらの行動とあいなりました。

 と、まあここまでは順調な滑り出しです。

 群衆をかき分けて「宵山」の折角のチャンスを撮ることに夢中の私は カシャッと一瞬 振り換えれば 一行を見失っておりました。 「あっ! たいへんだぁ!」 まるで神隠しにあったように、追いかけようにも大混雑の人の波。10メートルほど後を追ってはみたものの 宵闇迫る中 もはや異邦人が迷子の心境におちいったのでございます。 一瞬途方に暮れた私は もはや「戦場のカメラマン」の境地となりました。
 一息入れて 「地図やホテルのキーも持っているし健康保険証も、ペットボトルの水も、僅かばかりの小銭もあるし何とかなるさ! しかし みんな心配しているだろうなぁ」 この先どれほどの距離にデパートがあるのかしら?と、 交通整理のポリスマンに聞いても、「あっちだ! こっちだ!」と 他所から派遣されたお巡りさんばかりで要領がつかめない!

     宵山にはぐれて独り渦の中

     宵山を一路抜ければ真暗がり

     宵山を右往左往に酔ひにけり

 気を取り直した私は、折角のシャッターチャンスを逃すものかとばかり、宵山観賞を楽しみ パチリ、パチリと撮りまくりながら ホテルに戻る事ができました。

 デパートへ夕食調達のご一行様からは「一人旅に馴れたぽちさんの事 心配はしなかったよ~」と寛大な笑顔でほっといたしました。

 途中で買い求めた「おにぎり」と、Kさん差し入れのサンドイッチのなんと美味しかった事!

     宵山のシャッターチャンスを逃すまじ

 群衆に もみくちゃになりながら撮り貯めた宵山風景画像を ムービープロジェクトに編んでみました。「ふるさと」のメロディにのせてお楽しみください。

   旅仲間13名中
     ホテル近場の宵山めぐり組は3名
     宵山練り歩き観賞組は10名
 (途中ではぐれた者は私を含め 若干2名無事合流)  

                              以上

  

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けむりの木

Photo  6月半ば梅雨晴れのある日のこと 静岡県藤枝市岡部の朝比奈川のほとりに満開の「けむりの木」を発見!

 五月晴れあな珍しや! けむりの木

 誰がいつ頃植えたのでしょうか? 大風に耐えてきたのでしょうか 五月雨を集めて流れる朝比奈川に 覆いかぶさるように 霞か雲かモヤモヤと咲いております。  私にとっては 初めてお目にかかる「けむりの木」です。 人影もまばらな たまたま訪れた茶処で出会うなんて不思議な思いも致します。

Photo_2  「けむりの木」の原産地は中国中部から南ヨーロッパ地方だそうです。 
うるし科・学名はハグマノキ属 6月~7月に糸状のけむりのようにぼわ~っと咲き、淡いピンク色や白色があるそうです。
スモークツリー・霞の木・スモークブッシュ・ハグマの木(ヤクという動物の白い尾っぽのように見える)、、、と、様々な呼び名を持ち ほわほわ~っと煙のような、霞のような、綿菓子のような、、 見る人にとっていろんなイメージの湧く花なのです。 
しばし見とれてしまいました。
 先日来このブログでもご紹介しております5月に咲く 今ではかなり名の知れた「なんじゃもんじゃ」の白雲のように咲く花や、6月の「ジャカランダ」、今回の6~7月に咲く「けむりの木」も、咲く季節は日本では初夏から夏にかけての花なのですが、残念ながら俳句の「季語」にはまだ認定されていないのです。

 「季語」とは、花鳥風月をこよなく愛する繊細な日本人にとって 句作の上で季節を表現する特定の 世界にも類を見ない素敵な語彙なのです。
 例えば 「うぐいす」ば春を告げる日本人にもっとも愛されている春の鳥で「春の季語」ですが、「チャッ チャッ「と舌鼓のようなささ鳴き声のときは、「冬の季語」、繁殖のために山に帰って啼く今頃は、「夏うぐいす」とか「老鶯」と云って「夏の季語」といった具合で うぐいすひとつとっても奥の深い 俳句は世界に誇る最も短かい詩なんですね。
 長々と理屈っぽいことを云ってごめんなさい。

 ときどき何処からか聞える夏うぐいすのこだまに応えるかのように、朝比奈川の流れの波調にあわせて 「ヒョロロロ~ ヒョロロロ~」と河鹿の美しい鳴き声には夢心地の境地です。   

     せせらぎの波調に合わせ河鹿笛

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  至福のひと時 久しぶりに五・七・五の調べで遊んでみました。
  

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稚鮎は白梅酢で召し上がれ!

 ☎ 「もしも~し! 2時半ごろから40匹ほど鮎が釣れたんで少しばかりですが今からお届けしま~す」 夕方4時を少し回ったころ、藁科川近くに住む甥のM君から 今年も初物が届きました。
Photo  「梅雨末期の大雨で川は濁って、苔藻の付きも良くない悪条件でもこんなに釣れるなんて、M君は釣り名人ね!」 「海で動物プランクトンを食べて川をのぼり始めた稚鮎は 僕の餌に良く食いつくのさ! 入れ食いって云うことさ!」 得意満面のM君はクーラーボックスから10センチほどの稚鮎をとりだしながら、釣果を得意気に話してくれました。

 鮎は千年以上の昔から日本人に愛され親しまれ すがた形よく 香魚と呼ばれるほど西瓜のような爽やかな良い香り、春の遡上から秋の産卵で その一生を1年で終えることから 年魚とも呼ばれています、

 60年前の事、今は亡き釣り好きの父が釣ってきた100匹余りの10センチほどの稚鮎を 母や姉妹総出でフライに揚げたり、背開きにしたりして 大家族の夕食準備に大わらわで調理した事が懐かしく思い出されます。
 何より自慢の逸品は 背開きした稚鮎を 白梅酢に漬け込み「鮎の姿ずし」をにぎり大皿にぎっしり並べ、あっと言う間にぺろりと平らげるほど 我が家の定番となりました。

 白梅酢と云えば、1ヶ月前に漬けた梅酢が良い塩梅に上がっております。

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広口のビンに入れる重石の代わりに、水をいっぱい入れたポリ袋は 塩漬けの梅にまんべんなく当たって、恰好の重しとなりました。

「高が梅酢 されど梅酢」 梅の成分をそのまま含んだ梅酢の健康効果は 知る人ぞ知る クエン酸やポリフェノールの効用にご注目。 通常の塩を使うよりも梅酢は血圧上昇を抑えたり、カルシウムの吸収促進効果とか、脂肪の蓄積を抑える効果があると云われます。 

 釣ったばかりの天然の稚鮎は、香りも鮮度も良いので、背開きにして氷水で洗い水気を拭って ひたひたの白梅酢で一度さっと洗い 新しい白梅酢に だし昆布を敷き背開きの鮎を並べ ラップして冷蔵庫で2~3時間がちょうど食べごろとなります。

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 頭から尾まで骨ごといただけますから 前述の「姿すし」も良いのですが、独り居の私は、かつら剥きのキュウリや新ショウガの千切りをつまに、わさび醤油をチョット付けて 炊きたてのご飯でいただきます。
夏バテ解消にも良し 兎に角美味しいの何のって!   こたえられません。 

 我が家の夏の風物詩です。

 梅雨が明ければ 鮎釣りが大の趣味の二人の弟から 20センチほどもある友釣りの鮎が今年も何度か届くはず。 川底の藍藻(ランソウ)だけを食べて成長した鮎は 驚くほど脂がのって、塩焼きは内蔵から皮まで最高に美味しいのです。

  ここで緊急報告!!!

このブログを書いている 7月8日6時20分 図らずも NHK総合TVで 岐阜県和良川「清流のアユ」の放映中 美味しい鮎の真髄が分かりました。 
  知識の乏しい私にとってこれは大スクープです!
早速一部を抜粋して書きとめました。 

 【藍藻(ランソウ)は、石灰質の水から育つバクテリアの一種で、タンパク質やミネラルを多く含みカロリーもあり 鮎は川底の石に付く藍藻(ランソウ)だけを食べて成長するのだそうです。 鮎にとって藍藻(ランソウ)の付着した大事な石をテリトリーとしているのです。この習性を利用しての囮作戦の友釣りのこと。 炭火での鮎の塩焼きのコツは、内蔵は取らず 塩は少なめに振り 先ずお腹の部分から15分かけて焼き 背中の部分へと時間を掛けてじっくりと黄金色に焼くこと。得も言われぬ美味しい鮎の食べ方】 が画面を通して「なるほど!」と納得した次第です。 

 石に生えた藍藻(ランソウ)をめぐる激しい縄張り争いの鮎の習性を利用しての囮作戦。 世界にも稀な友釣りの鮎と これまた世界に類の無い万能調味料の梅酢、表裏一体の相乗効果を発揮する日本の食文化を 今更ながら再認識している今日この頃です。

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子ガもを守る

 6月19日梅雨前線を刺激しての台風4号は 静岡市にも被害を残して去って行きました。

【余談ですが、6月19日と云えば、今から67年前の終戦直前 1945年6月19日夜半に 米軍B29爆撃機による静岡市大空襲で 市街地が無惨な焼け野原と化した日でもあります 中学1年生の時でした 焼夷弾の火の粉を浴びながら逃げ惑ったあのオゾマシイ体験がまざまざと思い出されます】


 葵区城北公園池のカモの親子は無事だったでしょうか?
ヒナが誕生して1ヶ月たった6月24日 2週間ぶりに再び様子を見に行ってきました。

Photo  公園に差し掛かると、思いも掛けない光景が目に飛び込んできました。
直径30センチほどもある大ケヤキが 台風4号によって倒されているではありませんか! あぁ無惨! 数人の作業員が広範囲に亘って 散ら放った枝葉や倒木の片付けに追われております。 

 子ガモたちは無事だったでしょうか? Photo
池周辺は何事もなかったように、いつもの和やかな様子が窺がえます。 池端の東屋や藤棚のベンチが ご近所さんやカモ観察のご常連さんが 憩い集う定位置なのです。

いました! いました! 子ガモ6羽は母ガモに守られて無事でした。 余りのやんちゃぶりに 無頼な野良猫に再び被害に遭わないよう、地元の有志の方は、保護ネットの補強に懸命な作業をされております。

 昨年は、誕生した9羽のヒナのほとんどが 野良猫やカラスの犠牲になり 中にはカメに脚を噛まれて泳げなくなった我が子を母ガモがくちばしで突き殺してしまった痛ましい現実もあったとか。 最終的には1羽が残ったものの 秋には親カモたちは無情にも旅立ってしまい、ひ弱な子ガモ1羽だけが取り残されてしまったそうです。11月に水を抜いての池底掃除のために 生き永らえた最後の子ガモも残念ながら死んでしまったと、地元の方は深く悲しんでおりました。

 実は、昨年の母ガモは、初産で、子育てもままならず、最後に残された1羽も未熟で飛べないまま見捨てられてしまったと 涙ぐむ方もいらっしゃいました。  
今冬の池底の掃除は 来年の3月に延期して戴いて 親子揃っての秋の旅立ちを見守りたいと熱く語っておりました。

 今年の母ガモは肝っ玉かあさん。 誕生間もなく3羽は野良猫の犠牲になったものの、1ヶ月たって それぞれの個性は6羽6様、母ガモから離れて 大きな鯉や、我が物顔のカメと一緒に遊ぶヒナもあり 見守る母ガモは大忙しです。

Photo_4

 心配する母ガモをよそに、、高さ30センチほどの石垣に飛び上がるほど元気闊達。再び野良猫の犠牲にさせてはならないと、地元の有志の方々は保護網の更なる補強にやっきとなっていらっしゃいます。

 Photo_3  

 作業をしながら、赤シャツの青年は 「毎年捨て猫による野良猫は 里親をさがして飼育をお願いしております。今年の野良猫は数匹にまで減少しました。毎日餌を与えに来る人もいて、生き延びているようですが、『捨て猫』と『置き餌』だけは絶対に止めて欲しい!」 鳥獣保護法で野良猫の駆除はできないと力説されておりました。

 地道な篤志家の献身的な保護を垣間見て、物見遊山の私は 襟を正してカルガモ親子の6月24日の様子を動画におさめました。
 平和な日々に感謝しながら、微笑ましいカルガモ親子に癒されております。

高さ30センチもの石垣に飛び上がる冒険好きなヒナを見守る私たちも 思わず 「ヨイショ! ヨイショ!」と声をかけたり、懸命に挑戦を繰り返すヒナを心配する母ガモの仕草など動画に収める事ができました。音量を大にして とくとご覧ください。

 

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