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豊好園でお茶飲み会~前篇~

 Jリーグ「清水エスパルス」のホーム 日本平から20キロメートルほど奥まった山間 静岡市清水区布沢に 親子孫三代が 風土に合った先人の教えを守り「茶に心をのせて」 心の温もり伝わる茶農家「豊好園」があります。

  
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 「豊好園」は 25年ほど前から生産技術の向上を目指して 全国お茶の品評会に出品して6年目にして見事に1等の入賞を果たしたり、豊好園秘蔵っ子が、世界お茶コンテストで金賞を受賞したり、はたまた 「茶園共進会」では 茶畑の完璧さを競う競技会で「つゆひかり」の茶畑が最優秀賞を受賞したり、、 静岡茶は「やぶきた」に限る定評を見事にくつがえしたりの研究熱心な茶農家なのです。

 どんなに美味しいお茶でも 淹れ方ひとつで台無しにしていまう と云う事で、作法に捉われないで一番おいしく飲んで欲しい、ついでに淹れ方も知っていただきたいと、お茶会ならぬ「お茶飲み会」と銘打って 今年で20回目の 11月23日 近郊縁者を招いての会にお誘いをいただきました。

 JR清水駅港口から送迎バスで 4~50分 興津川を遡り 中流から布沢川に沿って 穏やかな小春の日射しに恵まれた山間Photo_3  「豊好園」に到着。 

さっそく茶工場ティールームで 説明を聞きながら一服の安らぎをいただきました。

 静岡茶といえば「やぶきた」という品種ですが、「豊好園」さんのティールームではここで栽培されている18種類のお茶が楽しめるのです。

 そんな訳で このティールームは、品種に興味のある人たちの溜まり場となっているのです。 マイブレンドも自由に作れ、飲む人のニーズを大切にして、山間に合った しっかりした個性をもったお茶作りを目指していらっしゃるのですね。

 さて! さて!  ここからが「お茶飲み会」の本番です。

Photo_3  品評会受賞銘茶「燦(きらら)」を 作法にとらわれず、一番美味しく飲む「お茶飲み会」が、ご自宅客間と仏間を解放しての体験会です。

 「燦(きらら)」とはなんと 銘茶にふさわしい文学的な命名でしょうか。これはきっと随筆家でもある豊好園さんのおばあちゃまが名付け親かも知れませんね。

 先ず手順ですが、、、と説明するには及ばず、イラストと動画をご覧下さい。

Photo_6

ひと部屋16~20名 4人ひと組。 

 Photo_5

お膳には小さな玉露用の急須、茶碗、湯ざまし、10グラムの出品茶「燦(きらら)」、ポット、ビーカー、温度計、砂時計が用意され、説明手順に従って和気あいあいのお茶飲み会が始まります。

 添えられたお菓子は、自家栽培の「くり」の渋皮煮。これも おばあちゃま手作りのしっとりしたクリの風味と程よい甘さで お茶の味も一層引き立つのです。

 お湯の温度は50度、1分待ってお茶の味が均等になるように、4個の茶碗に「1→2→3→4」「4→3→2→1」と静かに回し注ぎして、最後の1滴まで注ぎ分けます。最後の1滴が珠玉の味、アミノ酸のうま味はまさに「未知との遭遇」。 ひと口含み 舌でころがして味わうのです。「日本人に生まれて良かった」 思わず笑みがこぼれます。 

 1煎目を戴いた後、「クリの渋皮煮」をいただき 自由に2煎、3煎と煎茶ならではの香味の変化を楽しむのです。

 お茶飲み会の後は、前庭での「野趣の会」里の秋を楽しむイベントが賑々しく行われております。 この模様は次回にお話しましょう。

 

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

ぽちさん、こんにちは~
ぽちさんは素晴らしい所に行かれたのですね。
「お茶飲み会」の和やかな様子がよくわかりました。
いい会ですね。
美味しい美味しいお味だったことでしょうね。
イラストでお茶の淹れ方がよくわかりました。
そしてお茶を淹れたり飲んだりする時は心も穏やかでないとダメですね。
動画を見ているといい香りもしてきました。

投稿: ひ | 2011年12月 4日 (日) 16時20分

ぽちさん
お茶が美味しそうに、はいりましたね。
私は、結婚して、もう30年以上清水に住んでおりますが
布沢と言う地名を初めて知りました。
地図で見ると、大分奥まった山あいでしょうか?
とても、良いお茶が出来そうな場所かなぁと、想像いたしました。
じっくりと淹れたお茶に、栗の渋皮煮、ベストマッチですね。
心がほっこりされたに違いありません。
動画でお茶の淹れ方を勉強させて、もらいました。
ありがとうございました。

投稿: みず | 2011年12月 4日 (日) 17時00分

♪ ひろさん
「きらら」のような特上のお茶はもちろんですが、
安価なお茶でも、お湯の温度と葉が開くタイミング
が決め手ということがわかりました。
幾つかの お茶椀に注ぐときの回し注ぎの順
など改めて納得です。
 お茶を戴く時は、心身ともになごみます。
山間にこんな素晴らしいおもてなしの会が
あったとは、、、 初めての体験でした。

投稿: ひろさんへ ぽちより | 2011年12月 5日 (月) 10時07分

♪ みずさん
30年も清水にお住まいのみずさんでさえも
布沢はご存じ無い方は大勢いらっしゃいましょう。
私もお誘いいただいた時  google map で
調べましたが、周辺の目標物が何にも無いことに
驚きました。 川から立ち上る霧深い地形は
お茶の栽培にはきっと良いのでしょうね。
 研究熱心な親子孫三代という素晴らしい
暮らしぶりが 何とも羨ましく思いましたよ。
 

投稿: みずさんへ ぽちより | 2011年12月 5日 (月) 10時20分

静岡に生まれ育ってよかったな~と思うことの一つがおいしいお茶をふんだんにいただけることです。

贅沢なくらいおいしいお茶を飲める環境に生まれ育ち、本当に幸せだと思っています。

せっかくおいしいお茶に恵まれているのだから、おいしい淹れ方を身につけたいものです。

ぽちさんがご紹介くださった豊好園さんとてもいいですね。機会があったらそんな素敵な催しに参加させていただきたいものです。

ぽちさんの取材力にはいつもながら脱帽です。次回の記事も楽しみにしております。

投稿: ゆーこりん | 2011年12月 5日 (月) 13時39分

♪ ゆーこりんさま
 長い間受け継がれた家業を
継ぐことが叶わなくなってきた昨今
豊好園(ほうこうえん)さんは、親子孫
三代の絆が 研究と普及に素晴らしい
効果をあげている所以と云う事が
お伺いして感じました。
 素敵なファミリーでした。
あの日から、お茶の淹れ方再認識の
私です。

投稿: ゆーこりんさまへ ぽちより | 2011年12月 5日 (月) 17時13分

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