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「老いの才覚」 老いながら今思う事

 ちょうど一年前 曽野綾子著 「老いの才覚」に出会って以来、バッグに持ち歩いて 永いこと待たされる病院の待合室等で、拾い読みしてはうなずき、よくぞズバッとおっしゃってくれたと、相槌を打ちながら独りほくそ笑んでおります。

 五十年前に夫を病魔で失い、二十五年前の春には二人の娘も嫁いで行きました。私五十三歳の時の事です。結婚披露宴の挨拶で、「、、嫁げばあちらの家族の一人、私のことより充分に尽くすように、、」等々、随分と強がりを述べたものでした。以来二十五年娘たちは唯の一度も不平不満を告げることなく幸せに過ごしているようです。

  娘たちを無事嫁がせた安堵感に、ふっと自分自身の余生の在り方を模索しながら あっと言う間に喜寿を迎えた時 「老いの才覚」に出会ったのです。

 人に頼らない老いを生きる条件に 健康であること。経済的に自立すること。子供の世話になる事を期待しないこと等 幾つかの条件が上げられますが、こうして永い事 独居生活をしていると、若い時には案外気が付かない「孤独に耐えること・孤独との付き合い方」が大きな課題である事を 声を大きく伝えたいと思います。

核家族化や結婚したがらない今時の若い方、子供を作らない、授からないカップルが多い昨今、誰しも必ず避けて通れぬ関所なのですから。

 先日 息子さんご夫婦と二人のお孫さんに恵まれ同居されている、既に御主人を亡くされた友人から、「若い世代の家族の中での孤独に悩んでいるの。独り暮らしの孤独より辛いのよ~!」と 家族からツンボ桟敷に置かれている友人からの切々たる電話がありました。 

 永い間独り居の私も 空虚感に苦しんだ事もしばしばありました。 こんな時こそ同年配同士の旅や、没頭できる独り遊びで 楽しい余生を歩んでおります。  

 老人といえども 歯を食いしばっても自分の事は自分ですること。と、曽野さんは豪語しております。 

「老いの才覚」の第6章で、「老いの仕事は孤独に耐えること、その中で自分を発見すること」と曽野さんはおっしゃっております。 孤独は お金があっても多分解決できない。孤独との付き合いは、老年にとって一番勇気のいる仕事であるとまでおっしゃっております。 これは、二十五年前二人の娘を嫁がせた時私自身に云い聞かせてきたことです。

 本当の孤独は、配偶者でも親でも友人からでも救ってはもらえない、独りで耐えるしかないとまで曽野さんは書いております。

齢をとれば一緒に遊んだ友人も、次第に減っていくのが当然です。早いうちから独りで遊ぶ癖を付けておいた方が良いし、例えば 旅は知恵と緊張が付きものですから、ボケ防止にもなるのですって! そのうえ曽野さんは一人旅を提唱しています。 時刻表を見て、切符を買って、乗り換えはどの切符を渡せばいいのか、人任せにしないで知恵を働かせ、緊張していなければなりませんから。

これは、六十才代位までの人に云える事と私は思います。喜寿を迎えた私たちは、気の合ったグループ旅行ほど楽しい旅はありません。お互い健康を確かめ合いながら, そのくせ僅かばかりの恰好良さもみせたくて、それなりの努力と緊張感を保つのです。

 人生のご褒美ですから旅は何よりの楽しみなのです。 「旅は若さの泉」です。

Photo 「老人は孤独であることが普通。みんなが孤独だから、私一人では無い みんな一緒!」 一人旅に限らず、 巣籠りしながらでも孤独を楽しみPhoto_3 、孤独を面白がる一人遊びを早いうちから身に付けておくことも肝心かもしれません。

 生涯学習センター(静岡市葵区)の作品発表会場の動画をご覧ください。

 

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

ぽちさん
今日のブログを見ながら、「ウンウン」と、うなずくことが
何度もありました。
「老いること」は、誰にとっても避けて通る事が出来ません。
確かに、孤独は耐えられないから、誰かと一緒に
居たがるのですが、大勢の中にあっての孤独感の方が
全く、一人で居るときの孤独より、寂しいというのは、
分かります。だから、若いうちから「一人遊び」に慣れる事が
大切だと私も、痛感します。
「自分を遊ばせる」事はまず、自立していることが、
大前提ですよね。経済的にはもちろんですが、
大雑把に言ってしまえば、生きがいを
持っているかどうかに、つきると思います。
このように書きながらも、私の生きがいってなんだろう?
と、自問自答しています。お陰さまで好きなことはあります。
それも、一人でも、出来ることです。
人と一緒に出来ることが出来るうちは、人とも遊び
自分ひとりでも出来る趣味を持つことが、いいのかなぁと、
思いますが、ぽちさんはどうですか?

投稿: みず | 2011年10月 2日 (日) 11時34分

♪ みずさん
最近 我が家の周辺は子供さんの声を聞く事も無く、
年寄りばかりの家が多く、人通りもありません。
真昼間でも し~んと静まり返っております。
そんな時 「みんなどうしているんだろう?」 
私自身が 世間から取り残されてしまうのでは?
等、余計な事を思うことがあります。
 こんな時ほど、一人遊びに夢中になれる趣味を持つ
有り難さを痛感します。
 旅やスポーツと云う「動」の趣味や パソコン遊びから学ぶ世間とのつながり、独りよがりでも 俳句や編み物など「静」の
趣味が いくつかあれば 余生も楽しいと思いますが。
 

投稿: みずさんへ ぽちより | 2011年10月 2日 (日) 13時49分

ぽちさん、こんにちは~
今日は学区の運動会で、私も応援に出かけて今帰ってきました。
ぽちさんの今回のブログはぐっと心に沁みましたよ。
誰でも老いることは神様が平等にくださったものですね。
老いていくことは孤独に耐えることかもしれませんね。
うれしいことはうれしいよ、楽しいことは楽しいよ、ありがたいことはありがたいよ、という素直な気持ちを持ち続はることが大事だと私は思っています。
そんな気持ちでいれば孤独もなんとか乗り切れそうです。
趣味もみんなでできること、一人でできること、外ですること、内ですることがあればいいと思います。
自分が今できることがあったら手を差し伸べるような優しさをも持ちたいと思っています。
昨今、町内会の活動も関係ないと思っている方も多いのですが、私は少しでも参加して、みんなと係わり合いたいと思っている今日この頃です。

投稿: ひろ | 2011年10月 2日 (日) 16時03分

 ぽちさん
 「人間は七十からだ。その後の十年間が精神的に一番成長する時である。八十になれば八十の青春がある。生きる事は望みを失わない事、人生は燃える事である」
京大総長をなさった平沢興先生の言葉です。
まさに貴女にぴったりですね。 
 貴女は「人生の達人」そんな思いでブログを拝見しました。

投稿: ライムライト | 2011年10月 2日 (日) 16時48分

♪ ひろさん
おっしゃるとおり、「有り難い! ありがたい!」と日々
素直に余生を過ごすことは何より大事なことですね。

 それにしても、ひろさんは町内会の事、町内婦人部の
活動など熱心ですから、いつも感心しています。
その上 山歩き、ブログや編み物なども中々の腕前です。
前向きに人生を歩んでいらっしゃるひろさん、
 今後ともよろしくね。 \(^o^)/

投稿: ひろさんへ ぽちより | 2011年10月 2日 (日) 17時21分

♪ ライムライトさん
八十の青春を得るには何と云っても
健康と「自律・自立」ですね。 
 私の場合の自立は、
早やくに夫を亡くし、二人の娘を育て上げた時から
芽生えたのでしょうか。
 誰に助けを求める訳にもいきませんでしたから、、
今は後期高齢年金生活で細々と生きております。

投稿: ライムライトさんへ ぽちより | 2011年10月 2日 (日) 19時59分

とてもいいお話をありがとうございました。
心にしみました。

私くらいの年齢でも、若いころに比べて将来への不安感、孤独感、寂しさを感じることはとても多くなりました。

ただ、私が恵まれているのは、たとえばぽちさんのような人生の達人であり、人生の大先輩とお知り合いになれたことです。

皆さんのコメントも拝読いたしました。
いいご友人にも恵まれ、お幸せですね。

ぽちさんのお人柄だと 改めて感じ入りました。

凛としていらっしゃるけれど、本音も聞かせてくださるぽちさん。これからも そんなブログを続け、私も含め人々を勇気づけ癒し続けてください。

今回のような記事 とても多くの方にうったえ、共感を得ることでしょうね。よかったです。とても。

投稿: ゆーこりん | 2011年10月 4日 (火) 09時33分

♪ ゆーこりんさま
今回のブログは 長々、くどくどとお説教じみた
記事でした。 少々反省しております。
 今でも時折り孤独感にさいなまれる事もありますが、
パソコン遊びが救ってくれるのです。
良き友と健康に恵まれ、旅の記録画像など、パソコンで
試行錯誤の編集が、独り遊びにもってこいなのです。
「あぁ! パソコンやっててよかった~!」

投稿: ゆーこりんさまへ ぽちより | 2011年10月 4日 (火) 17時00分

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