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阿修羅像を間近かに拝観

 今回の旅は、今話題の平城遷都1300年祭 見どころ満載の奈良でした。

Photo  最初に訪ねた薬師寺は、この秋に行われる平成大修理前の東塔が、しばしの見納めとあって、非公開初層内の天井に描かれたPhoto_9 架空の花 「宝相華」  を特設された鏡に映して悠久の時の流れを感動をもって拝観しました。左の画像は2年前の2月に収めたものです。       右の写真は不明瞭ですが梅雨に曇る 鏡に映された天井画です。 

東塔は薬師寺内最古の建造物で、三重でありながら、各層に裳階(もこし)と云う小さい屋根があってそのリズム感が特徴です。

 

     

            東塔の裳階も梅雨に幽しや

      (とうとうのもこしもつゆにかそけしや)

     あおによし奈良は朧々さみだるる

     (あおによしならはろうろうさみだるる)

     水煙の梅雨荒天を突き差しぬ

     (すいえんのつゆこうてんをつきさしぬ)

 平城遷都の自由散策は、第一次大極殿より10数メートルにある興福寺の国宝館の露出展示された 「阿修羅像」 を目指して会場までの予想だにしない距離を 梅雨末期の冠水を分け入っての入場でした。

奈良盆地 古代藤原京を囲む、北に耳成山(みみなしやま)、東に香具山(かぐやま)、西に畝傍山(うねびやま)の大和三山は梅雨にはばまれて時折り幽かに見せるだけでした。

 古代文化の本場、おおらかで ゆったりとした万葉人のリズムが流れる、甲子園球場30個分もある広大な場所に、今年で創建1300年を迎える興福寺では、国宝館が今年の3月にリニューアルされて、数々の名宝や、仏像が露出展示されております。

Photo_5   中でも注目の国宝・「阿修羅像」をこの目で、直に拝観できる又とない機会を逃すことはできません。

「阿修羅像」は、乾漆八部衆立像のお一人ですが、他の七人は一様に武装されてブーツのような靴を履いておられます。

「阿修羅像」だけは、インド更紗模様の絹のような涼やかな 将軍の夏の礼装に草履と云う装いです。

この夏 現代若者にも取り入れられそうなファッションかも、、、 

阿修羅と云えば、天上の神々に戦いを挑む悪神とされていますが、仏教では、お釈迦さまを守護する神様として崇められております。

 三面六臂(さんめんろっぴ) 三つの顔と六本のひじを持つ、つまり、一人で三人分の働きをされるとの例えのように、きりりとした美少年の面持ちと、艶めかしいほどに、女体を思わせるそのお姿は、阿修羅と呼ばれる荒々しさは無く、崇高で思わす手を合わせたくなる穏やかな表情に心がなごみます。

Photo_6  メイン会場の平城京跡の復元された朱雀門から、第一次大極殿までの広大な発掘広場に至るまでが世界遺産に指定されていることから、直線コースならば直ぐに辿りつけそうな位置にありながら、大回りしての道のりは思いのほか遠いのです。 もちろん障害者・75歳以上の高齢者・その他の弱者優先の、無料「ハートフルトラム」 「ハートフルカート」 も利用できますが、この日は梅雨末期の突然の冠水で、運行は中止されました。    右下の画像は、第一次大極殿より遥かに朱雀門を望みます。 雨に煙ってデジカメ初心の私の映像はぼやけておりますが、、、Photo_7

 日射しをさえぎる木陰さえ無く、これが真夏の炎天下を思うと、体力的にも如何ばかりかと 時折り しの突く激しい梅雨末期の雨にさえ涼しさを覚え、むしろ良い時期に拝観できた事と思うのでした。

 夏休みも間近か、大勢の観光客が 「阿修羅像」 拝観に押し寄せる事と思いますが、歩きやすい服装と履物に、暑さ対策の帽子、パラソル、水分補給は充分に、、、と、老婆心ながら書き添えます。

 今回は、送り梅雨のさ中と、撮影禁止の場面も多く画像不足が残念でした。

     三山を梅雨に隠して遷都祭

     (さんざんをつゆにかくしてせんとさい)

     青葦の遥かに在す阿修羅像

     (あおあしのはるかにおわすあしゅらぞう)

     出水渡り阿修羅の像に逢いに来し

     (でみずわたりあしゅらのぞうにあいにきし)

     梅雨しとど仏心いよよ阿修羅像

     (つゆしとどぶっしんいよよあしゅらぞう)

     暴れ梅雨少年阿修羅はスレンダー

     (あばれづゆしょうねんあしゅらはスレンダー)

     送り梅雨眼差し深き阿修羅像

     (おくりづゆまなざしふかきあしゅらぞう)

  

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コメント

ぽちさん
梅雨真っ只中の旅行でしたが、おっしゃるように、炎天下
ではなかったのが良かったのかもしれませんね。
私の奈良への旅は、中学の時に修学旅行に行ったきり
かもしれません。
阿修羅像はまじかで見てみたいです。少年のようにも
見えますが、本当にスレンダーで、女性のようでもありますね。
お写真はどれも、良く撮れていますね~。しっとりと雨に煙って
建物が神秘的です。ゆったりとして昔の風情が偲ばれます。
ようやく梅雨も明け、これからが観光地は賑わいますね。
私も、この夏は、何処か思い出に残るいい旅をしたいです。
梅雨シーズンは湿度に悩まされましたが、これからは
熱中症対策をして出かけないと駄目ですね。
どうも、ありがとうございました。

投稿: みず | 2010年7月18日 (日) 14時05分

♪ みずさん
梅雨があけました!
 例年よりも3~5日早く、昨年は何と8月3日!!!
でしたから 17日も早かったようです。
昨年は梅雨が明けて5日目には立秋でした。
今年こそスカッと夏を過ごしたいですね。

 阿修羅像を手の届く位置で、(触れてはなりませんが) しかもガラスケース無しで直に拝観できました。

 梅雨のさ中とあって、観光客もそれほどの数でもありませんでしたから、我を忘れてじっくりと拝観できた事はこの上も無く有り難い事でした。  コメントありがとうございます。

投稿: みずさんへ ぽちより | 2010年7月18日 (日) 16時05分

ぽちさん お元気そうでなによりです。
猛暑にばててはいらっしゃいませんね!!!

阿修羅像  今まで顔や手の表情にだけ目が行っていて
その服装や履物には目が行っていなかったです。

さすが 目の付けどころがぽちさんだな~と思いました。

奈良は遷都1300年祭で さぞにぎわっていることでしょう。久しぶりに古都 京都 奈良を訪ねたくなりました。

あんなに素敵だったお花のスライド非公開にしちゃったんですね~。もったいな~いと思いました。

投稿: ゆーこりん | 2010年7月21日 (水) 08時14分

♪ ゆーこりんさま
梅雨明けと同時に これほどの猛暑!!!
ゆーこりんさんも森林浴でリフレッシュされたそうで
よい連休でしたね。
 八部衆の中でも「阿修羅」さまは母性本能をくすぐります。
露出展示を目の当たりに拝観できて幸せでした。

 夏のお花のスライドは、「阿修羅」さまの緊張感を
ほぐすために チョット・ブレーク・タイムとして、次回の為に大事に保管しました。  
 教えて戴いた時のものに 少しアレンジを加えてみました。
さて! 次回はどんなことになるでしょうか?
 ご指導・コメントありがとうございます。 ♪(o ̄∇ ̄)/

投稿: ゆーこりんさまへ ぽちより | 2010年7月21日 (水) 09時36分

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