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手揉み新茶の実演

 四月二十日は暦の上では雨降って百穀を潤す「穀雨」ですが、最近の異常な気象と気温の乱高下で 生きとし生けるもの総てが戸惑っております。

文字通り朝から冷たい雨です。 朝七時前 TV 「当地の今日の動き」 で、静岡県は藤枝市で手揉み新茶の実演のお知らせに「すワッ!」と飛び起きました。

以前から新茶の手揉みをじっくり見学したいと思っていた矢先でした。

Photo  そそくさと 取りあえずデジカメをぶら下げ、一時間余りをバス、電車を乗り継いで、藤枝市役所にたどり着いた時には、すでにロビーいっぱいに馥郁とした新茶の香りが漂っておりました。

 三月末に発生した霜や雹の被害の影響で、一番茶の生育と茶摘みが遅れて前年より十日ほど遅れたそうです。 

Photo_2   「藤枝市茶手揉み保存会」 によってこの日 藤枝市役所で新茶の手揉みを実演し、来庁者に新茶を振舞ってくださいました。

 茶娘に扮した市の女性職員のにこやかなご接待です。

 前日に凍霜の被害を受けなかった藤枝市瀬戸ノ谷地区で摘み取った3キログラムの生葉を、ロビー会場に特設された 焙炉(ほいろ)と呼ばれる畳一畳ほどの台の上で 「手揉み保存会」 の会員が 一人1・5キログラムをゆっくり丁寧に仕上げる工程の実演です。

Photo_3  五時間かけて、じっくり、丁寧に揉みあげた針のような茶葉は、お湯を注ぐと元の葉っぱの形に戻りますが、同じ五時間かけた機械揉みの茶葉は、折れたり壊れたりして一枚の葉としての原型を留めないようです。

 焙炉は和紙二枚を貼りあわせたもので、当初は真っ白な和紙が幾年も使用しているうちに、あたかも革の太鼓のように薄茶色の色合いと張りのある感触です。十年は使用出来るそうです。

 焙炉の表面温度は 65°c、手揉みの茶葉の温度は常に 35°cに保ち、日本古来の和紙の焙炉で、じっくりと時間を掛けて水分を飛ばし、うま味を内に封じ込め、針のように揉みあげて日本の美味しい手揉みのお茶が仕上がるのです。

 お茶に対する情熱と、熟練した茶揉みの技法によって、艶のある ひと葉、ひと葉が 針のように細く仕上がった手揉み新茶は まさに芸術品です。

 色と香り、口に含み転がすように味わえば、ほろ苦みのあと こくのある甘味が口いっぱいにひろがって、、、

「あァ! 日本人に生まれてよかった!」  癒される瞬間です。

 折よく手揉み実演を動画に収める事が出来ました。 じっくりご覧ください。

      初摘みの柔々一芯二葉かな

     (はつづみのやわやわいっしんにようかな)

     次世代へ茶ごころ伝ふ新茶揉み

     (じせだいへちゃごころつたふしんちゃもみ)

     ねんごろに新茶揉む眼の泰けさよ

     (ねんごろにしんちゃもむめのやすけさよ)

     新茶揉む名工の篤き掌

     (しんちゃもむめいこうのあつきたなごころ)

     名工のいとほしむがに新茶揉む

     (めいこうのいとおしむがにしんちゃもむ)

     新茶揉むほどに焙炉の色優り

     (しんちゃもむほどにほいろのいろまさり)

     新茶汲む終の一滴玉の露

     (しんちゃくむついのいってきたまのつゆ)

 

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

ぽちさん
新茶の手揉み、興味深く見させて頂きました。
茶所に住みながらも、なかなか、このような作業を
見ることは、ありませんでした。
手間隙かけて揉みあげた新茶は、飲むのが
もったいないくらいですね。
それと、ぽちさんが、テレビの「手揉み実演のご案内」を見て
「すワッ!」っと、飛び起き支度して、出かけたというくだりは
ホントに、見習うべきだなぁと、つくづく思いました。
とにかく、行動を起こしてしまえばいいんだと、教えられました。
ぐずぐず、しているうちに時間が経って、結局行かれなかった
ということになりがちですものね。
実演の動画、よく撮れていて、じっくり見させて頂きました。
ありがとうございました。

投稿: みず | 2010年4月25日 (日) 19時49分

ぽちさん
新茶の香りが伝わってきましたよ。
日本のお茶って素晴らしいですよね。
静岡県民としてはやっぱりお茶は静岡 産ですね。
動画で手もみのやり方がよくわかりました。
それにしても3月末の霜や霰の被害は大きかったようですね。
昨日、東名高速を走リましたが、牧の原の茶畑など被害にあった所は茶色で、遭わなかった所は美しい緑色とはっきりとわかれていました。
まだまだ高価なので私の口には入りませんが、もう少したてばあの「新茶」が飲めるんですね。
静岡市の「茶町」あたりを歩くといい香りが漂ってきますね。
今週はあの辺をウォーキングすることにしま~す。( ̄ー ̄)ニヤリ

投稿: ひろ | 2010年4月25日 (日) 19時49分

♪ みずさん
 茶処全国一を誇る駿河路に住みながら今回のチャンスに
やっと恵まれました。
 このチャンスを逃すまいと、「すワッ!」と飛び起きた
ことに、私自身未だボケていないな! とまず実感しました。

 それにしても、手揉みの実演の動画収録も 7分半じっくり
撮らせていただいたこともラッキーでした。
 走りの手揉み新茶が如何に高価な事も理解できました。
なにせ、一人に生葉1500グラムを5時間もかけて真心こめて
ひたすら手揉みをするのですから、、、

 春の日射しに期待して、よろこべる八十八夜を迎えたいものですね。 コメント有難うございました。 ♪(o ̄∇ ̄)/

投稿: みずさんへ ぽちより | 2010年4月26日 (月) 09時21分

♪ ひろさん
 揉み上げた新茶は、何とも言えない馥郁とした
世の中明るくなったような、手足伸び伸びできそうな、、
希望と癒しが実感でします。

 白磁のお茶碗に若緑の新茶が先ず目と香りを楽しませ、
口に含んで、転がして味わえば ほろ苦さの後の
甘さと喉越しがたまりませんね。

 やっと春の日射しが期待できそうな予報にほっとします。
茶畑も元気を取り戻してくれる事を期待している dog です。

投稿: ひろさんへ ぽちより | 2010年4月26日 (月) 09時34分

  ぽちさん
 新茶の季節。例年ならば風薫る爽やかな頃なのに今年は寒い日が続きますね,静岡では四月としては四十数年ぶりの寒さ,東京では先日五十八年ぶりの寒さと発表されました。私は最近寒さに弱くなり寒い日は出歩く事に抵抗がありますが貴女は元気で羨ましい。今回の手揉み茶の実演見学も朝のテレビの案内を観ての行動,気力も体力も五十台,とても喜寿とは思えません!   動画じっくり拝見致しました,八十八夜も近く新茶の香が漂って来る感じでした。                             寒暖の烈しい今日このごろ,ご自愛下さい。
 

投稿:   ライムライト | 2010年4月26日 (月) 19時13分

♪ ライムライトさん
 やっと春のお日様にお目にかかれたと思いきや
今日は又冷たい雨です。
二十日もこんな雨降りでしたが 思い切って出かけて
良かったと思います。
「新茶の手揉み風景」を、じっくり見学できた幸運は、
「パソコンは老いを知らない!」所以かも知れません。 

、、、な~んて 自分で云ってはいけませんね。
でも、パソコン遊びが そんな dog にしてくれたのでしょうか?。

投稿: ライムライトさんへ ぽちより | 2010年4月27日 (火) 13時21分

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