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2010年1月

旅はじめ 美味礼讃

 いつものお仲間との新春 初旅での美味しいお話です。

もろもろの災厄を払いのける霊験あらたかな 「川崎大師」 の初詣をすませた後、加賀百万石の城下町、金沢に建てられていた明治時代のオランダ貿易商人ウィリアム・クライスの屋敷を移築した緑豊かな庭園に囲まれた迎賓館。 神奈川県大和市にある 「横浜うかい亭」 でのランチタイムはそれはそれは贅沢な至福のひと時でした。

 閑静な住宅街のただ中に構える「うかい亭」の前庭に一歩踏み入れた途端、どこか遠い異国を旅しているかのようなイマジネーションが膨らんできます。

 扉を開け邸内に入れば、そこは古き良く時代  

  遥か鹿鳴館時代の贅沢な空間にただただうっとり!

格調高い邸内で、これから始まるどんな美味との出会いがあるのでしょうか?

 私たち年配者に 厳選された食材

        シェフお薦めの魚コース

Photo_3  タラバガニとほうれん草の前菜 クリーミーな味わいです

タラバガニのナチュラルなうま味を上品にアレンジした一品

寒ブリのマリネ タラバガニ ホタテ貝柱 の逸品揃いPhoto

旬の寒ブリ 新鮮さが違います

貝柱のうま味 歯触りの上品さ

Photo_5  

オニオン・グラタンスープ

 玉ねぎがこんなにも甘くまろやかな味だったとは、、、

                       食べ終わるまで熱々のおもてなし

Photo_6  いよいよ熟練シェフのときめきに満ちた目前調理パフォーマンスがはじまります。

数種類のハーブとオリーブ油にマリネしておいた二切れの舌平目の間に 炒めたマッシュルーム等々が、魚の味を一層引き立てるのです。

 2 魚に合わせた、エストラゴン、ケイパーや、シャンパン・ビネガーの酸味、甘口ワイン ペッパーなどのハーブ入りのバターソースを手際よく煮詰めながら、目の前の大きな鉄板にオリーブオイルを引き、舌平目をソテーするのですが、丁寧な説明をされながら 和やかな雰囲気の中でのシェフのパフォーマンスも私たちには初めてのご馳走でした。

 

 動画に収めました。 ごゆっくりご覧下さい。

 ゆったりと時間をかけて美味しい料理を堪能したあとは、二階のデザートラウンジへ誘われてティータイムを楽しみます。

Photo_8  アンティークな邸内調度品の中にも現代的なお洒落な空間です。

 まず、柑橘系ゆたかな風味のシャーベットをさっぱりとした口当たりで、、

 コーヒー(紅茶)  お好みのケーキをいただきながら、しばし和やかな談笑でみんな幸せそうです。Photo_2

 

 三時間に余る 最上級の心地よい空間でのランチタイム  こんな至福を戴いた事に感謝して 「うかい亭」 をあとにしました。

     初旅のグルメ華やぐ七十路かな

     舌平目焼く香漂ふシェフの技

     デザートの好みそれぞれ明けの春

     美味佳肴至福賜る旅初め

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年忘れ旅の顛末記

 「足腰達者なうちに旅をしましょうね!」 と、一泊あり、日帰りありのバス旅行をほぼ毎月のように、計画から旅行社への交渉、旅友への連絡一切を てきぱきと取り仕切って下さるYさんのお陰で、昨年も旅を存分に楽しむ事ができました。

 旅のご常連は、私を除いて 皆さん今年は目出度く喜寿を迎えられる、一年後輩の高校時代のクラスメートなのです。 高校生時代から早や六十年!  毎回の旅も二十名前後の即決参加の気の合う同士です。

 私はひとつ年上の身でありながら、亡母を送って以来三年この方、良きご縁あって いつもお誘いいただいているのです。

 昨年暮れも押し詰まった一泊二日の旅は、旅行社の謝恩特選ツアーでした。

 長野県飯田市では、「貧乏神神社」 という、招福のお願いにあらず、叩いて蹴飛ばし、豆を投げ打つという何ともユニークな 災いを福に替えるプラス志向の楽しい味噌蔵の見学です。

 Photo 名湯豊かな横谷温泉旅館でのディナーショーでは、全日本そっくり大賞に輝く風貌も歌唱力も橋幸夫そっくりの 「キューティ はし」の、ものまね歌謡ショーには、お腹の皮がよじれるほど大笑いをしながらの年忘れ大宴会でした。 顔を左右45度に振りながら 顔の動きに合わせての熱唱。 衣装の早や着替えをしながら 橋幸夫、五木ひろし、はたまた、和田あき子に至ってはコスチュームもあっぱれで 宴会場は沸きに沸き上がったのでした。

 笑い満載の旅日程の中にも、霊験あらたかな諏訪大社上社参拝、信州の鎌倉と云われる上田市別所の 長野県の善光寺の方角を向いていることから名付けられた 「北向き観音」や、なだらかな坂道を上り下りして 「安楽寺」や「北向き観音」の本坊である「常楽寺」を参拝と云う善女ぶりも発揮できました。

 「旅のてんまつ」を語るには、諏訪湖畔での買い物を語らねばなりません。

旅の土産物としては、思わぬ買い物です。

Photo_3   な、な、何と! ヴァイオリンです。

 大人の玩具としても、インテリアにもなるし、ひょっとしたら退屈しのぎの遊びにもなろうかと、旅土産となったのでした。 後生大事に抱きかかえてのご帰還となったまでは良かったのですが、、、

 

 とんでもない大失態の旅の結末でした。

一泊二日感謝祭格安料金、エコバック満杯の各地名産のプレゼントあり、その上思いがけない買い物も出来て、すっかり旅気分のまま帰宅したその時です!

白状しましょう!  後生大事なヴァイオリンに気もそぞろ、大事な旅カバンを観光バスに忘れた事に気がついて あァ! 大変だぁ~!

 Yさんの適切な機転による連携プレーで、翌朝八時には Yさんがご主人の運転で旅カバンを無事に私の許に届けてくださったのです。

Photo_2  気を取り直して、ヴァイオリンの迷演奏ぶりをご披露したいのですが、拙いブログに これ以上の恥の上塗りは避けたいと思いますので、紗を掛けた画像で 演奏はご想像にお任せいたしましょう。 すばらしいメロディ、なかなかの音色ですよ!

 なんともお粗末な 年忘れならぬ、物忘れの旅の顛末記でした。

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静岡浅間神社の「奉射祭」と「大的式」

 年も明け、今年は暖冬という長期予報に反して 地球的にも異常なほど寒さが厳しく、温暖な駿河路もこの冬初めての風花の乱舞には、ことのほか骨身にこたえました。

そんな事もあって、初詣をさぼっていた事に気付いた十五日朝、妙に気になり思い切って浅間神社にお参りに出かけました。

Photo  境内には参拝客に交じって、何やら報道関係のカメラマンや記者さん達で賑わっておりました。

 折よく、十時から始まる奉射祭(ぶしゃさい) と、十時半からの大的式(おおまとしき)が執り行われるということで、私にとっては新春早々ラッキーな事でした。

Photo_2  厄除け・招福と、五穀豊穣を願って厳粛な「奉射祭」が大拝殿でしめやかに執り行われた後、宮司以下祭員・射手が玉砂利を踏んで楼門を抜け、境内大的式斎場に向かわれ所定の座に着き、いよいよ大的式が執り行われました。

 六名の射手が二名ずつ順番に 二射ずつ三十三間(60m)離れた大的に矢を放つのです。

 矢が的に当たると、的奉行が 「当たりにて候!」 と大きな掛け声で裏山に響き渡ります。

Photo_3  目出度く的を射れば今年の豊穣が、外れても豊漁となると云う事で、平安時代朝廷で行われていた新春の神事にならって、烏帽子と直衣姿の凛々しい儀式です。

 折からの異常な大寒波と強風で、祭事に関わる射手・式奉仕者のみなさんのご苦労は如何ばかりと、思いやられました。

 装束に身を固め片肌脱いで、キュ~ンと張り詰めた空気の中、放つ矢の行方を見物の参拝客は固唾を呑んでその瞬間を見守りました。

 烏帽子・直衣に身を固めた射手の厳粛にして古式豊かな大的式の動画二題でした。

     奉射神事物見こぞりて固唾呑む

     (ぶしゃしんじものみこぞりてかたずのむ)

     奉射放つ矢尻一点冴え返り

   (ぶしゃはなつやじりいってんさえかえり)

     片肌を脱ぎ寒風に矢を放つ

   (かたはだをぬぎかんぷうにやをはなつ)

     「当たりにて候」弓手に唸る虎落笛

  (「あたりにてそうろう」ゆんでにうなるもがりぶえ)

     的奉行山の眠りを覚ますほど

   (まとぶぎょうやまのねむりをさますほど)

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鮎の甘露煮

 父が亡くなって30年余りたちましたが、私の生家では鮎釣りが趣味だった父のおかげで、終戦直後から母の丹精込めた 「鮎の甘露煮」 が毎年のお節料理を賑わせておりました。 当時は釣ってきた度に素焼きにして乾燥させ保存し、年末になるといよいよ母が腕を振るう出番となるのでした。

 父母亡きあとも男きょうだい達も鮎釣りが唯一の楽しみのようで、鮎釣り解禁から下り鮎まで日曜祭日など、文字通り水を得た魚のように嬉々として勤しむのです。それぞれの奥方は 「鮎釣りウィドー」 と嘆くほど、、、?

 そんな訳で、父母亡きあとも実家のお節料理には 「鮎の甘露煮」 は定番となっております。 、、、が、  この齢にいたるまで、私は 「鮎の甘露煮」 を料理する機会はありませんでした。

 Photo 昨年の夏の事、 市内 藁科川の近くに住む甥から 「面白いほど釣れちゃって、、!」 と、 12cmほどの鮎がどっさりと届けられました。  この大きさの鮎はその昔、背開きにして梅酢に漬け 「鮎のにぎり寿司」にしたり、フライに揚げたり、家族9人がお腹いっぱい食べた懐かしい思い出があります。

Photo_2   

今回は 早速素焼きにして冷凍保存にしました。

 

セピア色の亡き母のレシピを実家から借りて、昨年の小つごもり 鮎の甘露煮に挑戦してみました

 ① 素焼きにして冷凍保存にしておいた鮎を小一時間ほど蒸します。

Photo_3   ② 厚手の鍋に、焦げ付きを防ぐためと、取りだす時に煮崩れしないために 「葉蘭」 を敷き、蒸した鮎を並べ、煮だした番茶(ひたひた位) と、梅干し(2~3個) を入れて、鮎が柔らかくなるまで弱火で煮ます。

  ③ 調味料の割合として  水あめ 20g   

     酒 180cc  醤油 200cc みりん 200cc で、煮汁がなくなるまで煮るのですが、この割合は目安ですので、調味料は数回に分けて 好みの味に加減します。

Photo_7   何とか 「鮎の甘露煮」 らしきものが出来上がりましたが、亡母の味にはほど遠いものでした。

     

    

      甘露煮の香り豊かに年明けぬ

     甘露煮や母に及ばぬお食積

     名にし負うお節に鮎の飴煮かな  

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2010年ウィーン・フィル・ニューイヤー・コンサート

Photo_5  新年の風物詩、恒例のウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤー・コンサートがウィーン楽友協会大ホールで華々しく開催、衛星中継で世界70ヵ国の人々が堪能しました。

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 会場大ホールには、今年も北イタリア・サンレモから3万本ものオレンジ色をメインとした花々が絢爛豪華に飾られ、黄金の大ホールを一層引き立てました。

 ニューイヤー・コンサートは、1939年に開催され70年の永い歴史を誇り、歴代の指揮者は公式には楽団員全員の投票によって決められるのだそうで、2002年には、小澤征爾が ズービン・メーター (イタリア・カラカラ浴場で、世紀の祭典 三大テノールのコンサートで指揮を執ったインド出身) に続きアジア人として、二人目の指揮を振った映像がよみがえってまいります。

 Photo_2 今年は、フランスの ジョルジュ・プレートルさんです。

ニューイヤー・コンサートの演目は 「ヨハン・シュトラウス一家」 の権威により、新年にふさわしい曲目が選び抜かれます。

 アンコールの 「美しき青きドナウ」 の冒頭が演奏され始めると、聴衆から拍手が起こり、一旦演奏が中断、指揮者・楽団員から新年の挨拶があり、再び演奏されるのも習わしとなっております。  挨拶はその年の指揮者により趣向は異なります。 02年の小澤征爾の時には、楽団員に縁のある様々の国の言葉でなさり、最後はご自身が中国生まれもあって 日本語での後 中国語でされた事が印象深く 今でも脳裏に焼き付いております。

 今年の演目も 喜歌劇「こうもり」序曲にはじまって、ワルツ・ポルカ・マズルカ・ギャロップなど盛り沢山で、3曲目のポルカ 「クラップフェンの森で」 のカッコウや小鳥のさえずりに ウィーンの森の情景まで ありありと思い描くことができました。

 15分の休憩時間には、各楽器の念入りな調整、練習風景などの映像や、今回のバレーに着用する衣装などの構想から制作に至るまでの裏話など、興味あふれる映像も画期的で、つぶさに見る事が出来たのもラッキーでした。

 Photo_3 ポルカ・マズルカ 「心と魂」    ワルツ 「朝の新聞」の演奏は、ウィーン美術史美術館より衛星中継で、数々の名画を背景に 素晴らしいバレーも見応えあるものでした。

 アンコールの 「美しき青きドナウ」 に至っては、緑あふれる大自然の中を、東Photo_4 欧・中欧8ヵ国を滔々と流れるドナウ川の流れを随所に見せ、かつて訪れた懐かしい風景が彷彿とよみがえってまいりました。

 

  なんと幸せな時間を過ごしているのでしょう!

 ポルカ 「狩」 の見せどころ、聴かせどころの銃声は、指揮者自身がマジックさながら、銃口から煙ならぬ花束が飛び出す、指揮者ジョルジュ・プレートル(フランス) 茶目っ気たっぷりのパフォーマンスでした。

 世界中の聴衆に何より待ち焦がれている曲が 「ラデツキー行進曲」 で、1980年頃から 指揮者が観客の手拍子に キューを出して、会場はいっそう盛り上がるのです。  これも習わしとなって、TVの前の私まで溶け込んでしまうのです。

 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 歴代最高齢85才の指揮者ジョルジュ・プレートルのエネルギーに満ち溢れた2010年のニューイヤー・コンサートでした。

 私にとって 贅沢で素晴らしい年の幕開けです。

     はつ春やウイーンのワルツ星に載り

     新春のポルカ・マズルカ千里より 

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