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今年も柚子のマーマレード

 Tizu2 静岡の母なる川 全長52キロの安倍川は、一気に駿河湾に注ぐ急流河川で日本一水質のきれいな川です。  その中流に 「郷島」 と云う地域があり、小高い丘に 「冷泉山・秘在寺」 があります。

 今から450年ほど前の天文年間に開山された 臨済宗・妙心寺派の 「冷泉山」 の山号は、本山裏山の中腹より 豊かな冷泉が湧き出ていることからの由来です。 この水を利用して、450年前より 「郷島和紙」 が産出されました。 また古くから寺子屋が開かれ 村人の文化向上の育成もなされ、茶畑に点在する俳人や村人の句碑が人目を惹きます。 人里離れた山狭の地に すばらしい 「心の道場」 があったとは、私は初めて知りました。

 文化の日に 寺前の薬師庵で健康祈願の法要や、「そらの道まつり」 があると云う事で すがすがしい秋日和 友人とゆっくり遊んでまいりました。

境内の朝市では、朝どりの野菜、立派な自然薯、炊きたてのムカゴや山菜の「おこわ」の湯気が立つ中、村人の活気ある笑顔に迎えられました。

 Photo 初物の「柚子」を見付けました。 ようやく色付いた摘み取ったばかりの柚子は、村の婦人部が開く朝市に ポリ袋に入れられて 新鮮な野菜に交じって売られておりました。  大まかに2個入りあり、3個入り有りで、1袋100円也。 町のスーパー(1個158円)では見られない新鮮で香り豊かな逸品ぞろいです。  10袋 〆て3キロの荷は、山峡の上り下りの道は老いの身には少々難儀でしたが、、、

 さぁ~! 恒例の 「柚子のマーマレード」 作りにに執りかかりましょう。

Photo_3

  ぬるま湯とブラシで柚子の表面をていねいに洗い、剥いた皮は一日水に晒してアク抜きをします。 種を抜いた果実は袋ごと使いますので 煮る段階まで冷蔵庫に保管して下さい。

  水を取り換えながら 充分に晒した皮Photo_4 は、マッチ棒ほどの千切りにし、更に水に放ちアク抜きをしてザルに上げます。

 皮と果実の分量を量って、鍋に移し ひたひたの水を加えて煮立つまでは強火、後は中火で1時間ほどくつくつと煮ます。焦げやすいので絶えず木ベラで、鍋底からかき混ぜながら煮ます。  目残しの種が浮き上がってきますので 丹念に取り除きます。

 これが結構面倒ですが大事な仕事です。

Photo_5  果実もすっかり溶けて、皮も透明にやわらかく煮あがりました。

先ほど量っておいた 煮る前の皮と果実の分量の150% (昨年より20%~30%甘さ控え目です) のグラニュー糖を加えて、更に焦げ付きに気を付けながら 木ベラで鍋底からかき回して、20分ほど中火で煮詰めて完成です。

柚子特有の食物繊維 ペクチン セルロースが多く、細胞をつなぐ役目があります。 とろりと照りのある美しい琥珀色の「柚子のマーマレード」 が出来上がりました。

 荒熱がとれたら 保存瓶に移します。

 Photo_6 寒い日には 熱~いユズ茶で、、、 トースト、紅茶、コーヒーに、ヨーグルトにも最適です。

「柚子が色付く頃、医者が青くなる」 と云われるように、柚子の効用は疲労回復、肩こり、筋肉痛の予防、ビタミンCやフラノボイドで 病気の原因となる活性酸素の消去、更には抗がん作用の働きまである優れものです。

    

      朝市の柚子ランダムに袋詰め

     柚子買ふてお薬師さまを詣でけり

     朝市の肩に重たき柚子三キロ

     ひとひらの刻み柚子のせ鍋料理

     柚子一片なべ焼きうどんの香をたたす

     カンツォーネ口ずさみつつ柚子刻む

     ジャム煮るや飽き無く掬ふユズの種

     ねんごろにフツフツ煮詰めユズのジャム

     柚子ジャムを煮詰めつ遠き子を偲び

     根詰めて一年分の柚子のジャム

 仏の教えに、料理を作る事 すなわち修行の道。

取り除いても、取り除いても浮き上がる種を 丹念に掬い取る面倒な作業も 修行の道かもしれません。

     

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コメント

ぽちさん
へ~ ゆずジャムいいですね。柚子の使い方としては、鍋料理の
香り付けか、ちらし寿司にまぜる位しか、思いつかなかったですみずですが、このように、沢山安く手に入ったときは、ジャムを作ってみるのもいいですね。確かにスーパーでは、1つでも高くて、買おうか止めようか躊躇してしまうことが、ありますから、安く手に入ったのはラッキーですね。
それにしても、ぽちさんの食生活は豊かです。
私も見習わなくっちゃ!
私のことも1つ、報告!昨日と一昨日二日かけて、10キロの渋柿を夫と二人で皮をむき、干し柿作りに挑戦しました。上手く出来ますかどうですか~?手作りをしている時って、何故か豊かな気分になるものですね。では、急に寒くなったので、インフルエンザには気をつけてくださいね。さようなら

投稿: みず | 2009年11月16日 (月) 11時03分

♪ みずさん
ご主人と 10キロの柿の皮むきの風景
絵になりますねぇ! 心温まります。
お正月には甘~い!アマ~イ!干し柿が
楽しみですね。
 
 それにしても、柚子は種が多く 始めに随分種抜きを
したつもりでも、掬ってもすくっても、小さな種が浮き上がって
きます。

 独り暮らしの退屈しのぎには良い修行と思う dog です。

投稿: みずさまへ ぽちより | 2009年11月16日 (月) 11時56分

ぽちさんの「柚子のマーマレード」は世界一おいしいマーマレードですが、こんなに苦労があってやっと出来上がるんですね!eye
今まで以上に感謝していただかなければ撥が当りますね!!!
教室にお持ちくださったマーマレードは、当日出勤していたスタッフのみんなで大喜びしていただいて帰りました。

大変なことも笑顔でさらっとやりとげるぽちさんの生き方がすてきですてきで それが柚子のマーマレードのおいしさにプラスしておいしさ増量になっています!lovely

投稿: ゆーこりん | 2009年11月16日 (月) 13時01分

ぽちさん 日ごとに寒さを感じるようになってきました。
静岡市にいながら、郷島の「冷泉山・秘在寺」のことは知りませんでした。一度行ってみたいと思います。
「柚子ジャム」ですか、いいですね。
でもとっても手がかかるのですね。
いくら時間があるからと言って、誰でも作れるものではないですね。
大雑把な私には無理かもしれません。
でもいつか挑戦してみようかなあ。
柚子の香りのように爽やかになりました。(o^-^o)

投稿: ひろ | 2009年11月16日 (月) 13時27分

♪ ゆーこりんさま
「ゆずのマーマレード」の作り方を文章で書くと
大げさになってしまいまいますね。
 後期高齢独り暮らしの dog には打って付けの
退屈しのぎかも知れません。

 それにしても「柚子」のすぐれた効用に喝采です。
   コメントありがとうございます。

投稿: ゆーこりんさまへ ぽちより | 2009年11月16日 (月) 13時28分

♪ ひろさん
「郷島」は梅ヶ島と共に葵区なんですよね。
葵区も随分広範囲で驚きです。
 実は私も 郷島の「秘在寺」の事は知りませんでした。
お寺が中心になって郷島全体が文化的に
まとまっているように dog は思いました。
 みなさんとても温かみのある笑顔でしたよ。
「むかごのおこわ」「山菜おこわ」も美味しかったです。

投稿: ひろさんへ ぽちより | 2009年11月16日 (月) 17時00分

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