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2009年10月

「ごみリサイクル展」にて

 「安全・安心  快適に暮らせる自然豊かな町」を目指して、どの都市でもイベントが華々しく開催されております。

 ふだん静かに暮らす私も、時には賑やかな街の空気に触れたくて 買い物がてら繁華街に出向きます。

Photo  一週間前のこと、市役所裏のスクエア・イベント広場に特設テントが張られ 「ごみリサイクル展」が開催されておりました。

 

 エコロジーな家庭用生ごみ処理の推進コーナーや、古新聞・牛乳パックが トイレットペーパーに交換できるコーナーなど 家族連れで大賑わいです。

 Photo_2 中でも 空きビンを再利用しての 「吹きガラス体験コーナー」 は一番の人気スポットらしく、老若男女小学生に至るまで 人垣ができるほどムンムンと熱気を帯びています。

 ガラス工房など近場では中々見ることも出来ないとあって、体験希望者が続出のようでした。

 Photo_5 再生ガラスによる細工品の展示コーナーには、アートな作品が展示され、これがリユースされた作品かと目を見張ります。 市のリサイクル事業協同組合の リユースガラス工房は、資源回収への理解と協力を得るために、分かりやすい実例として今回誰でも参加できるこの体験コーナーを特設したのだそうです。

 再利用の空きビンが、1200°の どろどろ状態に溶解されて、真っ赤に溶けたガラスが金属のパイプの先に巻き取られ、回転されながら息を吹き込まれ、様々なガラス器へと変身されていく様子を目の当たりにすれば、誰でも一度は体験したくなるのです。

 Photo_4 毎日各家庭からは、大量の空きビンが捨てられます。 市のリサイクル有効活用で工芸品作りへと、私たちは再認識したのでした。

     

     ガラス吹く少女の瞳秋澄みぬ

     (ガラスふくしょうじょのひとみあきすみぬ)

     もどかしくガラス吹く児や秋日和

     (もどかしくガラスふくこやあきびより)

     溶解炉真っ赤に燃えて冬隣り

     (ようかいろまっかにもえてふゆどなり)

  人垣を掻き分けて何とか収めた 少女が真剣に吹きガラスを体験している動画です。 初めて体験する少女の戸惑いと、インストラクターの優しい指導が印象的でした。

     亡き母の繋ぎつなぎの古毛糸

     (なきははのつなぎつなぎのふるげいと)

 何事もこんな暮らしであった明治生まれ、大正・昭和・平成を生き抜いた亡き母の気骨が偲ばれます。

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立山黒部アルペンルート「室堂」へ

 「おわら町流し」再演を堪能して 立山山麓温泉宿に着いたのは夜も更けた10時半頃でした。 壮大な大地から湧き出るミネラルを豊富に含んだ 「ナトリュウム炭酸水素塩泉」 の湯は、肌がつるつるする女性には嬉しい 「美人の湯」と云うことで 私たちは疲れた体をゆったりと温まり、12時前には深い眠りに着きました。

 翌朝は5時起床、6時朝食、7時出発。 少々の睡眠不足も何のその! 立山アルペンルートのコース、立山・剣岳の登山の拠点となっている室堂平へとバスに乗り込みました。

 昨夜の 「おわら」での天候は、予想よりも暖かく天気は上々、中天には半月が赤く輝いておりました。     嗚呼!それなのに、ここ山麓は朝から小雨模様です。  こんな事もあろうかと 思い思いの防寒具や雨具の出で立ちで二日目の旅が始まりました。

 立山駅からは、7分間のケーブルカーで急勾配を一気に美女平へ。 美女平からは高原バスに乗り換えて、標高977mの美女平から 2450mの立山室堂までの標高差 1500mを高原バスは50分かけて、くねくねと登ります。

車窓からの景色は曇り空ながら、秋色豊かな素晴らしい別世界です。

 途中、落差日本一の 「称名滝」が見えるポイントで、また、幹の周りが6m以上の 「立山杉」 の巨木の前でバスは しばらく停車して、乗客にじっくり見られるよう配慮もしてくれるのでした。

 Photo 鬱蒼と茂る立山杉や、ブナの原生林を縫って、やがて樹木らしい木々の姿は途絶え、常緑低木の 「這い松」の深緑色が見え始めるころになると、標高2450mの室堂駅に到着です。

 温暖な地方の私たちは、出発の日まで一体どんな服装でよいのやら、あれこれ迷いもしましたが、とにかく雨具と寒さ対策に着ぶくれての出で立ちとなりました。

 Photo_2 あいにく朝から霧雨模様の天候に浮かぬ顔の私たちでしたが、気温摂氏16度(下界の気温摂氏26度)、心配していた雨も上がり、約5万年前の立山噴火によって形成された溶岩台地は、室堂目指しての散策で楽しみました。

 日本最古の 「室堂」は、美女平の 「タテヤマスギ」が使われ、現存するものとしては、日本一古い山小屋と云うことで国の重要文化財に指定されております。  加賀藩により16世紀に建てられ 元々は修験者のお堂だったとか、、

Photo_3 この画像建物の一番手前が 最古の「室堂」です。

 私たちは神妙な顔で、古代立山杉の柾目に触れ 往時を偲びました。

ここを訪れた誰もが積んだのでしょう、私たちもケルンに小石をひとつづつ積みPhoto_4 重ね 祈りを捧げました。

     

    

          

     立山の溶岩のモザイク草紅葉

     (たてやまのラバのモザイクくさもみじ)

     杉巨木老いの一徹天高し

     (すぎきょぼくおいのいってつてんたかし)

     室堂の杉の柾目の凄まじき

     (むろどうのすぎのまさめのすさまじき)

     身に沁むやケルンに小石ひとつ積み

     (みにしむやケルンにこいしひとつつみ)

 動画初心の私は、室堂平ではパノラマロードの中心に立ってカメラを構え、私自身がぐるりと360度一回りして、秋の立山連山を収めました。

デジカメが捉えた凄まじいほどの風の音の割には静かで、雨も上がったことはラッキーでした。

Photo_2

あれから3週間絶った今日 「冬のよそおいを始めた立山連峰」の便りも届きました。

 

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世界遺産五箇山合掌造り見学

 今回の旅のパンフレットの表題は、【飛騨トンネルで五箇山と標高2450メートル! 雲上の大紅葉・室堂へ!  第12回越中八尾 「月見のおわら」】 と、盛り沢山の旅行案内です。

 前回ブログの 「おわら」町流し観賞 への途中、世界遺産五箇山合掌造りの見学で先人の跡を辿りました。

 岐阜県飛騨市河合町と 大野郡白川村をつなぐ東海北陸自動車道の全長10.710m 関越トンネルに次ぐ日本国内第2位 (世界第12位) の長いトンネルを抜けて、いよいよ旅の始めの観光地、世界遺産合掌造り集落五箇山・菅沼集落に着きました。

 てくてくと、長い隧道を抜ければ 山ふところに抱かれた合掌造り集落周辺の秋の草花が 光り輝き咲き乱れ 私たちを迎えてくれました。

 Photo  集落の全域、4,4haが重要伝統的建造物保存地区です。

菅沼合掌集落は、人々が普段のままの生活を営んでいる集落でもあります。

 戸数8戸 合掌造り9棟 その他土蔵や社が江戸時代に造られたままの姿が見られますが、今後このような集落は新たに造られよう筈はありません。

 合掌造り家屋と 山村の原風景が世界的に評価され、貴重な文化遺産として、相倉集落、白川郷集落と共に世界遺産として 1995年(平成7年) 登録されました。

 昭和初期に、ドイツの世界的建築学者 ブルノー・タウト が惜しみない賞賛を贈ったと云われます。 昔の人の知恵と技が生かされた世界に誇れる独特の建造物なのです。

 建物の外観や、地形も変えられず、建物の外観を損ねることのないよう、車の保管は地下に、電線・上下水道・ケーブルテレビ線などのライフラインもすべてPhoto_3 地下に埋蔵されていると云うことです。

  秋もたけなわ どの家の周りにも今を盛りに秋の草花が咲き乱れ、そこはかとなく花野の香りが漂ってまいります。

 

  隧道を抜ければコスモス明かりかな

  (ずいどうをぬければコスモスあかりかな)

  赤のまま合掌造りの小商い

  (あかまんまがっしょうづくりのこあきない)

  合掌の家ごとに揺れる秋桜

  (がっしょうのやごとにゆれるあきざくら)

 2 集落に住む人たちは、生活をする上に様々な制約を受けながら、平成の世も普段通りの生活を営み、後世にこの集落と合掌造りを守って居られます。

 私たちは旅人として、ここに住む人々のご苦労と 旅人に寄せる温かな面差しを受けながら旅を続けました。

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「月見のおわら」 バスツアー

 9月27日 5輪のマークならぬ 「五色の人形が手をつなぎ踊る」シンボルマークの旅行社の特別企画バスツアーで、時ならぬ越中八尾の 「おわら風の盆町流し」観賞の旅を楽しみました。

 9月も末の 「おわら風の盆」 と聞いて、いぶかしげに参加したのですが、これがまぁ! なんと、本番さながらの 「おわら風の盆」 の再現の旅だったのです。

 今回で12回目の企画だった事を初めて知りました。

 二百十日の初秋の風が吹く頃、越中八尾はおわら風の盆の幕開けを迎え、毎年9月1日から3日にかけて行われる 「おわら風の盆」 は、多くの人を魅了して止みません。

Photo_2  飛騨の山々が茜色に染まり、辺りが薄暗くなるころ、細長く広がる坂に 肩を寄せ合うような家並の路地にはボンボリが灯されます。 こんな風情に気もそぞろ、 一気に坂道を登ります。

 

 編笠の間から僅かに顔を覗かせ、優美で幻想的な男女の踊りは、それぞれPhoto_3 の町の伝統と個性を、おわら節特有のゆったりとした三味線、太鼓、胡弓のハーモニーを奏で、それに合わせて 「豊年踊り」 「男踊り」 「女踊り」を披露しながら歌い踊り歩きます。

 今年も9月1日から三日間、細長く広がる坂の町 八尾に全国から三十万人もの観光客が 「越中八尾おわら風の盆」 に酔いしれたと云うことです。

  二十年ほど前、私もこヽ八尾を訪れましたが、人の波に押され満足な観賞も出来ず、残念な思いをいたしました。

 Photo_5 今回の旅行社の企画は、9月26日・27日の二日間で、私たちの参加は27日でした。 当日は全国から60台余りの大型観光バスが 大駐車場をびっしりと埋め尽くし、2700人が三時間余りの本番さながらの 「おわら」の町流しを堪能いたしました。

    

          青山河うすうす暮れて風の盆

     闇に緋色のぼんぼり連ね風の盆

     秋の灯やおわらに染めて旅人の瞳

                   (たびとのめ)

     嫋嫋と胡弓地を這ふ風の盆

     胡弓むせぶ風の吐息か風の盆

     編み笠に人目を忍び風の盆

     編み笠の面輪偲びて風の盆

     農耕を踊るおわらの黒はっぴ

     男踊りの仕草に稲の香匂ひけり

     風の盆指の先までひるがへし

     魂をおどりにのせて風の盆

 闇に橙色のボンボリの灯が浮かび上がる頃ともなれば、「おわら町流しマップ」 を手に、上新町通りや、諏訪町通りへと、各ゾーンを移動しながら、遠くから幽かに流れてくる もの哀しいまでの胡弓の音に耳を傾け、幻想的な男女の踊りで誰もが 「おわら」 に酔いしれるのです。

 動画初心者の私も 「町流し」 の模様を夢中で収めることができました。

それぞれの町の伝統や個性的な情緒をお楽しみ下さい。

旅行社の粋なお取り計らいで、「おわら」 をゆったりと観賞できたことは、思いがけない幸運なことでした。

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