« 2009年1月 | トップページ | 2009年3月 »

2009年2月

女性に囲まれた人生だった!

 パヴァロッティは、インタビューで私生活の事を聞かれるときなど、たとえ不愉快な気分にさせられるものでも、大勢の視聴者を前にするとノーコメントで通すわけにもいかず、そんな場合はさりげなく冗談で応じたそうです。

 秘書が若くて魅力的な女性ばかりというのもよく云われたようですが、確かに女性に囲まれるのがお好きだったようです。 子供時代から周囲は女性ばかりで、子供時代に住んでいたアパートには16家族が住んで、小さい男の子と云えば彼一人、どの家庭も男性は昼間は仕事に出かけて留守。当然女性たちからチヤホヤされ、少年の頃からハーレム王の気分で素晴らしい生活に慣れてしまった。 と述懐しています。

 あらゆる事に関して、女性たちの恩恵をこうむった人生を送ったようです。

 Photo 彼が女性たちに囲まれるのがお好きな理由のひとつに、女性は一般的に男性よりも鋭い感受性に恵まれ、オペラ歌手にとっては大切な要素なのだそうです。  重圧にさらされる演奏家にとって、女性は理解が早く、こちらの気持ちを察してくれる。しかも保護してくれる。 これは自分が男だからわかる行き過ぎるくらいの母性本能で包み込んでくれるのだそうです。  なるほど! 幼い頃から女性に囲まれたハーレム王らしい見解ですね。

 日本の男性にとっては、なんとも羨ましいパヴァロッティの人生です!

 Photo_2 1978年生誕地モデナの郊外にご両親用、妹さん家族用、奥さんの妹家族用、それに彼の家族用の4つのアパートメントを建て、それぞれの領域は分かれ、各家族は独立した生活を営むという一族が寄り集まった小さな村のようだったそうです。

 アマチュアのテノール歌手でもあったパン職人の父親、楽天的でおおらかな母親、ご両親のよいDNAとよき理解を受け、事業家でもあるしっかりものの奥さんや、美しい三人のお嬢さんに囲まれ、世界的なオペラ歌手に君臨していくのでした。  パン職人の父親は、大変な心配症でいつもクヨクヨしていたようですが、ルチアーノに優るほどの美声がパヴァロッティの音楽の目を開かせたようです。 そんな父を元気付けるルチアーノの佳き理解者でもある肝っ玉かあさん。  

彼の歌う 「マンマ」 (母さん)

 ♪ 母さん 僕はとっても幸せだ!   

     だって母さんのもとへかえるのだもの 

       僕の歌は母さんにこう云いたいのさ  

         僕にとって こんな素敵な日は無いって

   母さん 僕はとっても幸せなんだよ  

     母さんにだけ僕の歌は届くんだ

       母さんは命だ!

         だから僕が生きるために母さんを

                     離さない!   ♪

母親冥利に尽きますね!  ジーンときてしまいます。

Photo_3 (画像は今から30年ほど前の 上はご両親 、 中は奥さんと、  下左は妹さんと、 下右はご自慢の美しい三人のお嬢さんと)

 1996年6月に刊行された 「パヴァロッティ マイ・ワールド」 (著者ルチアーノ・パヴァロッティ&ウィリアム・ライト 監修白埼容子 小学館発行) を読み進むうちに、オペラ歌手としての底知れぬ素晴らしいパヴァロッティを敬愛している私は、彼のおおらかで心優しい性格は、女性に囲まれた微笑ましい家族愛から生まれたものだと、今更ながら家族を大切に思うイタリアの国民性を羨ましく思うのでした。

     テノールの囁く春暁の夢ゆたか

     (テノールのささやくしゅんぎょうのゆめゆたか)

     ミモザ明かりの窓より聴こゆカンツォーネ

     (ミモザあかりのまどよりきこゆカンツォーネ)

     テナー眩し草の庵も春萌す

     (テナーまぶしくさのいほりもはるきざす)

| | コメント (4) | トラックバック (0)

パヴァロッティの健啖ぶり

 パヴァロッティの健啖ぶりは まだまだ止まるところを知りません。

公演旅行に世界中を飛び回っていた当時、演奏旅行に出るたびにお抱えのコックをはじめ、好物のパスタやワインまで飛行機に積みこんで現地まで運んだことは有名な話です。

ご自身の著書 「パヴァロッティ マイ・ワールド」 によれば、、、

 Cimg0191 中国に公演旅行の時には、当地の食糧事情が心配で、ジャンボ機に二人の専用コックに 1500本のミネラルウォーター、パルメザンチーズ、生ハム、新鮮な野菜からフルーツなど ありとあらゆる食材に加え、携帯用レンジにオーヴン、冷蔵庫にいたるまで 「イタリアの一つの町一週間分の食糧」 と噂されるほどを積み込んで中国入りしたそうです。  箱詰めのメロンなどは冷蔵庫が小さすぎてほとんどを腐らせてしまったとか、、、。

 パヴァロッティはどこの国へ行こうと、「イタリア料理が一番!」 だと信じている根っからのイタリア人なのですね。 それに食欲と見事な食べっぷりは想像を絶します。

 彼の自叙伝の中で、

 Photoダイアナ妃と同席したディナー・パーティでは、各自好みの料理をオーダーしました。隣席のダイアナ妃の注文は、小エビのあぶり焼きで見栄えがしたのです。彼は最初遠慮勝ちに 「妃殿下、おいしそうな小エビですね」と。 ダイアナ妃は 「えヽ」 とにっこり。 ほんとうに美味しいんだろうなぁ。 と少ししてまた話しかけ、それにも妃殿下は口元をほころばせ嬉しそうにうなづきました。 彼は我慢に耐えきれず意を決して、はっきりと! 「お分かりいただけなかったようなので、はっきりとお願いします。その小エビを一ついただけないでしょうか?」

妃殿下はとてもうろたえ、申し訳なさそうな顔になって、「ごめんなさい、気づかなくて、、、」 と仰ったそうです。  

    やりますねぇ!  さすが!  大物!

 パヴァロッティにはこんな茶目っ気もあるのです。 

いかにもイタリア人らしい機知に富んだおおらかさも 人気の一つかも知れませんね

私もこの齢にもなれば、こんな微笑ましいエピソードにうつヽを抜かしても良いのですよね!

     茶柱のゆるりとまわり寒の明け

     (ちゃばしらのゆるりとまわりかんのあけ)

     春立ちぬ世相に疎き齢かな

     (はるたちぬせそうにうときよわいかな)

     春愁や口寂しくてチョコレート

     (しゅんしゅうやくちざみしくてチョコレート)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

奥さんにも秘密だったんですって!

 最近のオペラ歌手はみんな恰好良いほどほっそりして美しいのは、テレビ中継やレーザーディスクが普及したおかげで、アップに耐えられる体型をめざし、歌手たちもみんなダイエットに専念しているからと云われています。

そう云えば一昨年 母校の同窓会が招聘したときの、佐藤しのぶさんのなんと美しかったこと!  コスチュームの華やかさもさることながら、少女のころの夢の世界、さながらフランス人形のようでした。

 血を吐いて死んでゆく娼婦や、貧しいお針子が主人公の 「椿姫」や「ボエーム」 のヴィオレッタやミミも、歌い手が太っていたのがひとつの原因で、大失敗に終わってしまったと云う事実もあったとか。 石戸谷結子さんの著書にあります。 1996年刊行のこの著書の中で、「体重」で思い浮かぶのが、女性では複雑な編み込みヘヤースタイルの ジェーシ-・ノーマン。 男性では私の敬愛する ルチアーノ・パヴァロッティだそうです。

 シェーシー・ノーマンは飛行機のトイレは使用できないので、専用のトイレを準備したようですが、1996年7月 アトランタオリンピック開会式では、ダイエットして、スタジオの高台で誇らしげに開会の祝歌を歌ったと伝えられています。

2002  ところで、わがルチアーノ・パヴァロッティは如何ばかりかと、気懸りです。

 ストレスがたまると、故郷モデナ産のランブルスコ赤ワイン(日本でも売っている発泡性の甘い赤ワイン)と、ジャンクフードをもくもくと食べ続け、太りすぎのために医者からダイエットを命じられ、時にはその為に入院することもあったそうでした。

「本当の体重は妻にもナイショ!」 だそうで、推定では150kg~200kg、年齢の3倍とか、さまざまな憶測が乱れ飛んだのでした。

体重が規定よりオーバーすると膝にくるらしく、その度に舞台をキャンセルしなくてはならないほどで、ダイエットには真剣に取り組んだようです。

演奏旅行にはお抱えの料理人を伴って厳しいダイエットに励み、いちどに30~40kgもダウンさせて 「ダイエットの本を書くのだ!」 と開き直ったとか。

2  ’96年6月29日、三大テノール公演が日本の国立競技場で開催された時の、パヴァロッティの素顔の食生活極秘情報の事は、私の心情としては伏せておきたいところです。、、、が、こころを鬼にして告白(酷薄過ぎます!) しましょう。  実は、「楽屋に必ず届けるように、、」という特別オーダーがホテルにあったのは、,,  意外や意外!

「大きなボールにいっぱいの白いご飯」 だったそうです。

    ヒャー!

 マエストロの噂話にかじかむこころ解け

 (マエストロのそんわにかじかむこころとけ)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2009年1月 | トップページ | 2009年3月 »