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金木犀を訪ねて

 今年の夏も ご多分に洩れず 大変な暑さで外出もままならず、夏安吾のごとく、家に籠る日が多かったように思います。

それにしても、秋の訪れは意外に早く、お彼岸前から肌寒いほどの急変に驚く日もあり、覚悟していた厳しい残暑も さほどに感じることも無く、秋が ストン! とやって来ました。

 毎年のように、十月に入ると何故かそわそわするのは、そこはかとなく金木犀の香りが漂い始めるからなのです。 鮭が間違いなく生まれた川に戻って来るのは、生まれた川の匂いによる説があるように、私の こよなく求める木犀の香りは、私が生まれ落ちた時、きっと漂っていたからでしょうか?

 若い頃は香りに合わせて、随分遠いところまで足を運んだものでした。 

 昭和41年に静岡県の木として、この地方では至る所に金木犀がみられます。ふだんは地味な樹木なので、気が付きませんが、十月の声を聞く頃、まだ淡い鴇色の蕾のころから、なんとも云えない良い匂いが漂ってきます。 静岡の温暖な気候風土に合い管理も容易で、庭木としても縁起が良いと云われます。

 昭和9年 国の天然記念物に指定された三島大社の 「金・銀一体」の木犀は、1200年以上の御神木です。 随分御無沙汰しておりますが、今もご健在と存じます。

 10月9日 静岡県立美術館への遊歩道に又々行ってきました。 電車を降りて、なだらかな坂道を行くほどに、木犀の香りが漂い始め、逸る気持ちが抑えきれません。

A  さながら、バッキンガム宮殿衛兵の帽子が整列したように、こんもりと丸く剪定された金木犀がずらりと植えられております。 

さすが静岡県の樹木として 芸術の秋の来館者をお迎えしているのでしょうか?  ほつほつと咲き、行儀よく並んだ金木犀の並木をパソコンで描いてみました。

     木犀の風の行方に美術館

Photo  美術館前庭の林の中ほどに、森の精のような金木犀の巨樹がありますが、身震いするほどそれは見事です。

 木の下に佇み、うっとりと我を忘れるひと時でした。

     木犀の香にうつし世を忘れをり

A_2  

     コンサートへいざなふ暮色金木犀

 パソコンで描いた金木犀の花ですが、それなりに見えますか?

今日のブログの彩りに添えてみました。

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フォト俳句」カテゴリの記事

コメント

ぽちさんこんにちは!
今週はぽちさんにお会いできなくて寂しい週ですが、ブログでこうしてぽちさんのお話が伺えたり、ますます腕を上げられた作品を拝見できて、ラッキーです!

私も金木犀の香りが大好きです。ぽちさんが教えてくださった巨木のことは知りませんでした。本当 すごい!森の精に見えてきました。

投稿: ゆーこりん | 2008年10月16日 (木) 21時54分

♪ ゆ~こりんさま
 近年は振替休日で月曜休日が多いので寂しいですね。
静岡県の樹木、さすがに県立美術館へのプロムナードには金木犀が多く、ほんの僅かな限定期間です。 金木犀が散ると秋は深まるばかりです。
来週お会いするのが楽しみです。 dog

投稿: ゆ~こりんさまへぽちより | 2008年10月17日 (金) 08時56分

  ぽち様
 昨16日の夕方二人の孫に芝生公園で自転車で遊びたいのでとせがまれ,金木犀の立ち並ぶ夕闇迫る県立美術館の遊歩道を散策,残念ながら花は殆ど終わっていました.そろそろ顔の判別が判らなくなる時間帯でしたが散歩する友人二人に会ったのは驚きでした.この後,秋が深まると県立大学前の道の欅の紅葉が見事です.  
  

投稿:   ライムライト | 2008年10月17日 (金) 16時59分

♪ ライムライトさま
あぁ 金木犀はすでに散ってしまいましたか!
秋の陽は釣瓶落としのように、この花香もはかないものですね。 朝晩の冷え込み、日中との温度差 どうぞご自愛ください。 ぽち dog

投稿: ライムライトさま | 2008年10月17日 (金) 17時38分

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