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2008年8月

北京オリンピックと「大地の子」

Photo  国の威信と巨額の資金をかけ、これでもか、これでもか!と、大規模な北京オリンピック開催の映像を目にして、山崎豊子著 「大地の子」 に描かれた、当時の、情報閉鎖国家の中国での7年8ヶ月もの並々ならぬ取材の模様を、克明に描かれた 山崎豊子著 「大地の子と私」 を興味深く何度も読み返し、この十数年のギャップを禁じ得ることができませんでした。

 ご自身が、自国の官僚主義に敗れ散っていった、胡耀邦中国共産党総書記の肝入りで、厳しい壁にはばまれ、幾多の抗議を受けながら、当時外国人としては初めて現地実地の取材に基づいた 「大地の子」 の著者の述懐が綴られております。

 取材の一つに、当時の刑務所での事、囚人用のベッドシーツが、山崎豊子さんの宿舎の北京飯店よりもきれいなシーツが、ずら~っと敷いてあったり、囚人の食卓にはたっぷりの豚肉が、、、 そして、清潔そうな浴室の配管部分にうっかり手が触れた途端、べったりとペンキがついてしまったり等々、すべてが取材見学のために、急きょしつらえた事が書かれております。

 「大地の子」 は小説でありながら、明らかにされにくい日中の歴史が血の滲む思いの取材に基づいた作品です。

    「大地の子」 読破に悲涙夜半の秋

Photo_2  「大地の子」 の構想が生まれ、中国取材の壁は高く険しくも、当時の中国共産党総書記・胡耀邦さんは、「中国を美しく書いてくれなくてもよい、中国の欠点も暗い影も、それが事実であれば 」とおっしゃり、未開放地区のホームステイの許可さえいただき、

小説の主人公 「陸一心」 が、死に瀕する妹あつ子とやっとの思いで再会する場面も、想像を絶するほどの貧農生活の実態や、宝山製鉄所の完工に至るまでの日本と中国の現実を容赦なく書いた 「大地の子」 を刊行して十数年の間に、中国の発展は目覚ましいものがあります。

 折もおり、8月17日 TV NHKスペシャルで、日中戦争での関東軍の暴走を 「阿片(アヘン)」が支えていたと云う知られざる戦争の実態が放映されました。

 そして昨日8月30日 「毒入りギョウザ事件」 も中国側の仕業という解決に向けて大きな前進が見られたとのニュースも飛び込みました。

 「それが事実であれば、有りのまヽを書いて欲しい」 とおっしゃった 胡耀邦さんの言葉を重く信じて止みません。

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子供の眼 難問奇問明解

 NHKラジオで恒例の 「夏休みこども科学電話相談」 が放送されています。

子供たちの活発な難問奇問に、担当諸先生の懇切丁寧な解答も、私のような年齢になっても 「なるほど!」 と頷くことしきりで、私は自己流ながら好きな編み物を楽しみながら聞いております。

Knit  目数のゲージもとって、この先どんなふうに編み進めましょうか?  解説書も無い自己流のいい加減さが私流で、試行錯誤を楽しみながら、老いの退屈しのぎと、ボケ防止対策の一つにせっせと編み棒を操っております。

 ラジオの 「こども科学電話相談」 での大人には想像だにしない質問に

  「眼は二つあるのに、一つに見えるのは何故ですか?」

小学二年生の女の子の疑問には本当にびっくりしました。

 無垢な、子供の素朴と云うか、思いも付かない質問に、さすがの担当先生もさぞ驚かれたことでしょうが、すかさず 「眼で見たものを先ず脳で整理して一つに見えるのです」と、まさかの質問に小学二年生に分かりやすい言葉づかいで、丁寧に答えておられました。 

 視覚と脳のメカニズムの解説は、子供のみならず、大人にも簡単で明瞭な回答ぶりに、私までも納得しながら編み物に余念がありません。

    奇問明解ラジオ聞き入りレース編む

Summer_sweater2  レース糸による 「透かし編みセーター」 が完成しました。

新涼に間に合わせて、セピア色です。

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夾竹桃

 今年厳冬期から始まった水道管の交換や、ガス管の補修工事などで、道路を掘ったり返したりの表通りの作業が、炎天のもとやっと完了しました。

ブロックのモザイク模様も美しい歩道も整って、バス停留所の周辺もすっきりしました。 、、、が、すっきりしすぎて何やら物足りない感じがするのです。

 それもその筈! バスを待つ炎天下に佇む乗客にとって、オアシスのような日陰を与えてくれた夾竹桃が、道路の掘り返し作業が終了した時点で無情にも取り払われて、一本の街路灯にその場を奪われておりました。

 それまで私は正直言って夾竹桃はあまり好きではありませんでした。

洋の東西には夾竹桃の毒性にまつわる伝説や、実際に日本でも西南の役で、官軍の兵士たちが夾竹桃の茎を箸代りに使って死者を出すほどの中毒をおこしたと云うことを耳にしていたからでした。

 「美しいバラには棘がある」 どころか、夾竹桃が夏の青空を美しく彩る花とは裏腹に、有毒な樹木である事は学校の教育でも聞かされた事はありませんでした。

    排ガスの空へ夾竹桃の紅壮ん

Kyotikuto    透き通るようなデリケートな可愛らしい桃の花に似た夾竹桃も、花は強烈な夏の日差しを存分に浴びて衰えることを知りません。

 インドが原産で、中国を経て江戸時代中期に伝来し、乾燥や大気汚染に強いため道路沿いの並木や、公園、校庭などに植えられておりますが、くれぐれもご注意を!!

 広島原爆投下後、焼け野原に最初に咲いたのが夾竹桃でした。

力強い樹木、美しい花にも猛毒が潜んでいようとは、、、

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ほしいまヽ

 立秋とは名のみ、温度計は軒並うなぎのぼり とは毎夏のことですが、亜熱帯高気圧をまともに受け入れざるをいない日本列島の今年の夏の猛暑は格別です。

会う人ごとに 「今年の夏は格別ね!!」 が合言葉の、うんざりする暑さに交わすこの挨拶は一体いつまで続くのでしょうか?

 おまけに、ここ数日、一天にわかに掻き曇り、容赦なく打ち鳴らす 「はたた神様」の轟かせている太鼓と、驟雨に怯えて私はひたすら部屋に籠ります。

 エコ対策が叫ばれている折と、健康を考慮して冷房はごく微量におさえ、やっと手に入れたCD Mijares の歌声にしびれ、元気を呼び戻しているのです。

    冷房もほどよき樂もほしいまヽ

Cd  スペイン語の詩の意味はほとんど解りませんが、全身全霊をかけてのキレのある歌唱ぶりに、年甲斐もなくすっかりはまってしまいました。 インターネットでの動画も、食い入るばかりに独り占めです。

 最近パソコン教室で得たインターネットのフリーで楽しめるクラシック音楽の数々に、耳を傾けながらレース編みに興じ、独り至福の刻を享受できる幸せを感謝しております。

 やっぱり 「パソコンは老いを知らない!!」

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青瓜の「いい加減漬け」

 近郊で採れた新鮮な野菜の引き売りが、 近頃めっきり少なくなりました。 

産地偽装、海外からの輸入、農薬問題等々直接口にする野菜など地産地消が叫ばれている昨今です。

 私の住む家の前に、週2~3回ほど朝採りのシャキシャキとした野菜をリヤカーで売り歩く菅笠のおばさんの姿が見られます。

 四季折々の自慢の野菜たちは、どれもこれも新鮮で野菜本来の味が何とも嬉しく、リヤカーを引く音に、小銭入れを握りしめ、そわそわと待つのです。

Kurouri

 ちょうど今頃は、竹かごいっぱいに 「青瓜」 も積まれてくるのです。

「青うり」は胡瓜の変種で、白うりに比べやわらかで瑞々しく、まくわ瓜とも付かず、甘味が無く果物としては向かないので私好みの漬物にして、かれこれ十年ほど前から楽しんでおります。

   香のもの独りが泰し瓜を剥く

 独り暮らしの気安さから、自分流の大ざっぱな漬け方ですが、夏の食卓には欠かせないほどすっかり定番となりました。

Tukemono  青うり2個は、ピーラーで薄く皮を剥き、縦割りにしスプーンで種を取り除きます。 1cm幅の半月状に切ってポリ袋に千切りのだし昆布適宜と、市販のポン酢をガバガバッと入れ、( こヽが大ざっぱでいい加減なのです ) 隠し味として「トレハロース」大匙1杯を加えるのが私流なのです。

ポリ袋の空気を抜き冷蔵庫で半日もすればいただけますし、4~5日は昆布だしと、微かな甘味のあるポン酢の冷たい漬物が楽しめるのです。

こんないい加減な漬け方でも良い加減の味に調うのです。

 「トレハロース」は最近よく使われている天然の糖質で、瓜のシャキシャキ感も爽やかで、酢との相乗効果が骨密度に効果的とか、、、も小耳にしました。

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