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2000年の老桜

 4月5日、NHKラジオ3時台の関西土曜ホットタイムで、「山梨県武川村 山高 実相寺の神代桜も、衰えはしたものゝ樹木医の懸命の介護の許で、今年も見事に満開となりました!」 と云う放送に思わず  

 「わぁー 凄い! あの桜が今年も見事な満開に、、、!!」

 思えば22年前のこと、Aさんのグループに誘っていただいて、山梨県武川村の小高い山高地にある 「実相寺」 の日本で最も古いと云われる 「神代桜」 のお花見に行った事を昨日の事のように思い出しました。

1305  日本三大桜 (国指定天然記念物 岐阜県根尾谷の 「淡墨桜」、福島県三春町の 「三春滝桜」、山梨県武川村山高の 「神代桜」 ) の一つであるこの桜は、日本武尊が、東夷政定の折りにこの地で、記念に植えられたと伝えられていますから、すでに 2000有余年の大樹です。

 「神代桜」 は、根元の周囲・樹高が13メートルを超え、枝張りも堂々と30メートル余りに及び、瘤だらけの太い枝は、コンクリートの支柱にしっかりと支えられ、根元にぽっかりと空いた大きな虚は、大人一人が楽に宿れるほどの洞穴を備えております。

 大正11年に国定天然記念物に指定され、昭和に入り暴風雨に遭遇して主幹が折れ、やがて根元から 蘖 (ひこばえ)が四方八方に伸び、天空に聳え、一本の木がまるで森のように繁り、老巨木の姿は決して老醜では無く、むしろ神韻縹渺としてこんにち更に堂々と咲き誇っております。

 この一本の大樹に、花を求めて春を謳歌し、惜春を覚えた昔の人々の面影が偲ばれます。  この辺りの土中には、幾世代にも亘る先祖のこぼした花見の酒や、賑わいが染み込んでいる事でしょう。

 陽に輝くように、甍にゆさゆさと影を投げかけて、小指の先ほどに膨らみ始めた日面の蕾は、瞬きするうちに開花を急いでいるのがはっきりと見て取れます。

    少女らが瞬くたびに木の芽ふえ    林 翔

 こんな句がピッタリするほど、幹も枝も栄えて、神の座を取って代わって春の恵みを施す場所となっているのです。

 峰々の鋭く光る雪嶺を背景に、青春を取り戻した小鳥たちのさえずりで、里はすっかり春の色です。

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コメント

ぽち様へ
実相寺のホームページで写真拝見致しました.「神代桜」見事ですね,身延山のしだれ桜の子桜の在るのに驚きました.
今年桜見物に行かれましたか?私は3月30日に仲間と県立美術館裏の丘へ出掛けました.毎年3月末の土,日に出掛ける事と決めておりますが今年は満開が早かったので素晴しい花見が出来ました.富士宮の大石寺の桜も見事ですよ.唯,桜見物は花見の時期が短いのが難ですね.これから暫くは花の季節,楽しみですね.

投稿: ライムライト | 2008年4月10日 (木) 20時26分

♪ ライムライトさま
2000有余年の桜大樹、素晴らしいですね!
今年のお花見は、残念ながら体調不良で、中々その気になれず、せめて 「神代桜」を思い出しHPの画像で楽しみました。

 当時、神代桜と共に身延山久遠寺の爛漫と咲き誇る
しだれ桜も楽しみましたが、神秘的でこの世のものとは思えないほど妖艶な桜でした。 dog

投稿: ぽち→ライムライトさんへ | 2008年4月11日 (金) 09時40分

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