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母を読む 自選自解 (一)

 ○ 母健やかに

 平成17年9月17日 97歳で母は旅立ちました。

娘の私が言うのもなんですが、質実剛健、辛抱強くもの静かな、まさに明治気質の母でした。

 「勿体無い」を実践して人生を全うし、そんな母に育てられた事を今更ながら有難いと思います。

 早くに夫を亡くした私は、四十数年来スープの冷めない実家の近くに住んでいたものゝ、実家には出来るだけ付かず離れずの関係を保っておりました。 

周囲の人たちからは、三姉妹の中でも私が一番母に似ているとよく言われたものでした。 

平成11年88歳の母は、実家の長男夫婦、孫夫婦と三人のひ孫に囲まれ、賑やかで恵まれた暮らしぶりに、嫁いだ私にとっても心休まる存在でした。

  おせち料理のレシピも母は順序よく、こまごまとノートに書き込み、年末には生き生きとした母のエプロン姿がありました。

母亡き今は実家では、母の書き残したレシピを頼りに、二代目三代目の嫁同士のおせち料理作りの笑い声が絶えません。

       花石蕗や寺領歩けば母に似る

       小春日や母の小さき肩を揉み

       障子貼る手さばき母に至らざり

       にこやかに秋の遍路へ母発てり

       朝寒く夜寒く旅の母思ふ

       目を細め老母はひ孫の毛糸編む

       老母を要に実家の年用意

       いつまでも母を頼りの節料理

       老母を囲み賀客の笑ひ声

       福寿草来世も母の娘とならん

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俳句」カテゴリの記事

コメント

お母様のレシピが今も笑顔とともに受け継がれているのですね・・・いいお話です。
お母様を詠んだ歌 さらに続きも楽しみにしております。

投稿: ゆーこりん | 2008年4月24日 (木) 10時21分

♪ ゆーこりんさま
多いきょうだいの中で、唯一母の晩年を共に過ごした
私は幸せでした。

 そんな母の晩年の事を残しておく責任から
拙い句遊びとなりました。 dog

投稿: ぽちより ゆーこりんさま | 2008年4月24日 (木) 10時47分

 ぽち様へ
 お母様にお会いし言葉を交したのは平成8年1月私の母が旅立つ2日前にお見舞いを頂いた時が最後でした。母のお仲間も殆どの方が旅立ってしまいました。きっと皆で集まって楽しい一時を過している事でしょう。
お母様やお仲間の方々のお姿が目に浮かびます。合掌                        
 その後体調は如何ですか?完全に治さないと再発の恐れがあるようです、無理せず養生して下さい。
                       ”目に青葉 山ほととぎす 初鰹”新緑の季節も間近,新緑の木立の中をさわやかな風を感じながら散策を楽しみたい!

投稿: ライムライトより | 2008年4月24日 (木) 15時21分

♪ ライムライトさま
 帯状疱疹の痛みのしつこさに呆れております。
、、が、鎮痛剤は無くても我慢できる程度です。
お気遣い有難うございます。 dog

投稿: ぽち | 2008年4月24日 (木) 16時34分

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