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ロシア世界遺産の旅 ~8~

 ○ 日本最初のイコン画家  山下りん

Yamasita_rin_26sai  江戸時代に日本にも伝わったロシア正教は、明治時代になると信者の数も増えました。 各地に建てられた教会の為に、300点以上もイコンを描いた女性が居たと云う事は、恥ずかしながら、このブログを書いている間に、NHK教育TV 「高校講座」 の番組で知ることとなりました。

 日本最初のイコン画家 「山下りん」 です。

(上の画像は26歳のころの りん)

 1857年 (安政4年) 山下りんは、今の茨城県北西部にある笠間市に、笠間藩主牧野家に仕える下級士族の娘として生を受けました。

16歳のりんは、絵の勉強のために家出を決行し、東京までの約100キロの道を鉄道も無い時代、徒歩で3日もかかったと云われましたが、郷里に連れ戻されてしまうのでした。 興味のあることは熱中すると他の事は忘れてしまう程の没頭ぶりで、翌年家人を説得して再度上京し、絵の修行に取り組んだのでした。

Haibisukas  1873年 (明治6年) 上京してからは、画家への道を模索し、良き師を求め、浮世絵 日本画へとさ迷い、良き師ではない 望も無いと判断すればさっさと次の師へと即実行し、常に絵に対する取り組は真剣そのものであったようです。

 1875年 西洋画の中丸精十郎に師事したりんに新しい世界が開けます。

 明治9年に新設された工業美術学校が、女子に対しても入学させる事を聞いて、 「学費も無いが、試験の様子が見たい」 と願書を提出し、合格してしまうのでした。 旧藩主に学費の援助を受け、生活費は当時上京して巡査をしていた兄に見てもらい、日本最初の女子美術生(6名)の一人となりました。

 美術学校時代、イタリア人に師事し、自分の求めていた遠近法や、論理影法などを描く喜びに充ち溢れ、乾いた土が水を吸うように学んでいきました。

                       ~つづく~

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コメント

ぽち様
イコン画家 山下りんさん
初めて知る画家 明治の初め画家を志し
日本最初の 女子美術生となられたと言う
何とも素晴らしい女性ですね。続きが楽しみです。

投稿: ふじ子 | 2007年12月10日 (月) 22時31分

 ♪ ふじ子さま
 明治初期にこんな素晴らしい女性が存在していたとは!! 描いた「イコン画」も傑作ですが、彼女の絵に対する信念も凄い!! ですね。
今は飛行機で10時間あればロシアの旅ができますが、23歳の女一人旅でのロシア留学が、これが凄いのです。お楽しみに!

投稿: ぽち | 2007年12月11日 (火) 09時36分

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