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作品集ー10

 馬鹿のひとつ覚えと云いましょうか、老々介護の窮地から逃れるようにロクロに向かう事に楽しみを見出して、我流の茶香炉を作陶する事に夢中になっていた私は、ある日、茶香炉から洩れる平型ローソクの火影が 壁に揺らぐ風情に魅せられて、はっと思い付くものがありました。

  次の夢は 「ランプシェードだ!!」

 陶芸教室を中途半端な状態で落ちこぼれ、陶友との交流もないまゝ、細々と我流に甘んじる日々を送っていた頃のことでした。

 Sokonuki いよいよランプシェードに挑戦!

 ロクロに 「かめ板」 (大物を挽き上げたばかりには、軟らかくロクロから移動出来ないため、あらかじめロクロに据え付けた「かめ板」の上で挽き、板のまゝある程度の乾燥を待つ) を据えて1kgの信楽スイヒ白の粘土で胴回り50cmほどの壺に挽きあげ生乾きの状態で底の部分をカットします。

 カットした本体にまだ生乾きの間に いよいよ透かし模様を刻みます

透かしのデザインは 「つぼすみれ」 のアレンジです。

透かしカットは本来は陶芸用の特殊な電気ドリルを使用するのですが、私の場合は、簡単な粘土細工用のカッターです。

Sitaeutusi  底を抜いた胴本体にカッターの刃が通る位の まだ生乾きの間に透かし模様を写し取ります。

※  ちょうどその頃偶然にもフレスコ画家 絹谷幸二の下絵を写し取る目打ちのテクニックをテレビで見て、図らずも似たような作業をしていた事に驚きでもあり、喜びでもありました。               (平成14年7月18日NHK TV 「絹谷幸二 ベネチア30年前の思い出」)

 透かし彫りは、なにせ脆く壊れそうな 生乾きの状態を維持しながら、しかもカッターナイフの手作業です。 試行錯誤、何度かの失敗を繰り返しながらも、じっくり構え取り組む間 緊張感と土との対話の中で、至福の刻を刻んでいたのかも知れません。 

Sukasinama    作陶の透かしに彫りて月おぼろ

   土と語り春を謳ひてロクロ前

   一塊の土の息吹や春光に

 

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コメント

今晩は。陶芸でランプシェードとは驚きました。私は以前ちょっとステンドグラスをやった事がありますが、ろくろで出来るとは知りませんでした。陶芸は奥が深いですね。今は腱鞘炎で何も出来ませんが 又ステンドがやりたいなと思っています。           では又
         お休みなさい
        

投稿: ふじ子 | 2007年10月 1日 (月) 22時01分

♪ ふじ子さん コメント有難うございます。
ステンドグラスのご趣味! 素敵ですね!
以前、教会のステンドグラスに魅せられて、習ってみたいと思いました。、、が、市の広報に「陶芸講座募集」の記事がきっかけでした。 ステンドグラスのお話聞かせてください。

投稿: ぽち | 2007年10月 2日 (火) 08時35分

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