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陶芸俳句 ~雑器編~

土練り三年

       陶工の土粘り三年寒の水

       陶土粘るかそけき腕山笑ふ

       菊粘りの腰定まらぬ薄暑かな

ロクロ挽き

       余寒なほ革命めきてロクロ挽く

       ロクロ挽く眼一点寒の入り

       陶土冴えロクロ挽く手に湯気一縷

       薫風を誘いロクロをひた廻す

       ロクロ挽く手ぶればかりや梅雨に入る

       土と語り春を謳ひてロクロ前

       一塊の土の息吹や春光に

釉掛け

       釉掛けて仰ぐ虚空や梅雨の明け

       釉薬や異彩あまねし夕焼け空

陶雑器

       手び粘りの葉皿に山の錦かな

       一服のひね茶をすする志野茶碗

       清明や彩よく焼けし陶雑器

       作陶の敗者復活下萌ゆる

       沖なますの自慢は天目向付け

       白玉やこの世にひとついびつ碗

       徳利の小鉢めでたき切り山椒

老母は俄か陶芸家

       作陶の老母は一途よ蝉しぐれ

       母の手の陶土自在に春動く

       作陶の無心の母よ春日和

       春萌す(きざす)老母は俄か陶芸家

       興尽きぬ作陶母の手の温し

       母と居て陶土と遊ぶ青葉光

       母の手の陶土化身の薄暑かな

       作陶や日永楽しむ老母娘

       窯出しや母は活き活き春光に

       母は自作を友に配りて日のうらヽ

       豆飯や母手び粘りのいびつ皿

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俳句」カテゴリの記事

コメント

陶芸の作品も、俳句も素晴らしいですね。
私も陶芸をやってみたくなります。
感動の産声を聞いてみたいです!

投稿: ゆーこりん | 2007年10月15日 (月) 11時14分

 ♪ ゆーこりんさま
逸る思いで窯開けします。窯の扉を掛けた途端に
「ピン!ピン!」と微かな産声がします。
これは「貫入」といって外気に触れて、表面のガラス質に細かな「ひび割れ」が入るのです。
ほっとする一瞬です。

投稿: ぽち | 2007年10月15日 (月) 17時35分

ぽち様 
三日ほど留守して居りました。 陶芸の俳句
読ませて頂きました。陶芸もさる事ながら
数々の俳句に圧倒されました。
              ふじ子

投稿: ふじ子 | 2007年10月18日 (木) 21時12分

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