« トルコの旅日記 ~その6~ | トップページ | トルコの旅日記 ~その8~ »

トルコの旅日記 ~その7~

 カッパドキア (後編)

ギョレメ野外博物館

Furesukoga キリスト教徒が残した教会の数々が見られるギョレメ博物館。 カッパドキアでは4世紀頃から、多くのキリスト教徒が住むようになりましたが、9世紀頃から強まったイスラム教徒の迫害を逃れて、岩を掘って洞窟に教会や修道院を数多く造りました。 教会の内部には、信徒の描いたフレスコ画が残されていますが、イスラム教は偶像崇拝を禁じていたため、フレスコ画のほとんどの目はつぶされているのが痛々しく、胸がつまる思いでした。

     冴え返る隠れマリアの天井画

     イエス画の眼を奪われて背に余寒

カイマクル地下都市

 キリスト教徒が造り上げた巨大地下8階の隠れ家は、キリスト教徒がアラブ人の迫害から逃れるために造られました。 低い天井や、狭い通路は迷路のように入り組んで、内部にはキッチンや、食料貯蔵庫、ワイナリーまで設け、多い時には7000人~8000人が暮らしていたとは大変な驚きです。

 旅友の一句

   地下都市の迷路のさまに春寒し   昌代

Kaimakuru2 私たちは背を丸め、腰を低くして時には頭を岩にぶっつけながら、巨大地下都市を這い回ったのです。 過酷な状況下で、歴史的な遺産を造り上げたキリスト教徒の強い信念と、苦悩のみちのりに言い知れぬ感慨にふけりました。

    啓蟄や迷路地下都市這い回り

 洒落にもなりませんが、トルコ土産には欠かせない 「魔除けの目玉(ギョレメ)」 をカイマクル事にも専念したのでした。

絨毯工場見学

 カッパドキアでの最後は、トルコ特産の絨毯工場の見学です。

Orihimejpg トルコ独特の絨毯工場では、しなやかな指でキビキビとしたリズムで織り込む織姫の実演をじっくりと見学しました。

旅友の一句

   織る人の指いきいきと春ショール 

                              正女

 大きな、しかも重厚な絨毯織りは、右手に指貫ならぬ小さなカッターをにぎり、左手で、10cmほどの糸を縦糸に挟み込み、毛足を整え手早くカットして織り込む 「Wノット織り」 がここの特徴なのだそうです。 目前のデザインや絵画を眼で追いながら、糸を替え、色を替えて、ただ黙々とリズミカルに織り込んでいくのです。 気の遠くなるほどの完成までの忍耐と技量に感動します。

   凍てゆるむ織姫やわき指さばき

|

« トルコの旅日記 ~その6~ | トップページ | トルコの旅日記 ~その8~ »

旅と俳句」カテゴリの記事

コメント

所用にて二日ほど留守にしていましたので、拝見するのが
遅れました。
カッパドキアは前編~後編に分かれ、素晴らしい旅行記で
すね。まさにガイドブック顔負けの文章力です!
次回のイスタンブールの様子が楽しみです。

投稿: 正女 | 2007年6月19日 (火) 19時04分

♪ 正女 さま
ご多忙にも拘わらずいつもご覧いただきまして、嬉しい限りです。私ときたら、ちょっと調子付いてますね。!!
次回はアンカラのアタチュルクに敬意を表して・・・

投稿: ぽち | 2007年6月20日 (水) 07時33分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/213648/15475080

この記事へのトラックバック一覧です: トルコの旅日記 ~その7~:

« トルコの旅日記 ~その6~ | トップページ | トルコの旅日記 ~その8~ »