モリアオガエルの孵化
モリアオガエルは、直射日光がお好きではないらしく、産卵期の5月から7月頃になると こヽ丸子路 「おおだたら」の誓願寺の裏山からノコノコ現れ、池の真上に伸ばす樹木の枝先に産卵します。 雌の体長は8~9センチメートル、雄は5~6センチメートルの蚤の夫婦です。 産卵は、雌1匹に雄5~6匹が群がる事もあるそうです。
足の吸盤は非常に発達して水泳も得意ですが、樹上でも枝から枝へ、葉から葉へ巧妙に跳び回るそうですが、産卵は概して雨上がりの翌早朝 暗い中から日の出の頃には終えて、人目につかないところに隠遁するのでしょうか? 容易に見つける事ができません。
6月初旬、目に鮮やかな柿の若葉に映えて、モリアオガエルの輝く卵の泡を確認した私は、孵化の様子を見たくて 6月24日夕方バスに揺られて行ってまいりました。
誓願寺本堂まえでは、ご住職が庭の手入れをされておりました。
「モリアオガエルのお池を見せてください」 とご住職にお断りして、勝手知ったる裏庭の古池へと周り、その後の変化に期待を込めて、、、 ところが、以前確認した瑞々しく映えていた卵の泡も 淡褐色になって垂れ下がっておりました。 がっかりしながら、ご住職に軽く会釈をして立ち去ろうとしたとき、「付かぬ事をお聞きしますが、、、モリアオガエルの孵化の様子をご覧になったことがありますか?」 ご住職は「天候、気温、湿度など諸条件が揃わなければ中々難しいのです。 天気の良いこんな日では孵化が始まりかけた泡の中もカラカラに乾いて、折角生み付けた卵もダメなんです。 よくあることです。 孵化の様子をご覧に入れましょうか?」
「??? えー? どう云うことでしょうか? ぜひ見たいのですが、、、!」
半信半疑の私は、デジカメを取り出して構えました。 「いいですか! 一瞬の出来事ですよ! アッという間ですよ!」 ご住職は成熟した卵の泡を手に受
けて、水を掛け流し始めました。その時です! 泡を滑るように、1センチメートルにも満たない小さな小さなオタマジャクシが次々と池の中に落下して行くではありませんか!
「ワー! 凄い! 凄い!」 私は夢中でデジカメのシャッターを押し続けました。
ご住職と私だけの 荘厳な儀式? です。
泡の毬よりするりと蝌蚪の滑り落つ
(あわのまりよりするりとかとのすべりおつ)
我に返ると、静まり返った寺苑は、夏鶯の鳴き声だけが裏山にこだましておりました。
池水の樹上に産み付けなければならない卵も、時には落下すれば石の上と云う勘違いをして産卵する親カエルもいるのです。 そんな卵も幾つかありました。
ご住職は産み付けられた枝を手折って、池の上に伸ばした他の枝先へ移し替える保護もなさいました。
こうして、今年も無事に何十匹かの天然記念物が裏山へ戻って行くことでしょう。
思いがけなく、荘厳にして貴重な生態系を垣間見る事が出来た幸運を感謝して、、、
余生楽し孵化垣間見て柿若葉
(よせいたのしふかかいまみてかきわかば)
モリアオガエルの孵化老鶯のしずけさに
(もりあおがえるのふかろうおうのしずけさに)
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